2009年01月12日

**いやあ、ハリウッドって懐深いねえ〈SHOOT'EM UP/シューテム・アップ〉**

  という訳でございまして、無事成人式から戻ってまいりました。って、頭から飛ばしすぎ?

 いやいや、コレくらいボケとかないと、〈シューテム・アップ〉に負けちゃいますから。



 この間、世間の評判以上に褒めまくった〈アドレナリン〉つー映画があったでしょ。普段シリアスなアクション物を得意とするジェイソン・ステイサムが、極めてシリアスな演技でとんでもないストーリーこなすという。本作〈シューテム・アップ〉もまさにソレ系。個人的にはアクション・バカ映画と呼びたいジャンルであります。

 主役はクライブ・オーエン。ちょっと年季の入った(まあ皺のことなんですが)髭面が、なんともいえない風来坊感を醸し出しております。純粋に善人というよりは、酸いも甘いも噛み分けた信念の悪党という感じですか。行きがかり上、人を助けるなんてシチュエイションが似合います。で、その役名がスミス。アメリカで一番多い性スミス。もともと鍛冶屋という意味のスミス。Mr.Smithなんて名乗られた日にゃ、2ch的には名無し氏と同義語です。役名なんてあってなきに等しい。

 対するは、元FBIプロファイラーにして冷酷非道なマフィアのボス・ハーツ(Hertzドイツ語読みだとヘルツ)!携帯でカミサンに連絡を都度とりまくるマイホームパパな一面も。インテリマフィアな設定のようで、銃には指紋認証安全装置がつくというガジェットまで用意されております。まあこれは当然のこと伏線なんですが・・・。

 そして花を添えるのがモニカ・ベルッチ。母乳クラブの娼婦ドンナ(Donnaイタリア語で夫人!)ってどんなプレイで(笑 その名はどんな意味だよ(笑。日本語的に言えばまさしくマが抜けてるけど。

 役名・人物の設定からしてでたらめ。ついでに言うとストーリーの展開もかなりゴーインかついい加減。いやいやそれでいいのだよ、コイツはバカ映画なのだから。

 映画が始まって10分以内で気づかなきゃいけないのだ。そうねえー、最初にスミスが襲われている妊婦を助ける場面。ヤクザののし方が圧倒的におかしい。この時点で「あっ、バカだ」って気づかなきゃ。バカ映画にはバカ映画の対処・心構えで望まねばならないのです。ほら、日本での宣伝って、弾数の多いアクションとかジョン・ウーの名前を持ち出したりしてなんか激しいアクション物みたいな売り方してたでしょ。そんなつもりで観ちゃったら「なんか変な映画」で終わっちゃいますよ。勿体無い。こんなに笑えるのに。こんなに真面目に馬鹿な筋追ってくれているというのに、役者さん方に申し訳ないです。「この映画では何でもありだ」と気づいた時、最高に面白い映画になるのです。

 コメディ映画って、面白そうな役者が狂った演技見せて狂った状況を突き進むっていう方法論もありますが、シリアスな役者がシリアスにトチ狂った物語を魅せてくれる物のほうが何倍も面白い。その上で、本物のアクション風・派手なガンファイト風を押さえてくれれば観るにツライという状況もなくなります。いや本当、真面目に狂っている脚本も派手に突っ走ってるお陰で、振り返るヒマもないし(笑。

 ちゃんと演技出来てシリアスなものに出演してきた役者さんが、脚本読んで気付かないはずがありません。それでもオファーに応えて茶化さず演じる。それ以上にこういう企画が通って予算だ下りるハリウッドは日本とは比べ物にならないくらい奥深いですなあ。

 いや本当、アクション・バカ映画って楽しいですね。それじゃまたお会いしましょう。




posted by 森と海 at 21:20 | Comment(4) | TrackBack(1) | Movie(米)
この記事へのコメント
自分も純度の高いバカ映画(褒め言葉)と思っております(笑)
普通に考えてたら絶対に楽しめない、もうネジが抜けた状態で楽しまないとね。
Posted by tonbori at 2009年01月12日 23:55
純度99.99のバカ。
大真面目にバカ。
〈ショーン・オブ・ザ・デッド〉にも繋がるバカ。

でも世の中にゃ、ストーリーがご都合主義だってご立腹の方もいらっしゃいますから、愛すべきバカと愛せないバカの違いをオジサンたちが啓蒙していかないちょ・・・なんで"ちょ"なんだ?
Posted by 森と海 at 2009年01月13日 21:31
虫の知らせでしょうか。(笑)
たまたま今日、「シューテム・アップ」と「007 カジノロワイヤル」の二本を7泊8日で借りて来たところですよ。
レビュー読ませて頂いてますます観賞が楽しみになりました。
Posted by samurai-kyousuke at 2009年01月13日 23:10
samurai-kyousukeサマ
〈慰めの報酬〉観る気満々ですね(笑。
続きものらしいですもんね。
Posted by 森と海 at 2009年01月14日 08:59
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「シューテム・アップ」-最強のお馬鹿映画-
Excerpt:  いやぁ〜、馬鹿だ馬鹿だとはあちこちで聞いておりましたよ。しかし予想をはるかに超越した"お馬鹿映画"でございました。もちろんこれは褒め言葉でございます。ビール飲みながらゲラゲラ笑って拝見いたしまし..
Weblog: samuraiの気になる映画
Tracked: 2009-01-22 10:15
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