2006年04月16日

**ポルノ+時代劇=〈 忘八武士道 〉**

 ずーっととっておいたネタシリーズ!あッ、心配しないでください、毎回勝手にシリーズを作ってるだけですから。

 というわけで、随分前に入手した石井輝男監督異常性愛シリーズの中の一作、〈 忘八武士道 〉(※注・成人映画です。お友だちはさようなら〜)。 丹波哲郎主演のおっぱいてんこもりのハードボイルド時代劇。

 

 “忘八者”とは、孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥の八の徳を忘れた無法者。人にして非ず、人たる姿を借りた鬼畜外道の意で、 江戸吉原一帯を取り仕切る無頼の徒を指して称した。
物語は、そんな吉原一帯を取り仕切る忘八者の仲間となった凶状持ちの明日死能(あしたしのう)が、 人の道を捨てきって鬼畜外道にまっしぐら。初代首斬り浅右衛門が使ったという大刀“鬼包丁”を片手に、男も女も見境なくを斬る!

東映ビデオより抜粋

DSTD02492-12  そんなこと言っても、なんつったってアンヌ隊員が全編ほとんど裸なの!特撮ファン、 特にウルトラセブンの信奉者なヒトには申し訳ないが、あの清純そうなアンヌが、女忘八者として裸体をさらすわ、 (女の色香を利用した)卑劣な罠は仕掛けるわ、その挙句に死能に斬られるわ、で大騒ぎ。 (左の画像はちょっと手を入れさせていただきました。うちはアダルトブログじゃないもんで)

 ひし美ゆり子さんは、ほぼデビューのウルトラセブンを除き、東映の作品では、脱ぎっぷりのよい女優さんでして、 結構脱ぐ仕事も多かった。が、今、視聴できる物となるとかなり限られてくる。コレは貴重。脱いではいるが、 具体的なエロ事は他の女優さんが重点的に担われているようなので、重要なポジションにいらっしゃるということである。 しかしながら特撮ファンにしてみれば、聖母を汚された思いのする作品なのかも知れない。

DSTD02492-8  「斬り飽きた!生きるも地獄、死ぬも地獄・・・」とは、 明日死能(丹波哲郎)が町方を散々斬りまくった挙句、川に入水し、死する覚悟でそのまま沈まんとした時に発した言葉。 生に執着せず、世に執着しない凄腕の武士のどこがポルノなんだろうか?“鬼包丁”という素人目からみても異様に太い大刀を、 目にも止まらぬ早技で自在に振り回す太刀捌きのどこがポルノだろうか?(丹波さんは剣道の有段者だそうな)

 勿体無い。 おっぱいいっぱいというだけで成人映画のレイティングが張られているが、 こんなに無常観溢れるもののふの物語はそうはない。思い出してみよう、 ハードボイルド小説の主人公たちを。彼らは滅法腕っぷしが強く、策略に怯まず、女に溺れず、不利を承知で戦いを挑む。 それこそ毒と分かっていてもあえてそれを喰らうぐらいの豪胆さがある。物語に戻ると、死能は忘八者の仲間になって吉原総名主・大門四郎兵衛 (遠藤辰雄)の元、湯女、茶屋女など私娼窟を壊しまくる。徳川幕府との密約でそれら私娼窟までも自らの支配化に置いた四郎兵衛は、 邪魔になった死能をお紋(ひし美ゆり子)に命じて阿片を盛り殺害を企てる。阿片を盛られながらも、お紋を斬り、 逆に四郎兵衛を地下牢に放り込んだ死能は、吉原外に追いやられる。門の外には町方が待ち構えていた。 阿片に朦朧としながらも死能は斬って斬って斬りまくる。・・・すっごいハードボイルドでないかい?

DSTD02492-16

 

 死能の死生観など、とてもとても真似できるものではないが(元より生の執着がない。しかして捨て鉢というわけでもない。)、 これだけ自分流の生き方にこだわるのは格好よい。ポルノである前にハードボイルドなのだ。 ハードボイルドとは自分の生き方を曲げないことなのだ。成人男性なら、血脈のうずきよりも死能の生き方を見よ!

 


posted by 森と海 at 23:30 | Comment(3) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
おおなんかスゴイぞ。丹波先生の立ち回りは「3匹の用心棒」でも定評あるし。
でピンク映画にそういうところを盛り込むってのは手段としてよくあったし予算と(でも割る事もあったとか)裸がでてりゃ何でもアリ(絡みとかがちゃんとあれば)な風土が前にもちょと書いたけど独立愚連隊チックな映画が作られる土壌になってんだろうなあと。
Posted by tonbori at 2006年04月17日 00:00
森と海は、広い勝手とか、勝手や、大きい丹波哲郎や、大きいおっぱいてんこもりや広いネタシリーズとかとっておいた
小太郎は、ネットで大きい勝手と大きい武士とか広いネタシリーズなど作ってるだけですから
石井輝男とか、丹波哲郎などとっておいた
森と海が、ネットで勝手とか、武士とかを心配しなかったよ。


Posted by BlogPetの小太郎 at 2006年04月17日 09:12
これ原作は小池一夫氏。当然裸は想定内。
この頃の東映って、〈 子連れ狼 〉やら〈 御用牙 〉らやで蜜月ですね。ピンキー路線。
ポルノで鋭いことを描くのは若松プロのお家芸で、石井輝男さんはやっぱりどっちかっていうと好きで撮ってたような気がしますです(笑)。
関係ないけど「ダミー・オスカー」最強!
Posted by 森と海 at 2006年04月19日 00:00
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