2006年01月04日

**TBSドラマ〈 里見八犬伝 〉最大の収穫は?**

 珍しくドラマを取りあげる。

 原作とストーリーが違うなんてこと言いっこ無しにしよう。膨大な曲亭馬琴の読み物を、前後編合わせて6時間足らずで、 語りきれるものではないのだし。角川の〈 里見八犬伝 〉よりはまだ沿っていると思う。

 

 で、わざわざココで取りあげるのはというと、八犬士、特に犬塚信乃クンの殺陣だけれど、やたらと蹴りが多くない? 戦国前期のもののふは、あんなに足を使うのかね?江戸期の武士ならば、足を使うことなどまず無いはずだし、 足を使うなど武士同士ではかなり失礼だものな。動乱期の武士ならばあるかもしれないとは思う。あの時代の武士は馬に乗る前に鞘を捨てて、 騎乗後は肩に背負って走っていたはずだし(古刀は長すぎて馬上では抜けませんて)。粗野な者も多かったようだしね。・・・・ アクション監督はっと・・・坂口拓だァ?うわっ、しごく納得。

 時間の制約も多かろうけど、出てる役者さんによって目指す芝居がバラバラなのも恐れ入った。古典的な見得を切リまくりの時代劇の人、 2・30年前の時代劇の人、文節だけは特有のものだが発声はマンマ現代劇の人、混じりに混じっていて滑稽でござった。東映でいえば、休止前・ 復活後・ライダーイケ面俳優を使った太秦ものがごちゃ混ぜになった感じ。たとえが悪いかなあ?

 そんな中で、玉梓を誰が演じるのかが興味があった。なんと言っても八房のいない中で、怨霊を一身に背負う妖婦でありますから。 菅野美穂してやったりである。20台には無理か!と思っていたら、なんのなんの、 立派に気色悪い役をこなしている。妖しい色香もまあまあ出とる。〈 催眠 〉演ったときからこいつは凄くない?って、 一人で思っていたのだが、よりその思いを強くした。このまま順調に妖怪変化を演じ続けて、 入江親子のような立派な妖怪女優になって欲しいものである。この席は、この世代ではいまのところ空席ですから。

 

菅野美穂が空恐ろしい〈 催眠 〉

posted by 森と海 at 00:55 | Comment(3) | TrackBack(0) | hoge
この記事へのコメント
菅野美穂嬢というと私の出会いは「イグアナの娘」です。
私の中ではスタート地点がすでに妖怪もどきでした。
八犬伝ではあの大きな口に赤い紅が印象的でした。
ご本人もノリノリの様で、おっしゃる通り一番光っておりました。
衣装は大御所に頼んだ割には、いま一つ物語とマッチしていなかった様な気がします。
Posted by samurai-kyousuke at 2006年01月04日 10:19
なるほどコレのことやったんね。>時代劇にアクション
実は観てないのよ。昨日は出てたし帰って来たら古畑観たし(笑)でも拓ちゃん武術導演というのでなんとなく想像はつくな(爆笑)
で菅野美穂はどうなんだろ実力はあるけど今ひとつ弾けてないって印象があるけれどこれが転機ではじけて欲しいものですな。
Posted by tonbori at 2006年01月04日 23:45
>samurai-kyousukeサマ
「イグアナの娘」かあ。言及しようかと思ったけど、よく考えてみれば一話も見てないのでやめました。けど、夏木マリと比べても遜色ないと感じたので。
衣装はワダエミさんでしたね。なんだか誰でもいいって感じで「コレは!」感が無くて残念。
>tonbori堂サマ
そう、拓ちゃんです。相手の頭部を捉えるハイキックさえ繰り出してました(爆)。菅野よくやった的賞賛もいたしますが、ラストが役に対する(決して芯から悪いやっちゃない的)救済を行なってまして、バランス取り過ぎにも見えました。
Posted by 森と海 at 2006年01月05日 20:40
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