2010年06月14日

**「はやぶさ」地球帰還記念!〈妖星ゴラス〉**

と云うわけで、「はやぶさ」帰還おめでとう!

いやあ、7年間もの間、トラブルを乗り越えてよく頑張った。感動した!

昨夜は、和歌山大学の現地組と管制室の2つの動画を開いて見守ってました。惜しむらくは、回線パンク間近な状態だったので、肝心のところでカタマリ気味で良く見えなかったのが心残りです。まあ後から確認出来たけど・・・。ところで、国営放送ではないと断言しつつ受信料はカスりとる某放送局は、ハイヴィジョンであれだけ美しい画像をものにしていたのだから、WC中継中でも小窓でリアルタイムに流せば良かったのにね。なんだか主催が仕分け対象の独法ですから、我が党に遠慮してしまったかのような邪推に駆られてしまいそうですw。それはそうと、その2日前に〈エヴォルーション〉を放送する某キー局も、イトカワから物質を持ち帰ると言うミッションに対して危惧を匂わせるような思いを受け取りましたww。まことにありがとうございました(棒。

さて、帰ってきた「はやぶさ」があり、帰ってこれなかった「隼号」もあったんです。

この怪しげな(赤いけど)黒色矮星の重力(このとき地球の6100倍!)に引き込まれている宇宙船こそがJX-1 隼号なのです。ゴラスの調査に向かい、予想を上回る凄まじい重力の虜となりながらも、現場で貴重なデータを集取し地球に送り、ついには消えていったのです。ああ、なんということでしょう。

この映画が撮られた頃の俳優さんは、実際に兵役を経験されている方も居らっしゃいまして、まあその中でもJX-1 隼号の艇長役の田崎”神宮寺大佐”潤さんなどは、全くもって軍人顔。非情な決断さえも眉ひとつ動かさずと云う感じです。それが役者としてどうなのかというと、役者に対する評価は時代と共に変わっていくものですから、気の弱いワタクシとしましては断定は避けたいと思います。それに対する死を確信した乗組員の方々も脚本通りとは言え、「万歳!万歳!万歳!」と連呼するのはぐんくつの音が聞こえそうですが、敗戦から未だ20年も経っていない時期ですから、そこで泣いたりしてはいけません。怖いオジサン方に東宝自体が怒られてしまいます。

この映画1962年の作品ですが、この頃の東宝といえば、敗戦を経験し、事にあたっては国連中心主義を貫き、原子力の平和利用を訴えるということが、制作会社としての是(地球防衛軍も宇宙大戦争も世界大戦争もその線です)ですから、近年のハリウッド産とは一味も二味も違います。

同じ天体衝突物であっても、レーガンのSDI構想の時代でしたら人工衛星から核ミサイルを発射して隕石を破壊するという道を取ります。さて宇宙空間で熱核爆発で、どれ程のダメージを与えられるのか疑問ではありますが。最近のものなら、シャトルで直接取りついて核爆弾を仕掛けたり、亀裂にシャトルで特攻したりします。いずれも、核の軍事利用の正当化であります。米帝のすることですから、それは仕方有りません。むしろ米帝産の映画で核の平和的利用を訴えたりしたら、米帝たんの額に手を当てて熱がないか確認してしまいそうです。

その点、我が日本は全然違います。基本的に核で破壊など考えられません。その天体に現住する生物がいない黒色矮星であってもそれは同じです。非核三原則への強い思いを受け止めてくださいw。我が国が国連に提案するのは、核ジェットパイプによる惑星移動計画であります。660億メガトンのエネルギーと足場さえあれば、地球をも動かしてみせるとアルキメデスが言ったとか言わないとか・・・。地球動かせないのなら、木星を太陽にしてブツけるほどの強い思い!

そろそろ、グタグタ感も漂ってまいりましたが、出演する役者さんのなかでもミスター東宝特撮と云っても過言ではない方を登場させましょう。あの名作〈ゴジラ〉ではゴジラを’200万年前’のジュラ紀(ほんとは1億3500万年前)の恐竜と称した(そのゴジラの足の裏に、ペルム紀には絶滅した三葉虫がくっついていたのもいかがなものか?)山根博士こと志村喬さんも本作に客演しています。いいおっちゃんの学者さんかと思いきや、あのセイウチそっくりなマグマの細胞標本を、さくっと顕微鏡で覗いただけで、爬虫類の細胞と即断。貴方は例によって生物学者なんですねw。しかも、マグマを前にして、標本が欲しいとか〜www。そのメンタリティーは山根博士と全く変わらず。

ああ、VTOL機が映っちゃいましたから、ついでにウルトラマンとの繋がりも上げときましょ。このティルトジェットのVTOL機が小改造、金型共通でビートルに。二瓶正也扮する伊東がスライドしてイデ隊員に。そして宇宙空間の携帯推進器として出てくる銃器がスパイダーショットに(これは知らんかったが2chで知った)。しかも使っているのも二瓶正也だしw。

さてさて、後世に影響を与えた歴史的意義についても触れときましょうか。

南極に核ジェットパイプ群を建設する場面は、石井歓の音楽も相まって胸が熱くなりますが、そのミニチュアワークの精巧さにも目を見張ります。ただ今鑑賞すると、ミニチュアの弱みか圧倒的に現場作業員の数が少なすぎます。当時の光学合成の手間からすれば、コレでも精一杯なのでしょう。しかしながら、ここは年度末の道路工事とは違い、突貫の現場なのです。作業員はうじゃうじゃ居なくては。同じように感じる方々も居たようで、直接ケーブルを引っ張る人々まで描いたアニメも後に創られました。

この中央指令所のこの柵の手前には、ゲンドウとコウゾウがニラニラ居るわけですねwww。

音楽は、先にも触れた通り石井歓さんです。伊福部昭さんとは違います。というかミニマルな伊福部さんでは「俺ら宇宙のパイロット」は書けないと思います。個人的には、井上誠さんの「ゴジラ伝説」で繰り返し聴いてきたもので、この映画を見ちゃうと1週間は「俺ら宇宙のパイロット」が頭の中でリフレインしてしまうという困った作品なんで、普段は見ないようにしているのに、「はやぶさ」から引っかかってしまつたんだよねえー。

狭い地球にゃ 未練はないさ
未知の世界に 夢がある夢がある
広い宇宙は 俺のもの俺のもの
はばたきいこう 空の果て
でっかい希望だ 憧れだ
俺ら宇宙の 俺ら宇宙の
俺ら宇宙のパイロット

誰か止めてえ〜(泣。






posted by 森と海 at 18:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
はやぶさたん、無事帰還しその役目を全うしたねえ。いや良かった良かった。
で、ゴラスっすかwww
潮汐力とか引力バランスとかポールシフトとか、
まあ大らかな時代でしたよね見たいな(爆)
けどまあ良く作ったなという意味でもある意味名作でしょ、これは。
Posted by tonbori at 2010年06月15日 01:42
だから、はやぶさって名前は縁起悪いっていう話もあったようですよ、マニアには。ホントは中島飛行機が元ネタらしいです。

いやいや〈妖星ゴラス〉は名作です。しかもリメイクすると陳腐化してしまうという、あの時代だからこそ映像化出来た奇跡の作品です。粟津順さんだとさくっと造っちまいそうでコワイです。
Posted by 森と海 at 2010年06月15日 23:19
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