2006年02月25日

**大澄賢也がデビルマンだった・・・。〈 ULTRAMAN 〉2/25追記**

ULTRAMAN-0  有働(大澄賢也)が「あ゛あ゛ーーっ」と身もだえした時、それは背中に現れた。そばにいた真木 (別所哲也)は、祝福する。「ハッピー・バースデー、The One!」と。

 そんな映画なんだよ、たしか。絶対悪でも絶対善でもない、行きがかり上、善と悪という風に分類された2つの種族が、迷惑なことに、 この地球上で大激突。哀れ地球人たちは、とばっちりを食って大損害。その被害総額たるや数千億円。直ちに、 ウルトラマン被害者の会が発足され、The OneとNextと国を相手どった戦後最大の民事訴訟に発展。地裁は原告側勝訴、 国は不服として控訴、高裁は原告の訴えを棄却、ついに最高裁は国側の過失は無し、The OneとNextは所在不明として、 全面的に原告の敗訴という形で幕が下りた。

 

 冗談はさておき、〈 ULTRAMAN 〉のクランクインが2003/10、公開が2004。一方、〈デビルマン〉の公開が2004下。良かった、 かろうじて〈 ULTRAMAN 〉のほうが先だ。ヘタレの東映は、くだんのシーンを主役の顔に隈取メイクで誤魔化していたが、 円谷プロはさすがに違う。特撮だけの製作会社だけに、 きちんと顔にラテックスを貼り込んだ特殊メイクを施している。でも・・・、なんで背中に羽根のちっちゃいのを付けちゃうんだろうか?

 観るべきものは圧倒的にこっちのほうが多い。最初のほうしか出てこないが、百里基地の部分はイイ! F-15イーグルのファンなら必見。夜間のイーグルのスクランブル発進なんて、アフターバーナーが綺麗でモー・タマラン。 それから司令部からの通信も聞き逃せない。航空自衛隊の協力は超強力。惜しむらくは、最初だけで後はさっぱり出てこない点だが。あとね、 あとね・・・、ありゃ、一般の人にお奨めできるポイントが思い浮かばない。後は小奇麗に繋いだ巨大ヒーロー物だわ。 期待したほどは板野サーカスが上手く機能してないし。やっぱり板野サーカスは、メカ物に限る。

 結局、円谷プロの意図したところは原点回帰であろう。 もちろんアントラーのいたバラージではないがウルトラ神話への誘いがある。ほとんど偶然に、 地球が戦場に選ばれたというのは、皆様もご存知の通り、「ウルトラ作戦第1号」のマンマである。そしてThe Oneの禍禍しい姿は、 「悪魔」と呼ぶに相応しいものとなっている。実は、ウルトラシリーズは過去にもギリシャ神話のような世界を創出しようと試みた時代があった。 「ウルトラの国」という世界観である。そこには、父がいて母がいて兄弟たちがいた。まるで岡本太郎デザインかのような建物。 太陽を失ったその星には、オリュンポスよろしく絶やさぬ人工の火さえあった・・・でも、子供騙しで終わってしまったんだよなあ。 「コロコロコミック」あたりが、スピンオフで神話としての補完をしていたっけ(遠い目)。一方で、 往年のファンたちを喜ばせるくすぐりも仕込んでいた。星川航空に万城目社長・一平・ 由利子の三人が居るってベタでっせ。そんなくすぐりにすっかり踊らされて喜んでるこっちもこっちだが (笑)。しかし〈 ウルトラQ 〉では、一緒に観にいくであろう子供の父親世代をターゲットにするには、若干ネタが古すぎたようにも思える。

 その後、原点回帰を目論んだ〈 ネクサス 〉がテレビシリーズとして登場する。 確か遠山景織子扮する水原沙羅もシリーズ終盤にスライドして登場した。一部ではしごく評判も上々であったらしいが、 暗いストーリー進行は子供向けとしては果たしてどうだったのか?〈 ネクサス 〉終了後は、現在の〈 マックス 〉が始まった。こちらは、 明るく楽しく懐かしく。オールド怪獣の積極的採用に、実力ある有名ディレクターによるメガホン。 明らかに懐古趣味の露呈による高年齢オールドファンの取り込みを画策している。

 そういやぁ、「ウルトラシリーズしか使える財産がないのだなあ。円谷プロダクションも大変なんだなー!」 と、今更ながらに思うのであった。

 次回予告、「嗚呼、ハリウッド製ホラーは偉かった」。こう御期待!

 

2/25追記 ウルトラマン新シリーズ「ウルトラマンメビウス」が発表された。M78星雲の宇宙警備隊の一員ですと!今度は新マンのフォーカスするみたいです。やっぱり懐かし系を推進するのだな。

posted by 森と海 at 22:42 | Comment(5) | TrackBack(1) | Movie(邦)
この記事へのコメント
えー…裕木奈江ファンとしては、充分満足のいく作品でした、笑。

自衛隊基地内の休憩室(?)のシーンでラックに入った『正論』が何冊かあったのを発見してさすがだぁと思いました。
仮面ライダーも1号2号で映画化したりして、ヒーローものの原点回帰路線が流行してますね。
Posted by cardhu at 2006年02月23日 22:08
なんかタイミング悪くてまだ観れてないッス。
とりあえずは板野サーカスがCGになってもやっぱり板野サーカスだなというのは予告編からも伝わってきてたんだけれど。
でネクサスは凄く評判が割れているのも聞いたけどやっぱりライダーといい子供というか玩具プロモを成立させた上で大きなお友達を唸らせるか最初から深夜枠に逃げるか?TVはどっちかではないかと。
Posted by tonbori at 2006年02月24日 01:02
>cardhuサマ
頼りなげな少女から頼りなげな人妻へ、大変身を遂げた(?)裕木奈江、オツでございました。あの子は、実は吉岡秀隆の子であり、真木舜一は気づいていたとかいないとか・・・(笑)。
>tonbori堂サマ
ULTRAMANのよたりながら飛ぶ姿は、板野サーカスというより懐かしいNiGHTSのようだった、あのセガ・サターンの!
Posted by 森と海 at 2006年02月24日 21:04
「純くん」のドラマですね、笑。
あれは「'92」のみ観賞しました。菅原文太と田中邦衛が和解するというのは『仁義なき戦い』を観たあとみると感慨深いものがありました。
Posted by cardhu at 2006年02月24日 21:41
ですです(笑)。
文太さんはあまり路線が変わらないけど、邦衛さんは路線大きく変えちゃいましたよね。当時からその片鱗は覗かせていましたが。
Posted by 森と海 at 2006年02月24日 23:24
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Excerpt: そして昨日からの連続ウルトラネタの締めとしてスルー映画祭り『ULTRAMAN』をお送りしよう。 でこの作品は今年40周年を迎えたウルトラシリーズの記念作品だったかどうかは知らない。 多分円谷プ..
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