2010年10月11日

**〈ゴールデンスランバー〉大変美味しくいただきました。**

監督:中村義洋、原作:伊坂幸太郎、というコンビでは〈アヒルと鴨のコインロッカー〉しか観てない(この間の〈フィッシュストーリー〉は未見)ので、単純な比較は乱暴すぎるだろうけど、前半が退屈でオチが見当も付かなかった私小説のような〈アヒル〜〉に対して、早々と事件が起こり(その一回切りなのだが)物語が転がっていく〈ゴールデン〜〉は単純に面白かった。いや、飽きなかったが正しいか。

しかしながら、「オズワルドにされるぞ」などという陰謀モノの振りしておきながら、実はまったくもって伊坂ワールドという、「よくよく考えるとTVドラマでもいいじゃん」などと冷静になってはいけません。

まあそのくらいかな。

と、纏めきってはいけません済まされません。ビックリしたぁ〜?

さて、伊坂作品(小説)を全く読んでいないのでなんとも申し上げにくいのですが、彼の小説っていつも音楽ネタをモチーフにつかうわけでしょうか?恥ずかしながら中学ぐらいの時には、そんな物語を夢想したイタイ思い出もありますから、一概に中二なんていいませんがね。

ところで、本作はザ・ビートルズの楽曲『ゴールデン・スランバーズ』を題名にいただいています。この曲は、最後にレコーディングされた(発売は『レット・イット・ビー』の方があと)アルバム『アビー・ロード』のB面に収録。歌詞は黄金の眠りがうんたらかんたらで、要はメンバー4人の関係が最悪だった今の時点から、昔を懐かしんでいるという話。そうなると映画〈ゴールデン・スランバー〉の仲の良かった学生時代を懐かしむ話にリンクいたします。

アルバム『アビー・ロード』の楽曲を続けてみていきますと、次が「キャリー・ザット・ウェイト」。これはこれからずっと重荷を背負い続けていくんだという内容。偽りの首相暗殺犯という十字架を背負って行きていかねばならない青柳(堺雅人)のようでもあります。次がこのアルバムの最後の曲「ジ・エンド」ですが、これまた歌詞をつまみますと、君を愛してるというストレートなもの。フムフム、青柳は樋口(竹内結子)を今でも・・・。ラストがアンコールとでもいうか隠しトラックとでもいうか非常に短い楽曲「ハー・マジェスティー」。ジョークなのかはたまた敬意なのかやぶさかではないけど、女王陛下への憧憬をストレートに歌ったもの。滝藤顔に整形した青柳が大胆にも樋口に会いに行く部分を思い起こさせるものではないでしょうか?

こうやってみていくと最初から小説の下地になってそうなんだけど、映画の方は高額なザ・ビートルズの楽曲は一曲しか使わないというのはしょうが無いとして、小説の方では場面場面で上に掲げた曲を挿入はしてないのでしょうか?小説「ゴールデン・スランバー」を読んだ方教えてください。ワタクシは多分読むことはないので。



余談ですが、凛香をよくもまあ貫地谷しほりは引き受けたものです。
青柳「やっぱり整形してる?」
凛香「してません!」
なんて台詞がある。一部には目頭切開の噂(あくまで噂)もあるというのになかなか大胆な噂全否定です。釈なんかは絶対受けられないよね。




余談の余談ですが、ザ・ビートルズの楽曲をふんだんに使ったドラマがかなり昔にありました。それが〈幕末青春グラフィティ 坂本竜馬〉。例によって武田鉄矢が龍馬役です。これはまずDVD化出来ないらしいです。なぜなら、当時は別として今だととてもとても楽曲使用料を払えないらしい。武田さんみずから断言してました。






posted by 森と海 at 13:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
伊坂さんの本は未だ未読。
でも陽気なギャングが云々とか映画になってるのも多いし
一度は読んでみたいものだと。
あと映画はそれぞれつながりないみたいだけど一部つながりのあるものもあるとか?
音楽に関しては聴きながら書いてるらしいっす。
Posted by tonbori at 2010年10月21日 00:57
あれっ、まだ読んでないんだ。
重力ピエロなんかもそうですね。映画化率がかなり高い作家さんです。
繋がりって、キルヲは濱田岳で当て書きしたキャラらしいじゃないですか。
Posted by 森と海 at 2010年10月21日 20:33
「ゴールデンスランバー」という題名なのに、「アビーロード」全体と比較するのは変ではないですか?
まあ、面白かったからいいですが。
原作も「ゴールデンスランバー」一曲のみの使用ですよ。
伊坂の小説は、だいたい、あの頃懐かしかった曲をネタに、読者に自分のあの頃を回想させる小説なので、あまり曲数多くするとわけ分からなくなります。
映画「ゴールデンスランバー」は、私もイマイチでしたが、仙台のローカルの番組まで利用したお遊び感に、なんとなく映画が感じられました。
Posted by よしぼう at 2010年10月24日 13:54
変と言われれば変ですw
ただ、ゴールデンスランバーの収録されている『アビーロード』をいろんな角度で見ていくと、ラストアルバムとしてのポールの願望がチラチラと見えてきて・・・。

やっぱり変にかわりはないですねw。でもいいんです、「視点を変えろ」がモットーですから。
Posted by 森と海 at 2010年10月25日 19:47
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