2010年01月31日

**片山元・笹垣潤三・梅木拳**

武田鉄矢である。

この人って、暑苦しくて説教臭くってクドくって(いくらでも出るなあオイ)と敬遠される方も多かろう。しかしながら、山田洋次に見いだされて〈幸せの黄色いハンカチ〉以降、フォーク歌手として生きていくことに自ら限界を感じていたのであろうか、積極的に役者として生き残りを計り、現に今の時代まで生き残った人です。追い風として「金八・龍馬かぶれ」というファクターもありましたが・・・(笑。

いずれにせよ、こういう役者生き残り策をリアルタイムで目撃できた私ら世代は幸運である?のでしょう。

さて、そんな武田鉄矢さんが片山蒼名義で原作・脚本を描いた〈刑事物語〉シリーズの自身が演じた刑事が片山元です。ハンガーヌンチャクの人と言った方が通りがイイだろう。偶然にも、今月の映画秘宝でもインタビューが載ってましたが、ネタぱくったわけじゃないからね(笑。

胴長短足、見た目はお世辞にも切れ者と云うふうにには見えず、どちらかと言うと冴えない刑事だが、その鍛え上げた肉体と蟷螂拳は狂犬の牙である。特に女性にまつわる犯罪に対しては、まったく躊躇なくその拳を振るう暴走ぶり。結局責任を取る形で各地を流転するというのが、シリーズのお定まりである。まあ実際のところ、地方公務員たる官が都道府県を超えて転勤していく事は絶対ありえないのだけれども、ついていい嘘である。そのほうが面白くなるし。

笹垣潤三。〈白夜行〉において最初の事件から、桐原亮司(山田孝之)と唐沢雪穂(綾瀬はるか)の2人を疑った刑事であり、捜査本部終了後も執拗に追いつづけ、その強引な捜査から警察内部でも孤立し、最後は探偵として最後まで追いつめた執念の人。暴力に頼りこそしないが信念は曲げないというベテラン刑事。警察を辞めてまで追うという姿勢は、近年稀にみる奇異さ。

事件を追うその目は蛇ですね。ここには、若手を育て若手を抑え若手を庇うという日本のドラマに形成されていたと思われるベテラン刑事像は当てはまりません。海外の刑事モノを参考にされているように思います。

梅木拳。〈リミット-刑事の現場2-〉において18年前に恋人を殺された定年間近の刑事。その犯人を殺すことだけを生きがいとして、18年の間ただその為だけに刑事を続けている男。怖いものが無いため、犯罪者に対しては容赦ない。


Watch Limit 01 in ã��ã�©ã��  |  View More Free Videos Online at Veoh.com

捜査は強引かつ法スレスレ。ただし容疑者をアゲるということについては高い能力を見せるため、警察組織としても飼い殺しには出来ないというヤクネタぶり。若手刑事がお目付けとしてバディを組まされるほどの暴走ぶりは、もうすでに笹垣の比ではありません。ここへ来て営々として作り上げられたドラマにおけるベテラン刑事像は完全に壊されました。

考えて見てください。山さんだって長さんだって(太陽にほえろ)和久さんだって(踊る大捜査線)おやじさんだって(特捜最前線船村)、みなベテラン刑事というのはその豊富な経験から的確なサジェッションを与え、暴走する若手をたしなめることがその役割です。若手よりも暴力的で暴走しまくる刑事などありえませんでした。ところが何故今武田鉄矢氏となるとそうなるのか?自身のプロデュースではないドラマにおいてさえも。一方では、彼の代名詞と言えば金八先生です。まあワタシなどは、常々彼にシリアルキラーか性犯罪者役を演じて欲しいと願ってました(なんだかバッチリでしょ)が、金八先生のイメージを壊せないですよね。そこで犯罪者よりは暴走デカなのかもしれません。ホントのところは分からないけど。少なくとも、〈白夜行〉〈リミット-刑事の現場2-〉の製作側にとってはハジけた武田が観たいと思ったのでしょう。いやいやこれはいっそのコト〈野獣刑事〉を企画するべきかもしれませんよ、武田さん。

でも〈野獣刑事〉はどちらかと言うと、北野武がすでに〈その男凶暴につき〉でやっちゃったような気もします(笑。

posted by 森と海 at 21:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 俳優さん
この記事へのコメント
シリアルキラー?というか変態犯罪者なら、
確か藤井隆が明智小五郎の孫(じっちゃんじゃないけど)を演じたドラマでやったはず。
ネタ元は人間椅子。確か藤井くんの嫁さん(その時はまだ違った)も出てた。
他にもあったような。
『野獣刑事』はよろしおすなあ。
今なら結構ドンとこい状態。西田さんとガチでやりあうようなのも見てみたい気もします。
Posted by tonbori at 2010年02月01日 00:02
ググりましたら「乱歩R」でFAでした(笑。見てないなこれは。
武田・西田で〈野獣刑事〉ですか?面白そうだけど、製作は松竹しか浮かばないなあ。
Posted by 森と海 at 2010年02月01日 20:53
武田鉄矢の代表作って金八先生より、「僕は死ねましぇーん」だと思っている不届き者です。
「刑事物語」でぐぐってみて、沢口靖子や鈴木保奈美のデヴュー作で、80年代の映画という点で、時代を感じました。でも第1作のゲストで高倉健。どこに出てたんだ?もし森と海さんの言うとおりだと、鉄矢は一貫して同じようなことを繰り返して来た事になりますね。やはり文科省推薦の先生を続けるストレスが刑事役をする時に出たんでしょうね。ご苦労様です。
ところで、「野獣刑事」といえば私にはたけし先生ではなく、緒形拳サンに工藤栄一監督ですが、ぜひとも新しい「野獣刑事」にしてほしいですね。釣りバカがなくなった西田サンの再就職のハナシは置いといて・・・
Posted by よしぼう at 2010年02月03日 00:25
>よしぼうサマ
まあワタシは武田鉄矢の代表作は〈RONIN〉だと思ってますから同レベルです(つかTVドラマ『幕末青春グラフィティ 坂本竜馬』が観たいなあ。絶対ソフト化出来ないらしいけど)。
あのう、ワタシのいうことは、多々ある事象のほんの一部を切り取ってもっともらしく語るという程度でして、・・・真に受けないように(笑。
Posted by 森と海 at 2010年02月03日 21:06
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/139888015
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。