2006年02月08日

**〈 BURST CITY 〉ではない方の〈 爆裂都市 〉明らかに分が悪い**

 ということで〈 EXPLOSIVE CITY 〉だ。同じ"爆裂都市"の名を頂いているが、明らかに分の悪い梁徳森(サム・レオン)監督によるアクション大作。10人に聞いたら8人ぐらいは、「ああ、石井聡互監督の?」って聞き返すこと請け合い。

 でも、何故見るのかって言えば、それはそのう・・・千葉チャンが出ているから(笑)!!


 しかもヤムは出てるし、フォンさんもいるじゃないの!

 香港を訪れた行政長官が女性テロリストに襲われる。しかしヨン管理官(サイモン・ヤム)らの活躍で狙撃は失敗。 テロリストは逃走中のケガで記憶を失う。ジェイド(しらたひさこ)という名のこの女性テロリストは、幼いころに誘拐され、 暗殺者として育てられていた日本人だった。組織から命を狙われたジェイドと、妻を殺され息子を人質にとられたミン刑事(アレックス・フォン)は、仲間の裏切りにあいながらも、孤立無援の状態で戦いを始める。
goo映画より

 で、その組織のボスが問題のサニー千葉ちゃん。この組織というのが凶悪で、世界各地でテロ活動を行なうのはよいとして(全然イクナイ!!)、組織の拡充には幼子を誘拐して子供の頃から暗殺者としての英才教育を施すというとんでもないものだ。しかし、自らを”OTOUSAN-お父さん-”と呼ばせる形態だけを見れば、極めてアットホームな組織ともいえるのかぁ?ここでは、千葉チャン、妙にゆったりとした重々しい喋りで、しかもそのほとんどは日本語で通す。相手が金髪のいわゆる”息子”であったとしても、日本語⇔英語のコミュニケーション。20年前の演技を最近見続けている目には、なんとも違和感がある。〈 KILL BILL 〉の時の軽く浮き上がった喋りの方が、しっくりくるよ、全く。

 フォンさんは、正直あまり見ている作品は少ないのだが、見る作品見る作品なぜかいつも、「幸せな家族関係を築きたいのにその願い叶わず」という役どころなのはナンデダロー?今回は、仕事一辺倒であまり家庭をかえりみないぐらいのところかと思っていたら、アノ有様。気の毒なぐらいだ。で、額に皺を寄せたいつもの顔で、子供も人質に取られたこともあって警察側とも協調出来ずに孤軍奮闘である。 だが、ジェイド(しらた)という、暗殺技術三つ子の魂百までの頼もしい相棒は居るのだ。

 ヤムさんは、まあいつも通り。警察の人間の役を演じていても、どこか裏がありそうなのは、役者というより人間としての彼自身の醸し出すものなのかな・・・・?じゃないんだぁ?!

以下ネタバレ ヤム演じるヨン管理官も千葉チャンの組織の一員だったんだ(さすがにヤムは「OTOUSAN」とは呼ばない(笑)。とすると、一回目の鑑賞では、「あ、そうだったんだ。だから、胡散臭いんだ。」と納得できるが、そのことを知った上で、2回目の鑑賞を敢行するとどうだろう?

 物語の冒頭、行政長官を出迎え警備する側の現場指揮官として、ヤムは登場する。場所は、思わせぶりな飛行場の管制塔。テレビでは、テロ関係のニュースが流れる。今から要人警護を行なわねばならないひどく緊張を強いられた待ち時間。長官が到着。ビル内で、会見が行なわれる。長官のすぐ脇で、警護の目を光らせるヤム。と、いきなりジェイドが発砲。すぐさま長官を押し倒してわが身でカバーするヤム(SSの鑑じゃーん)。すぐさま、起き上がり、ジェイドを追う。追い詰められたジェイドは、狙撃手からの銃撃もあって、階下に落ちる。

 さて、この暗殺未遂事件、組織はなにが目的だったのだろう?
 警察の目をそらすためだけにしちゃ、手が込み入りすぎているような気が。最初からジェイドが捨て駒なら、捨て駒なりの順当かつ簡便な処理方法ってものがあるはずだが。そして、屋外に配置された狙撃手は、いったい誰を標的にしていたのか?テロ警戒にスナイパー?
 謎は深まるばかりだ?
 案外、こうすりゃ見栄えがいいというだけで、脚本書いてませんか?梁徳森(サム・レオン)監督。1度観た人ならば、ヤムが組織の一員であるという事実を知ってます、少なくとも最後までみたボクは。それを踏まえてこの冒頭の部分を見ると、「この場面でのヤムの役割はなんなのか。ひょっとしてうまく未遂に終わらせることだけなのか?」とか、「千葉チャンは、ジェイドが捕まった場合のデメリットを考慮して作戦を立案しているのか」とか、「下手打ってテロが成功した場合は無意味な作戦になったんじゃないか?」とか考えてしまって上手く前後が繋がりませんぜ。見方によっては、ヤムが長官を押し倒すように見えて、実は着弾位置に押しこんでいるようにも見えますが・・・。どうも、ボクは2度目の鑑賞には耐えられないようです(笑)。

爆裂都市

posted by 森と海 at 23:26 | Comment(3) | TrackBack(0) | Movie(華)
この記事へのコメント
自分は、林雪が出てるというただそれだけの理由で観ました。
この映画で学んだことは、サイモン・ヤムとアレックス・フォンをもってしてもかなわない、千葉真一の存在感はずば抜けているということでした。
テロリストにしては、最期は隙ありすぎだろと思いましたが(笑)
観た当初一応感想も書いたんですが、お蔵入りしてます・・・。
ネタに困った時にでも引っ張り出してくるかもしれません。
Posted by micchii at 2006年02月09日 23:08
前にスルー映画祭りでとりあげたけどすっげえ微妙と書いた気がする(苦笑)
なんつうか詰め込みすぎなのに複雑怪奇にしてとりあえずシーンごとだけの画だけ押さえたよという感じの不思議な映画?みたいな。
Posted by tonbori at 2006年02月10日 01:29
>micchiiサマ
存在感だけはデカイ!確かにその通りです。ただし、ヤムと役を入れ替えることは、ヤムのほうはOKだが、千葉チャンには出来ないという幅の違いも感じました。千葉チャンはインパクトのある役にしか似合いません(笑)。
>tonbori堂サマ
読みましたとも。アレだけ微妙と書かれていても、見らずにはいられない哀しい性。東南アジアロケをした自主製作ビデオ―題名忘れたけど―地雷原を銃剣で探りながら延々と匍匐前進する兵隊物だって、見たんだモノ。
Posted by 森と海 at 2006年02月10日 21:58
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