2006年05月04日

**〈 荒野のダッチワイフ 〉観ちゃいました**

 来た!観た!思った!

 観たい。観たいがここいら辺のレンタル屋にはモノがない。でも観たい。身を引き裂かれるようなジレンマの中、 ボクには1つしか手段は無いように思えた。 −購入しかない− その時はそれしかないと思ってたんだ(後で考えると方法はいろいろあった (笑) )。

KOUYA-1  最初に言っとこう。UPLINKさんのリリースしたこのディスク、画質はビデオテープ並み、 しかも昔出ていたテープはビスタサイズだったのに、こいつはスタンダード(4×3)サイズ。音はモノラルでも構わないけど、 台詞が不明瞭で聞き取りづらい。普通だったらIVCかよ! とツッコミの一つも入れたくなるような出来だが、発売されただけでも奇跡。 ここは発売に尽力された切通理作さんに敬意を表してやめといた。

 そんな作品ではあるが、聞き取りにくい台詞に耳を澄まして聞いてみると・・・。

KOUYA-0 「お宿は?どちらのホテルにお泊りで?・・・使うものは?」
「銃(はじき)だ。」
「ドスはやらないんですか?」
「ああ。」
「並みの腕だとほんとに・・・。」
「俺は遊びに来たんじゃねえぜ。」
「嬉しいこといってくれるなあ。・・・・・・・。お手並み拝見といきましょう。 三発以上だとこの話は無かった事にしてもらいますよ。」
「寂しい木だな。血を吸ってるみてーだ。」
「ん、ああ、犬っころが五・六っ匹ってとこですよ。 こないだ三発で吹っ飛ばした奴を見ましたがね。」
「三発じゃぁやれねーよ。十三発だ。」
「真面目にやってもらいたいな。・・・・・・・、おい、止めてくれ。」
「一発は残しとくことにしてる。」
「はあ、・・・ちくしょう、こんな枝振りのいい木が、どっかで見つかると思っているのかっ。」
「新しいのを植えろよ。あの木は死んだ。」

 ちょっぴり時代がかっているが、台詞自体は鳥肌が立つほど格好いい。脚本家・大和屋竺の真骨頂。シナリオは素晴らしいってこった。 しかーし、初めて観ると面くらうぞ。場面場面の繋がりが、出鱈目に見える。 現実に進行しているカットに、回想のカットが挿入されるだけならまだしも、 途中からこの今観ている場面が本筋なのかどうかさえ確信が持てなくなってしまうのだ。実は充分計算づくらしいのだが。

 識者によると、この脚本はアンブロウズ・ビアスの「アウル・クリーク橋の一事件」を下敷にしているらしい。 賢明なる諸兄はピンときたかもしれない。主人公ショウ(港雄一)のある一瞬の妄想を観客に追体験させるプロットなんだ。 1回観れば解ることなんだけど、初回は「はあ?」となっちまったよ。またそれだけではなくて、例えば冒頭の依頼人とショウのやりとりと、 ラストの別の殺し屋と依頼人とのやりとりが微妙にリンクしていたり、ショウの妄想とそれを知らない登場人物の台詞がカブっていたりで、 妙に落ち着かない気分にさせてくれる。今となってみれば、そんな話には免疫がついているのだけれども、この作品が生まれたのは約四十年前だ。

 当時、映画館に集まった諸先輩方はピンク映画を観に来てたんだろ?おっぱいが出てくりゃピンク映画なのか?おそらく怒ったと思うよ。 暴動にはならなかったのかいな?全然エチな気分にゃなれないもの。というか訳解らんと首をかしげて劇場を後にする姿が見えるかのようだ。 いずれにせよ早すぎたってことさ。

 おしむらくは、予算も厳しいピンクの枠で撮られたことだろう。そんなこと今更言っても始まらないが・・・・・、今度は 〈 処女ゲバゲバ 〉だな(笑)。

KOUYA-5

 

まんま、ルパンだね。

 

posted by 森と海 at 23:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
無いから買うってのはよく解るッス。
おいらもそれで『ダブルタップ』買ったもん(笑)
で読んでいるとファーストルパン(背広が緑の方ね)における大和屋竺の占める割合ってのは初期演出の大隈さんとか後期(実はそこらへんも曖昧だったりする)宮崎監督とか高畑監督よりも重要かもしんないなあと思ったよ。
Posted by tonbori at 2006年05月06日 23:59
初期ルパンについての知識は、ほんとに乏しいのだけれど、幼いガキだったくせに妙に引っ掛かってる。記憶も断片的にしか残ってないというのに、なぜかチャーリー・コーセーの歌は覚えていたり(笑)。
その後のルパンは殺しをやらないという設定になっていたようだけれども、初期は平気で殺してたよねえ?

〈 処女ゲバゲバ 〉はレンタルはない模様。またバーサーカーしなきゃならんのだろうか?
Posted by 森と海 at 2006年05月07日 23:34
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