2010年09月08日

**崔洋一と梁石日と〈血と骨〉**

ちょっと前に、NHKの日韓関係を巡る討論番組がありました。

その中での、一般参加者の「当時の情勢において植民地は違法ではなかった」発言に対し、崔洋一氏の「歴史を語る資格はない」発言が、ネット上で大いに取り上げられました。もうそろそろ、この件についてなにか言っても大丈夫かなあ(時効でしょw)と思いまして・・・。

崔洋一監督って、結構嫌いじゃなくて、・・・というか進んで観てたんですけどねえ。・・・なんか残念だなあーと、結局血は一緒なのかと・・・。

手前の立ち位置を一応表明しておきますと、前は結構意識せずに韓国映画を観ていました。〈殺人の追憶〉なんて当時ベストワンだと思っていましたし。しかしながら最近は、・・・知れば知るほど韓流の反対側に行っております。まあ観ていた当時は、いきなり発現する暴力行為が斬新だなあとか思ってましたけど、・・・知れば知るほど・・・なんのことはないアレが彼らの日常なんですね。

で、〈血と骨〉は梁石日原作・崔洋一監督で撮影されました。

1932年に大阪に渡ってきた金俊平(伊東淳史・ビートたけし)の壮絶なる生涯を描いた、いうなれば〈ギャング・オブ・ニューヨーク〉とも比する骨太な作品です。只の物語であるとすれば、ゴリゴリとした歯ごたえの凄い作品なんですが、梁石日氏が自らの父の物語としている以上、他人事ではなくなります。我らが事と認識すれば、これくらい不愉快なものもないわけで。

さて1923年といえば、彼らの云う劣悪なる植民地支配(1910年)から既に13年。その時金俊平が何歳だったのかは原作読んでないので判りませんけど、成人するかしないかでしょう。本国で食い詰めたのだから農地解放で土地を失った両班??などという疑問も湧きましたが、まあそれはないでしょうね。いずれにせよ新天地を求めて大阪にやってきた訳です。当時の日帝支配では併合という立場を執っていて行き来は出来たようです。日本に渡る者が増えすぎて移住に制限をかけたのが昭和9年(1934年)ですから、全くもって合法的自主強制連行ですねw。しかし不思議です。武力による支配から逃れたいのなら、なぜ第三国に脱出しなかったのでしょうか?よりによって差別蔓延る日本などに来るなんて、マゾとしか思えません。

とまあ、前述のお二人が関わった本作の冒頭部分だけ観ても、疑問符が浮かびます。崔洋一監督は自分で撮ったんですよね。・・・冷静に考えていられる人だと思っていましたのに、・・・あの発言ですからね、残念です。

隣国との相互理解が得られるなら、それに越したことはないと思います。が、「東京に核攻撃するTVドラマ」が高視聴率をほこり、小学生が日本を卑下した絵を描き、大人が他国の国旗を冒涜し、軍はコッチを仮想敵国としているような状況では、それは無理な相談です。お互いに冷静になって摺り合わせが出来る状況になるのはいつのことでしょうか?私個人的には、早くて半世紀、遅くて来ないと思っています。

注意:感情的なコメントはお控えください。面白くなければページを閉じてください。ここは個人的なチラシの裏です。

posted by 森と海 at 21:22 | Comment(4) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
いや、これはモダチョキのマリちゃんが脱いでいる♪という一点で興味があったのですが未見。ビートたけしを北野武以上に活かせる監督はいないのではないかという理由で、ですが。
『刑務所の中』はあまり裏もなさそうで楽しめましたが、『カムイ外伝』とか「差別」という言葉が絡む物語になると変な方向に走りそうで……どうなってるんでしょうね、あれは?笑
Posted by Cardhu at 2010年09月11日 23:09
濱田マリってもういい歳でしょ。cardhuさんて熟女好きなの?

崔さんは映画の中だと意外とマトモなんですよ。描く世界が日常だったりすると結構いける。複雑なものはダメそうですね。人の関係性の描き分けとか無理でしょう。
Posted by 森と海 at 2010年09月12日 10:39
NHK、その部分の前にチャンネル替えてしまいました。
まあどこまでいっても落としどころは無いし、平行線なのは分かっているので。
あと関西という部分だときれいごとよりとりあえず生活優先なのもあり、
まあこの話はかなりオチが難しい。
世間一般では良作といわれている「パッチギ」でさえも、
どうやろ?みたいなところはありますし(側面とかはよく描けてるけど)
ただ崔さんもちょっと感情的になっちゃったかなとは思ってます。まあ私見なので。

あと崔さん、アクションというか荒唐無稽なのは苦手と見た。
カムイ伝のアクションは空いた口が塞がらなかったもの(^^;
Posted by tonbori at 2010年09月13日 23:27
OH阪の人には、現実問題として簡単には語れないでしょうね。
〈パッチギ〉ってやっぱりそう言われてますか?かれこれ何年も、あの監督の映画って見てないもんですから、全然判りません。自分で言うほど上手い演出出来る人じゃないでしょ、あの人。全ては役者頼み。
Posted by 森と海 at 2010年09月14日 21:29
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