2009年04月06日

**ダーク・ティグラー〈ブギーナイツ〉はNGで、Dr.マンハッタン〈ウォッチメン〉がOKなのは何故だろう?**

 いわゆるぶらぶら問題はさておきまして・・・。

 またまたガジェット満載映画です。しかもまたまた画面上の情報量がハンパ無い。ネタ満載!

 そして、ナイト・オウル2世とシルクスペクター2人のアクションが炸裂!!!

 などと煽ってみても、どうにも困る。しっくりいかない。なにしろ本筋はアクションでも謎解きでもありませんから・・・。(モチロンアクションはありますよ)

 なんと言うか重い。例えて言うならば、冷水の中を泳がねばならないとでもいうような、気も体も重い状態でそれでも行かねばならぬとでもいいますか。・・・うーん、なんか書きづらい。よそみたいにあらすじ書いて、「ここが素晴らしかった」とかなんとかいって逃げちゃいたいくらいです。決してつまらないなどということは無く、断然面白いですし、もう一回じっくり観たいぐらい。消化不良の部分もたくさんありますし。

 消化不良といえば、タイトルバックの部分のミニッツメンに関するフラッシュバック的な状況説明。面白いですねー、アメリカの戦後史のエポックメイキングな出来事の裏にヒーローたちが暗躍していたことを示す部分。故ウォーホルがナイト・オウルのリトグラフを描いてたり・・・、ってもうウォーホルはとっくに亡くなってますよね。しかも、〈フォレスト・ガンプ〉のように当人の画像に合成しているような絵ではなく、若い頃のそっくりさん使ってますよ。誰が見てもウォーホルと分かるのに、誰が見ても偽者。このさじ加減がこのあとずっと続くのです。

 ダラスの暑い日に、トランクに散っていったケネディさんも登場しますが、この人はあんまり似てなかったなあ。撃ったのはオズワルドでもジャック・ルビーでもなく、ロバート・ダウニー・Jr似のコメディアンというオチでした。

 そしてそしてウォーターゲート事件を華麗にスルーし、三選を果たしたニクソン。デカイ鼻が特徴なんですが、そこは特殊メイクで誤魔化してまたまたそっくりさん。ちょっとその鼻は異様だぞ。正直言って彼が画面に登場するとその鼻ばかり見てしまって、字幕読み忘れちまったよ。

 わざとでしょ。本物っぽく見せるより、誰だとは分かるけどはっきり偽者だと気付かせるように仕組まれたこの作り。元々原作が、それと分かるように巧妙に仕組まれたヒーローたちによって描かれた物語ですから、監督のザックもその線に乗ったんでないのでしょうか?

 ご紹介が遅れました、ヒーローの皆さんをここで紹介しておきましょう。

 右から、目的のためなら手段を選ばぬコメディアンさん、悶々と悩みつつ平凡に暮らすナイト・オウル2世さん、私が世界を守るという傲慢な態度のオジマンディアスさん、誰がなんと言おうと自らの正義を貫くロールシャッハさん、そして紅一点アッチの男コッチの男と都合良く立ち回るシルク・スペクターさん。あっ、もう一人いました、分子の分裂も融合も思いのまま超人Dr.マンハッタンさん(都合により画像は割愛いたします。ここをR15ブログにはしたくありませんので)です。皆さんそれぞれ、まさにアメリカン・ヒーローですね。各人の名前の部分をアメリカ合衆国と読み替えても、すんなりと意味が通ります。さすが合衆国を体現する方々です。

 いきなり核心に触れますが、仮想の共通の敵を作り出して米ソの協力関係を築くというラストは、なんだかPORSCHEですね。それを捏造だと告発しようとするものも居るっていうのも限りなくPORSCHEっぽい。阿藤快ではありませんが、「なんだかなあ」です。とはいえ、既に原作がそうなんです(イカ)から、PORSCHE以降の作品だなんて括りはできません。で、なおさら「なんだかなあ」です。結局進歩が無いのかなあ、人間いや人類って種族は。

 どうでもいい話ですが、あちこちのブログを拝見させていただきました。人気の面ではロールシャッハが大本命の様子です。なにしろ語りがロールシャッハですし、自らの義を貫く姿勢はハードボイルドしていると思います。思いますが、自らの義を貫く姿勢ってアルカイダもそうなんです。皆が一つの思考に収束してゆくという傾向は危険だと思いませんか?なんか危険な気がします。



ザック・スナイダーの監督作品




posted by 森と海 at 21:29 | Comment(3) | TrackBack(1) | Movie(米)
この記事へのコメント
観てきました。
予備知識それほど無くともお話自体はそれほど難しくなかったけれどサブプロットが多くて、
マジで情報量パネェって感じでしたね(^^;
しかし自警ネタもあるしDT力の話もあるしビ〇チもあるし、
てんこ盛りすぎて目眩しそうでした(^^;
Posted by tonbori at 2009年04月15日 00:10
それで居て、上映時間は2時間超え3時間にもう少しですからね〜。濃いわ長いわで結構ぐったりでした。
Posted by 森と海 at 2009年04月15日 20:14
ようやく観て、こちらのエントリーも記事内で紹介させていただきましたので宜しくお願いします。
かなり疲れましたが、さらに20分以上長いディレクターズカット版があるみたいですね・・・。ぜひ観てみたいですが。
Posted by micchii at 2009年09月26日 12:57
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『ウォッチメン』(2009/ザック・スナイダー)
Excerpt: 『ウォッチメン』サントラ、超豪華な顔ぶれ!というエントリーを以前にUPしましたが、やはり音楽が抜群に素晴らしかった! というわけで...
Weblog: 愛すべき映画たち
Tracked: 2009-09-26 12:53
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