2006年03月19日

**私的〈 平成ガメラ 〉シリーズ3夜連続鑑賞**

 したんですよ。この3月の忙しい最中に。

〈 ガメラ 大怪獣空中決戦 / aka GUARDIAN OF THE UNIVERSE 〉
〈 ガメラ2 レギオン襲来 / aka ATTACK OF LEGION 〉
〈 GAMERA3 邪神〈イリス〉覚醒 / aka REVENGE DF IRIS 〉

という皆様お馴染みの3作品。とはいえ、10年以上前に観て以来だから所々記憶から抜け落ちていた部分もあって、 それはそれは貴重なヒトトキでございましたぞ。

 

 「ハードSF&危機管理」・「侵略SF&戦争巨編」・「オカルトファンタジー&漢気」と、1作ごとに作風は違いますが、 全編を貫いているのは自衛隊全面協力と本編ドラマ部門が女の子中心ということ。(後者は金子映画の基本中の基本ではございます。)

 太字の書体3段積みで「〇〇駐屯地」とテロップが出てくるだけで、6輪装甲車が出ばって来るだけで、 ホンモンなんですから文句のつけようもございません。 イリスに対しては斥候が出て行って交戦状態に突入するという脚本の細かさもあってそりゃもうワクワクすること請け合い。 しかしその部隊の装備が90年以降だというのにまだ64式なのはちょっぴりいただけませんが。また、こちらは実機ではありませんが、 イリスを追うイーグル2機〈クーガー1・クーガー2〉も指揮所との通信を含めて、実際もこうなのかな?とトキメクのであります。

 一方の特色、女の子中心のドラマ運びは、以前の視聴時に比べて若干の感想の差が。以前は、 浅黄ことセガールの娘にはちょっとばかり耐えられない感を感じたのですが、今になってみると、 あの演技はアレでギリギリの選択であったように思います。ちょっぴり不思議ちゃんでOK。ガメラの依子という難しい立場を演じるに、 あれよりあっさりしては学芸会、鬼気に迫るものではオカルトになってしまうジレンマがあって、 程よく抑制された演技と成ったのではないのかと。一方、以前は及第点を差し上げていた長峰ことミポリンの妹については、 セガールの娘や大迫刑事こと蛍雪次郎(曲者!)に引っ張られていたことが判明。セガールの娘との2ショットの場面では、 年齢的にはオネーさんであるはずなのに演技の上では完全に逆転。どこがどうだと言われても感じたままですから説明は付けられません。 その彼女(ミポリンの妹)も3作目にはかなりの成長が見受けられて堂々たるものでございました。

 怪獣映画の老舗東宝では、とりあえず主人公は男、まかり間違っても女性自衛官という法則を続けてきましたが、 大映いやこの場合金子映画では、そこいら辺の事情をガラリと変えてきました。確かに、 怪獣の依子を男にというのはいくらなんでも見れたものではありませんし、子供というのでは理の通った話が出来なくなる可能性大です。 なにしろ、「ギャォって鳴くからギャオスだよ」ですから。 それよりなにより興行的にも、観に来るであろう少年や元少年にとって喜ばしいことであります(笑)。そんな中、シリーズ3作目〈 邪神〈イリス〉 覚醒 〉は多少趣が違います。それまでのハードな設定を彼方に葬って、古代神話の世界というファンタジーに逃げ込みます。 状況説明までもがいちいちファンタジー。敵役怪獣イリスはより強力になるべく、こともあろうに少女(比良坂綾奈:前田愛) との精神的融合を図ります。なにがどうしたら少女を取り込むことで強くなるのかは、ボクには全く理解出来ませんが。しかも、 イリスは明確な四肢を持たない触手野郎です。触手野郎がいたいけな少女を包み込む・・・金子さん、あ・あんた、夢枕獏ですか?! 明確なネライがあったのは言うまでもありません。

 という訳で、特撮映画は防衛に関与しない本編の出来に懸かっているという見方からすればこのシリースはア・ヤ・シ・イのですが、 特撮部分の出来と自衛隊の描写はピカイチなので非常に楽しめるものでありました。その後、金子さんはゴジラも手がけますが、 予算の乏しい特撮と空想の軍隊防衛軍ということで、上に挙げたガメラの見所の2つを失ってしまっては・・・。

 

posted by 森と海 at 23:12 | Comment(6) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
それはあるねえ>予算の乏しい特撮と空想の軍隊防衛軍ということで、上に挙げたガメラの見所の2つを失ってしまっては・・・。
金子さん版ゴジラではイリス路線の設定だけをもってきたもんだからさらに香ばしくなっているのも見逃せないし。ただ天本さんを引っ張り出したのには恐れ入りました。あといくつかのカットには神が降りてたけど総合で観るともうなんとも(^^;
Posted by tonbori at 2006年03月20日 00:36
小太郎は、邪神や皆様お馴染みとか広い皆様お馴染みと、広い部分などを記憶するの?


Posted by BlogPetの小太郎 at 2006年03月20日 09:16
神といえば、ゴジラの光線できのこ雲っていう場面がえらく好評のようだけど、冷静になって考えると?
きのこ雲って、膨大な熱量を爆風と共に四方に放射した後、その吹き返しが中央に集まって上昇した空気のことであって、なにも放射能を伴った爆風じゃないのにね。つーか、あの光線の収束率は、かなり高いんじゃないのか?
Posted by 森と海 at 2006年03月20日 18:07
きのこ雲>
あ!そうかそう言われると確かに。でもアレは多分にアイコンとして使っているっぽい。いやアイコンでもないか単にビジュアルイメージのみという感じかもしれないね。もっとも映画ってのはそういうものが優先するものでそこだけが昨今先行しすぎているきらいもありだけど(^^;(ベイとか)
Posted by tonbori at 2006年03月21日 00:18
>特撮映画は防衛に関与しない本編の出来に懸かっているという
これって、「ドラマ部門」ってことかな? 
それで言うなら、私は、怪獣映画というのは「ガメorゴジラで無くてもかまわない、そのキャラクターorカリスマ性に負わず、台風などの天災であってもかまわない、話は通る」という映画になったときに初めて「観られるモノ」って思うんわ。その点で、平成1と2はいいですよってとこ。
ただ、しみじみ思ったのは、私は樋口×伊藤でしかガメラ見てないなあと(爆藁)。いかんわ。
Posted by acoyo at 2006年03月21日 13:25
>tonboriサマ
アイコンはガイガー・カウンターつうのはダメでつか(爆)。
>acoサマ
その通り!>台風などの天災であってもかまわない
東宝の連中も同じこと考えたようで、シンちゃんの新作は特撮ありの天災もの。ディザスターに一縷の望みを賭けるらしい。
Posted by 森と海 at 2006年03月22日 22:33
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