2006年03月15日

**国策映画だよ〜ん〈 ハワイ・マレー沖海戦 〉**

 1942年(昭和17年)製作、時はまさに太平洋戦争真っ只中。

 海軍省検閲済の文字が光る。

 東宝が、ここいら辺のDVDレンタルを解禁してくれたお陰で観ることが出来たんだ。セルの価格についてはさておき、 とりあえずは感謝。たぶん日本の現存する戦争映画としては最古じゃないか、うん。

 

 昭和12年、友田は、土浦海軍航空隊予科練習部に入隊した。仲間とともに山本分隊長(藤田進)のもと厳しい訓練を耐えた。 無事卒業したのち海軍飛行隊に入隊し、実戦訓練を続けた。夜間着艦訓練中、予科連からの親友を事故で失い、呵責にも見舞われたが、 時代は感傷的になる間を与えなかった。昭和16年、友田らを乗せた機動艦隊は密かに出航した。後に伝えられた目的地はハワイ真珠湾。 十二月八日未明にハワイ真珠湾を攻撃するという命令だった。早朝5時、あいにくの曇り空の中飛び立った大編隊は、 雲の切れ目から真珠湾を発見し、見事作戦を成し遂げた。「我、奇襲に成功せり」。ちょうどそのころ仏印では、「英国艦隊主力二隻発見」 の報が入り、飛行場から飛んだ中攻部隊も、激しい戦いの後、英戦艦プリンス・オブ・ ウェールズを撃沈した。

 とまあ、海軍のお墨付きであるからして、優秀にして勇猛果敢な海軍飛行隊の活躍を過不足無く、というか淡々と描いているのだが。 確かに大本営発表によると、開戦当初のこれらの作戦は、敵被害甚大、犠牲最小であったらしいので、 イケイケ戦意高揚映画としてはうってつけの内容であったのだろう。昭和16年の行動が、昭和17年には映画として公開されるというのも、 製作期間の短さからして粗さがあるんじゃないの?という向きもあろうかと思うが・・・・・ 実はスッゴイの!

TDV2610D-0

 

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 なんなの、この臨場感のある画面!当時のフィルムの解像度の粗さを抜きにしても、「記録映画だ」といって疑われない程のクオリティ。 戦後、このフィルムを接収したGHQが、実録と疑わなかったのも頷ける。そう、この映画の特撮部門を束ねるのは、円谷英二その人である。 上の画像は、真珠湾攻撃の場面だが、はっきりいって〈 トラ・トラ・トラ 〉よりリアルでないかい?

 こんな映像を見ると、円谷さんて怪獣映画より航空機ものを撮影する方が性に合っていたんじゃないかと思ってしまう。 今ボクらが観ることの出来る最古の円谷特撮、〈 ハワイ・マレー沖海戦 〉を観てみようじゃないの?とりあえず驚くこと請け合いだから。

 それと、特撮以外の本編部分ではボクらが失ってしまった古き良き日の本の礼節ある暮らしが眩いのだ。 国策映画という縛りは抜きにしても。やっぱり戦後教育というものは、ある意味間違っていたのかもしれない。 そんなことをちょっぴり感じてしまった。

 

 

 本日のつぶやき・・・藤田進って、本作の台詞回しも、池の杭にしがみ付いての師匠との問答も、 帰ってきたウルトラマンの長官役もあんまり変わらない。上手いってわけではないようだ。

 

posted by 森と海 at 21:56 | Comment(4) | TrackBack(1) | Movie(邦)
この記事へのコメント
実は「潜水艦イ57降伏せず」でも藤田さん出演。でやぱーり同じ感じ。付け加えるならば地球防衛軍の司令官も。そういう芸風と考えたほうが良いのかも(^^;
Posted by tonbori at 2006年03月15日 23:46
軍人俳優さんでしたか(笑。
Posted by 森と海 at 2006年03月16日 22:09
レンタル屋さんでみかけましたが、そんなすごい映画だったんですね…今度借りてみてみます!
Posted by cardhu at 2006年03月21日 23:07
空母着艦訓練失敗のところは大目に見てやってほしいのだ。あれはあれで精一杯のところだと思うので(笑)。
Posted by 森と海 at 2006年03月22日 22:58
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ハワイ・マレー沖海戦
Excerpt: [[attached(1,left)]] この時期に鑑賞するには、 うってつけの作品であります!  公開が昭和17年(1942)12月3日というのも、凄いであります。  時に1941年12月..
Weblog: 入ル人ラ
Tracked: 2006-12-09 17:32
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