2006年03月12日

**〈 バタフライ・エフェクト 〉観たよ。バツグンに面白い!**

 「春だなぁ」と寝とぼけておりましたら全国的に寒波襲来。「冷えますなぁ」と枕を変えなくちゃ〜の森と海でございます。んで、 タイトル通り〈 バタフライ・エフェクト〉を公開より1年間も熟成させて、やっと観ました。こんなにも時間が経っているというのに、 ほぼ予備知識なし。題名〈 バタフライ・エフェクト 〉から察するに、「小さな変化が大きな変化に繋がる」ことぐらいは予想がついてた。 記憶ものということさえ知らずに観たんだよ・・・。

 

 この映画、タイムリープにまつわるパラドックスをどう扱うかという点において、他に例をみない作品だ! タイムリープを扱う作品はゴマンとある。ざっと思いつくだけでも、〈 タイムマシン 〉に〈 バック・トゥ・ザ・フューチャー 〉・ 〈ターミネーター 〉、〈 戦国自衛隊 〉なんかもそうだった。ただそのほとんどの作品は、 歴史を変えないように努力し、 また変えたにしても歴史の揺り戻しによって大筋では変わらないというスタンスをとっていた。 連綿と続く歴史の道筋を一本のまま残しておこうと。〈 バック・トゥ 〉では、 写真の人物が消えかかるという表現でパラドックス自体を描写していたと思う。ところが本作は、そんなものお構い無し、 歴史変える変える、パラドックスはあり得ない。エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、 日記を読むというスイッチで、ドーンという音と共に、過去の自分の記憶の欠落(black out) したところ(記憶の中にちゃんとフラグが立ってます(笑)に20歳の意識のまま舞い戻り、別の選択(変化)をして、 そのまま20歳の自分に戻る。戻った場所は元の場所とは大きく違う。別の歴史(パラレル世界)に一足飛び! しかも前の世界の記憶を引きずったままに新しい歴史の記憶までインポートするものだから、その度に記憶の再構築で鼻血ブー。 7歳まで戻れば20歳プラス13歳で、都合33年分の記憶であるから、Seesaaなら再構築に物凄く時間がかかると思うよ(笑)。 それを幾度となく繰り返す。記憶だけで一体何年分ですか?

 歴史に分岐をつけて、そこから伸びた枝(パラレルワールド)にさくっと移動、 結果的に変化した世界に驚愕するというパターンの繰り返しである。こんな感じのものもあったように思うが、ぱっとは思い浮かばない。 あったにしても、驚いて終わりというサプライズにしか使ってこなかった手だと思う。コレを繰り返すのだから、 宣伝文句通りクライマックスの連打というのも頷ける。その上、各エピソードが悪い方に悪い方にドンドン流れてく感じで全くもって飽きないんだよ。このアイデアは、監督脚本のエリック・ブレス&J・マッキー・ グルーバーの功績というより原作者ジェームズ・スワロウの功績だが、この複雑怪奇に絡み合う物語を、 映画という枠組みの中でSF認識レベルに差がある不特定多数の観客に理解できるように組み上げられたのは、監督脚本コンビの力量だろう。

 物語の方をぺらぺら語るのは仁義に反するんで、ちょこっとだけ感想を。何度も何度もエヴァンは、ケイリー(エイミー・スマート) を愛するが故、過去に戻るのだが、その執着心はダークなものを感じた。エイミーの為というお題目はあるけど、傍から見てると利己的すぎる。製作側も同意見のようで、事実リープするたびに事態は深刻化。 世界中の宗教は特定の対象に執着しすぎるすることを良しとはしていないんだよね。そんな意味では、ラストが〈 いつかどこかで 〉 型の締めくくりというのはまあまあすっきりしている。コレが〈 天国からきたチャンピオン 〉型であったら、「そりゃないだろ?」と、 物の一つも投げたことだろう。ただ、上手く組み上げた割に、伏線らしいのに拾い上げていない出来事がいくつか残る。 ボクがエヴァンをダークと判定するきっかけとなるエピソードだけに釈然としない。ググってみると、 レンタルで観たバージョンは公開バージョンで、プレミアム・エディションには公開されなかった本来のディレクターズカット・ バージョンが存在するとのこと。さらにググって、テキストであるが内容も確認した。こっちのバージョンの方がさらにしっくりくる。これは・・ ・・、買うしかない!ってことですか(笑?まんまと嵌められた?

 

posted by 森と海 at 23:22 | Comment(3) | TrackBack(1) | Movie(米)
この記事へのコメント
 トラックバックさせていただきました。
 なんかショッキングすぎて…ちょっとつらかったです。調べた限りではディレクターズ版は内容的には納得できるのですが、公開版の終わり方は好きなので買わないでいいや、と自分を納得させてます、笑。
 「愛しているからこそその人の前から去るという選択をする」というのは好きな展開です。私の中ではこの最高峰は『チャイニーズオデッセイ』だったりします、笑。
Posted by cardhu at 2006年03月13日 00:18
根がクロイせいか、ショックなど受けなかったボクはいかがいたしましょう(笑?
「エヴァンはとんでもない奴」判定を下しておりますボクは、ディレクターズ・カットを観るためだけに入手することになるでしょう。Amazon.comなら1200円ぐらいなんだよなあ。
Posted by 森と海 at 2006年03月14日 00:02
 自分もクロイつもりだったのですが(小説『隣の家の少女』とかはけっこう読めてしまったもので…笑)、そうでもないってことですねぇ。まだまだ修行が足りないようです。
 ディレクターズカット版、たしかに観たいんですよね…笑。自分を納得させてたのに〜!
Posted by cardhu at 2006年03月14日 00:33
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『バタフライ・エフェクト』☆☆☆★
Excerpt: <a href="http://amazon.co.jp/o/ASIN/B000AM6R00/cardhu-22/ref=nosim" target="_blank"></a>  設定の面白さ、こなれたストーリー展開、時折はさまれるちょっとショッキングな場面などがあって、とりあえず飽きさせることなく最後まで一気にみせる。面白い。どう...
Weblog: 風人日記
Tracked: 2006-03-13 00:12
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