2009年03月03日

**劇場で観ましたよ〈エグザイル/絆〉**

 やっぱり、〈放逐〉のほうが題名としては良かったんでないの?

 DVDでもう何回も観てますんで、初見の喜びとは程遠いのはしようがないですね。字幕のおかげで、「1tonの愛は・・・」のくだりのイメージが掴めたのは収穫です。自分で訳しているとどうも字余りな訳しか出来なくて、なんとなく困っておりました。それにしても林雪さんは、どうにもああいう台詞を言わさせられる運命なんでしょうか?〈黒社会〉のときも、「1千のナイフで云々」言ってましたもんね。

 あれですね。〈ミッション〉の続編ではないとアナウンスされてますけど、人物の設定はマンマ持って来てますね。ロイ・チョンが射撃の名手ということもさることながら、前回はピーナッツ喰いまくっていた太っちょは今回は風船ガムですもん。リーダー格があの人で、対抗があの人。笑っちゃうくらい同じ。続編と銘打つと制約多すぎるんで、先に逃げ打った感じですね(笑。続編というよりリイマジネーションというほうが適当だったのでしょう。

 それにしてもいつものことながら、壮絶な撃ち合いの跡にこの団欒という緩急の付け方は絶品ですね。普通受け入れられません、いやこんな展開にしたら「この監督頭おかしいんじゃない?」と訝しがられること請け合い。しかもそこに自分の放った弾を口にするというジョークまで入れるという念の入れよう。物凄くスローカーブです。

 最近、マイブームな人です。とりあえずOKサインは力強くバッチグー(イメージとして)ではなくて、遠慮がちにチョコンと出すようにしてます。まあ、誰も気付いてはくれないでしょうけど。余談ですが、ボクが観た回の客の入りは、ボクを含めて8人くらいでした。言っときますけどレイトではありませんよ。この街にはもうトーさん作品は来ることないな・・・。

 この人もなんか〈ミッション〉と被ります。前回はエディ・コーの下、調子はいいけど冷酷なナンバー2でしたが、親分は引退したんでしょうか?トップになった途端やりたい放題という〈黒社会2〉にも通じるアブナイ御方を怪演されてました。あの撃たれた後の呼吸は耳について離れません。

 出ました。荒野を放浪中です。仮面ライダーの撮影でお馴染みの採石場だなんて言わないように。それが大人のマナーです。このパーソナル・スペースの広そうな距離感、立ち位置の微妙なバランス、理屈抜きで好きです。

 ここにいたる男共の、いやロイ・チョン一人のハシャギッぷり。紙くずサッカーで代表される子供大人部分なんですが、いい大人が子供のようにはしゃぐというの場面をフィルムに収めたのはなにもトーさんだけではありません。「セカイの北野足立区のたけし」さんも〈ソナチネ〉で紙相撲を撮ってました。どっちが先か?答えは〈ミッション〉99年、〈ソナチネ〉93年で、軍配は北野さん(熱中時代を思い出したよ)でした。案外、元ネタだったりして・・・!?

 夜霧、夜霧よー♪

 夜霧にバックライト。なんかありそうでなかったが画角設計ですね。前々から、トーさんヲッチャー(tonboriさんとことか)の間では話題に上がっていた話ですが、「トーさんて、昔の日活とか好きじゃねーの?」っていう点ですけど、ボク的にはあると思います。無論、秘宝が言うとおり本家本元のペキンパーを知らないはずはありませんが、この西部劇はもっと安い西部劇のエッセンスに溢れてますもの。あのホテルの造り、2階には常時娼婦が待機しているなんて、十把一絡の西部劇の常道ですよ。そんな安普請な西部劇を東洋の地に持ってきた無国籍ガンアクションは、ジャパン発なんですから。

 今回のサッカーは缶けりサッカーでした。ここでもやはり、米国風味を排除するかのように、コーラ缶ではなくレッドブル。アメリカではないアジアなんだというメッセージだ!なんてことを言ってるようじゃあ、斜に構えすぎでしょうか?

 とりあえずココはエディ・チャンのOKサインを出すとこですよ(笑。

posted by 森と海 at 22:04 | Comment(3) | TrackBack(0) | Johnnie To
この記事へのコメント
香港映画界そのものが初期の段階で日活から人を
呼んだりして影響受けているらしいですしね。
それをきっちり自分のものに昇華させてるところが
さすがです。

北野映画の影響もあるとは思います(北野武は何に
影響を受けたんでしょう?)が、北野さんは最近
全然違う路線ですしね〜。アンソニー・ウォン
が北野映画に出たいと言ってたこともありますが、
実現したらよいのに…笑
Posted by Cardhu at 2009年03月04日 13:36
日活無国籍もいえば本家取りですからね。
そうやって流れがあったのがTVの隆盛で一旦途切れた(正確に言うと上手く継承できなかった)

ただトーさんも雑食の強みというか仕事モードでもラブコメから何もかもこなせ多作という部分で一部かぶる三池さんには期待したいとこだけど。
個人的に喰い付きたいガンアクションが実は弱いからなあ(笑)

やはり日本は刀の国ですかねえ(^^;
Posted by tonbori at 2009年03月04日 23:15
>Cardhuサマ
タケちゃんはコントを構築していく過程で、実は今まで演じられてきたパターンはカリカチュアされたものだって気付いたんでしょうね。で、それを一度外してみようと・・・。
もうアンソニー・ウォンが出る余地はありませんけどね(笑。

>tonboriサマ
三池さんはガンもソードもからっきしだって、〈ジャンゴ〉で自ら証明しちゃいましたもんね。
がんばっているんだけど、あんまり格好良くないという。
Posted by 森と海 at 2009年03月05日 21:21
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