2008年11月12日

**続きはCMの後で! 〈バンテージポイント〉**

 ”大統領を撃ち抜いた1発を、あなたは8回目撃する。”

 そりゃそうでしょ。ご丁寧にも正午を6回繰り返すんだから・・・。

 サスペンスアクションとして前評判は凄い良かったようですね。残念ながらボクは劇場では見逃しましたが、DVDで見て正解だったかな。だって3回目の12:00の頃には飽きてきましたもん。さて、Wikipediaでも覗いてみましょうか、構成について詳しいですから。せっかくだから、その構成を補足を交えてここに転記しておきます。あくまで出典はWikiですんで。

   1. レックス・ブルックス(シガニー・ウィーバー)を中心とするテレビ局スタッフの視点

   2. SSトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)の視点

   3. 地元警官エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)の視点

   4. おのぼりさんハワード・ルイス(フォレスト・ウィテカー)の視点

   5. ヘンリー・アシュトン大統領(ウィリアム・ハート)の視点

   6. ハビエル(エドガー・ラミレス)を中心としたテロリスト側の視点と、続けて事件の顛末

と5回の暗転と6回の正午ってことなんです。しかーも、その暗転の前には必ず観客には見えないような衝撃の事実が発覚し、次のターン冒頭でその事実が観客に提示されます。まるでCMまたぎ・・・。

 この6回の正午という構成は奇抜なんです。なんですが、ひねりはなし。同じように時間を振り回す映画だったら、〈運命じゃない人〉のほうがよっぽど引きが強そうです。もちろんこの道の金字塔〈メメント〉には遠く及ばず。時間を戻すなら、そんな律儀に時間合わせなくてもいいんじゃないですか?なんか毎回毎回の導入部はダレてくるので登場人物紹介に割り振っているもんだから、次は誰ですか?と準備してしまいます。役者への演出もオーソドックスです。わかり易さという点においては、少々トバしてもながら見でも十分ついてゆけるぐらいですから、ムービーデバイトの解消という意味においては、努力されているのではないでしょうか?

 しかしながら、あまりといえばあまりというべき場面に遭遇したのですよ。デニス・クエイドが同僚のマシュー・フォックスの復帰の口添えに対して、感謝の意を述べたとき、事件は起こりました。

 微妙な笑みと、顔を合わせないように外を眺めながら上向き加減で、「まだ礼は早い」ですとー!まるで嘘ついているもしくは本心を隠しているということを、分かり易すぎるほど分かり易く演出してOK出しているんですねえ。「こいつは絶対裏切る!」という確固たる念を抱きました。”こいつは裏切る”というフラグは立ってしまいました。あとは、こいつの一挙手一投足をつぶさに観察して、裏切りのウラをとることに専念してしまいました。・・・だめでしょ、そんなに分かり易くっちゃ。

 ということで、監督のピート・トラヴィスは元テレビマンじゃないのかという疑念が膨らみました。冒頭のGNNの中継車で采配するシガニー・ウィーバーこそ彼の出自を示す役であり、この多元生中継のような映画はテレビに関わったからこそ生まれたアイデアではないのかと・・・。・・・日本語サイトで紹介されるトラヴィス像はそこら辺には触れていませんが、・・・在りました、アメリカWikiに記述が。映画の学校を出たあとずいぶん長いことテレビ映画を撮っていて、賞も得ているようです。いまのところ商業映画は2本ほど。やっぱりテレビの手法だねえー。

posted by 森と海 at 21:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | Movie(米)
この記事へのコメント
おいらは結構面白かったよねーとか書いてます(苦笑)
というか確かにマシューも怪しいしその行動も怪しかったけど良く見ればシガニー以外全員怪しい行動やってたしと言い訳してみるテスト(爆)
というか鶴瓶師匠が絶対怪しかったしねというかあの状況で出オチってのはありなのか!とか(笑)
Posted by tonbori at 2008年11月13日 23:35
>tonboriサマ
面白いか面白くないかという二者択一なら、文句なし面白かったですよ(笑。多少飽きてくる時間帯があったのも事実ですが。)
tonboriさんのエントリーを読ませていただきましたが、やっぱりみんなテレビっぽいって感じていたんですね。
黒い鶴瓶は基本いい人役なんで安心してみてました。何時泣くのかと期待したながら。
Posted by 森と海 at 2008年11月14日 15:42
…これ劇場で観た直後は盛り上がって星4つ半つけてるんですよね、笑 冷静になれば星4つがいいとこかな、と。繰り返しの観賞に耐えるか、というとそうでもないような…。テレビ的というのは言われればたしかに!(これをテレビでやったら相当なものですが、笑)

でもデニス・クエイドは渋いよい役者さんだし、『メメント』の手法と娯楽志向の折り合いをつけてみせたという点で、すごいなと素直に思います。
Posted by Cardhu at 2008年11月18日 12:43
>Cardhuサマ
しっかし、デニス・クエイドも歳食いましたねえ。しかも本作では終止シカメっ面なので、余計に頑固ジジイ感が漂っていて・・・。
外国のTVドラマって、レベル高いというか品格があるというか志が高いというか、日本のものとは格が違いますんで、・・・あると思います。
Posted by 森と海 at 2008年11月18日 17:12
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