2005年12月28日

**早田英志=〈 エメラルド・カウボーイ 〉でOK?**

 普通に日本で暮らしている我々にとって、「コロンビア」という国は外務省海外安全ホームページを見ても分かる通り、 「渡航するのは危険である」というのが正直なとこだろう。 コロンビア革命軍(FARC) 国民解放軍(ELN)パラミリタリー(極右非合法武装集団) 、そして政府軍が四竦みで対立していて、 コカやヘロの密売組織も歴然と存在し、 誘拐ビジネスは暗躍しているってあっちゃ、おいそれとは行けませんですぜ。 それでも最近はコロンビア政府の治安回復作戦によって、以前よりは幾分なりとも治安は回復してきているようではある。それでは、 早田英志氏が渡ったという30年前とはいったい・・・・・考えるだにオソロシイ。

 

 秘宝で触れていなければ、決して見ることはなかったであろう早田氏のオレ様オレオレ映画であります。同じオレ様でも、 体の張り方がトム様とはエライ違い。さすがのトム様も面と向かえば、早田氏のひと睨みで震え上がることでしょう。でもいいじゃない。 トム様にはケイティがいるし、商業映画としては明らかに勝っているんだから。

 元々この企画は、監督も俳優も連れてきて、早田氏は資金持込のPに徹する予定だったらしい。ところが、 俳優があまりの危険さに逃げてしまい、早田氏本人が自らを演じるようになったという(ことらしいが真相は早田氏にしか分からない)。でも、 さすがに若い頃のエピソードを自分が演じるということには無理を感じたのか、コロンビアの俳優を使って撮影している。 日本人をコロンビア人青年が演じるということを置いといても、この若い頃の部分というのが・・・再現VTR風なのだ。アンビリーバブルの海外ネタの時に、 アメリカのTV局が作ったと思われるうそ臭いVTRがありますわな、まさにアレを見ているかのよう。野心を持った若者が、 危険な目に遭いながらも段々と登りつめていくサクセスストーリー。なんだか、ゆったりとした気分で観られる。

EMERALD_COWBOY-0

  ところが、選手交代後早田氏本人が演じるようになると、俄然テンションが高まってくる。画面が熱い、いや、 早田氏自身が熱いのだ。単身コロンビアに渡り、エメラルドの原石買い『エスメラルデーロ』を振り出しに、今ではエメラルドの鉱山、輸出会社、 千人を擁する警備会社を経営する『コロンビア・エメラルド・センター』の社長、早い話が『エメラルド王』 となった男から沁み出してくる熱いオーラにクラクラくる。ゲリラにも、マフィアにも一歩も引かなかった武闘派ビジネスマンの、 ホンモノだけが持つ異様な迫力が感じられる。朝、家を出る前に、 肌着の上にボディアーマーを着けてその上にシャツを着るビジネスマンが何処にいるよ?出社の車では、抜き身の銃を携えたガードマンに囲まれ、 それだけでは飽き足らず襲撃に備えて車2台で移動するとかね?車から降りて建物に入る間さえ、ごらんのような有様だ。

 映画を観るというスタンスよりコロンビアのエメラルド王の日常を垣間見るというスタンスの方が、はっきりと言って何十倍も興味深い。 ボクのような小市民には、彼を計れる物差しなんて持ち合わせてませんから。スケールは二桁三桁ほど違いますよって、 ちょっとだけ覗けかせていただくだけで充分です。もうお腹一杯っす(笑)。

 いっぱいいっぱいになったついでに一言だけ。この〈 エメラルド・カウボーイ 〉という作品は、 このエントリーのタイトル通り早田英志=〈 エメラルド・カウボーイ 〉でOKですよね (誰に聞いてるんだか)。以上でも以下でもなく、もちろん早田氏以外に考えられないくらい等しいと。 "映画というより早田氏そのもの"と結んどきます。

 

 

それにしても、この作品を邦画の棚に置いとくtsutayaの分類はどうにかしてほしい。下手すると一生気付かぬままだったかもしれないじゃないか!プンプン!

 

posted by 森と海 at 23:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | Movie(他)
この記事へのコメント
ええ?邦画の棚にあったの?こりゃいかんおいらも近所のツタヤ、邦画の棚を注意深く見ないと(笑)
でも実際のところジャンル分けは難しい映画?やもんなあ。お店の人も悩んだろう。
Posted by tonbori at 2005年12月29日 02:35
嘘のような本当の話、邦画の棚にあった。ホントに偶然見つけたのだ。コロンビア映画でもなし、アメリカ映画でもなさそうな本作には、確かに頭を抱えたのだろう。だがしかし、監督日本人だから邦画っていうのもかなり強引な気が・・・。
Posted by 森と海 at 2005年12月30日 00:14
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