2010年01月11日

**〈永遠のこどもたち〉あっちの世界の幸せ**

えーと、J・A・バヨナ監督の長編デビュー作でありまして、言語もすべてスペイン語というスペイン/メキシコ映画。脱ハリウッドというか絶対ハリウッドでは無理そうな話なんですが・・・。製作がギレルモ・デル・トロ。というか演出にもかなり口出ししてそうな所が・・・正直好みです。

ふと気がつくと、ギレルモ・デル・トロが関わっているメジャーどころの作品は、〈デビルズ・バックボーン〉意外はすべて観ているように思います(〈ミミック〉はなんか観たような気がします。定かではないですけど)。

この〈永遠のこどもたち〉は、監督ではなく製作で携わっているのにギレルモ・デル・トロの名が全面に押し出されていることに対して、全く違和感がないです。それは〈パンズ・ラビリンス〉で感じたものが、この作品でも同じように感じられるからです。

あらすじ必要な方はググってください。ただいつも思うのですが、映画のあらすじというものは読んだとて何が得られるのかと。興味があれば観てみるというのが一番間違いがないと思います。今の時代、時間的制約さえクリアすれば簡単なのですから。まあ、一応予告編だけは置いときます。

生きること・生こそに意味があるという価値観を根底から覆す、生を超えたその先にも意味があるという話は、前述の作品双方に通じますね。こんな話は米映画では無理です、いくらウエンディ(ピーターパン)を暗喩に使っていてもね。また、悲しいハッピーエンドではヤンキーに需要は無いでしょう。反対に、同じように死に価値を見出す歴史観を持つ日本人にはかなりの部分受け入れられるものだと思います。事実ボクは、〈パンズ・ラビリンス〉も〈永遠のこどもたち〉もかなり好み。ああいう幕の引き方はアリだと思います。

ふと思い返せば、〈ヘル・ボーイ〉にしろ〈ブレイド2〉にしろ、アッケラカンとしたアメリカンヒーローではなく、どこか死を匂わせたヒーローという点で、ギレルモ・デル・トロ氏は死に魅せられたクリエーターなのかもしれません。そうなると、製作が噂される〈ホビット〉は結構ダークになりそうです(笑。

posted by 森と海 at 19:47 | Comment(6) | TrackBack(0) | Movie(他)
この記事へのコメント
『パンズ・ラビリンス』の感覚を求めて観ると、ちょっと怖すぎましたが(笑)、私もけっこう好きです、この作品。自殺がタブーとされるキリスト教圏の人にとってはこっちのほうがいろいろと考えさせられるのかなとも。
ハリウッドリメイクも決定だそうですが・・・ギレルモ・デル・トロも関わるようなのでそれなりに期待しています。
Posted by Cardhu at 2010年01月12日 10:37
>Cardhuサマ
分厚い眼鏡オバサンの最後なんかは、オカルトホラーへのミスディレクション気満々で色気出しすぎとは思いましたが、結果的には好みの部類でした(笑。しかしあのオバサンに人工呼吸は無理ではないでしょうか?空気漏れるよ。ダンナ医者だから判りそうなもんだが・・・。
Posted by 森と海 at 2010年01月12日 21:49
つい最近鑑賞いたしました。
ラストは哀しいけど、見方によっては救済のある幕引きという部分では「パンズ・ラビリンス」と共通ですね。
リメイクされるんですか。ラストはちょっと変わっちゃうのかな・・・。
Posted by samurai-kyousuke at 2010年01月14日 23:33
>sumurai-kyousukeサマ
ハリウッドリメイクだとどうなるでしょうね?
〈ラブリー・ボーン〉あたりは上手くリメイクしているみたいですけど、アレって〈さまよえる魂たち〉のピージャクですもんね。ピージャクのテーマどストライクな話ですから。
Posted by 森と海 at 2010年01月20日 23:40
いまひとつ好きになれない映画です。
というのは、親の苦しみは映画で描かれるので分かりやすいのですが、子供の苦しみも想像できてしまいます。だから、ビタースィートな反ハッピーエンドのつもりなのは分かりますが、同時にとても不快な映画です。まあ、リメイクしても一般受けはしないでしょうね。
Posted by よしぼう at 2010年01月24日 21:21
>よしぼうサマ
性善説なんでしょうね。どんなに苦しんだって子供は呪ったりしないという、大人の勝手な思い込みではあります。その点、我が国の誇る児童虐待その後を描いた〈呪怨〉は、きっちりオトシマエをつけてくれます。関係ない大人まで巻き添えにして。
Posted by 森と海 at 2010年01月24日 23:48
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