2006年05月16日

**何故に日本まで来てデブ?〈 ダイエット・ラブ / Love On A Diet 〉**

 あまり期待もしていなかったが、せっかく日本でリリースされているというのに、父さんファンならばとりあえず見るのが普通だろ? ということで、ほとんど暇つぶしとして鑑賞。

 「ラブコメ路線はいいや」という気持ちが強すぎるのだ。果たして、暇つぶしにはなったのか?!

 

DVD_VIDEO-1  いやこれが暇つぶしどころか、実にいやらしくなくて素直に面白い(笑。 めっけもんである。さすがは、 micchiiさんが一大推奨するほどの笑劇作!なんつったって、右画像の上半身裸デブが、中華街で饅頭蒸かしているんだよ! 行ってみたいなそんな横浜中華街!

 彼ら以外にも、御大ウォン・ティンラム様もご出演。飯喰っている場面ばかりで、野外のシーンはないので、 御大は香港のスタジオ撮りにだけ参加か?御大はお歳もお歳なので、そりゃしょうがないか。

 ざっとあらすじを書くと、日本留学中に新進のピアニストと恋仲になったサミーは、 アメリカ留学したピアニストと別れてからのち摂食障害を起こし、元の姿が想像できぬおデブちゃんになってしまった。 日本に帰ってきたピアニストが、「横浜マリンタワーの下で待っている」とラジオで喋ったからさあ大変。旅先で知り合った肥[イ老](アンディ) の協力で、「目指せ、元の姿!」大作戦が始まった。順調に30`減までは来たが、そこからは普通の手段では無理。 アンディはサミーを金のかかる”痩身センター”に入所させる。費用は、繁華街の殴られ屋で稼ぐのさ。

DVD_VIDEO-2  おっとここで、殴られ屋の客としてなんだか見慣れた日本人登場。柔らかい笑顔がステキ(はーと) と思ったら、佐藤佳次さんではありませんか!佐藤佳次さんが日本に居るなんて!って、日本人なんだし全然おかしくない、 あったりまえだよ。

 話題の”ハリウッド謹製”デブスペシャルスーツについては、見方によっては、『全員集合』 のお相撲さんコントの肉襦袢に限りなく近いような気もするが、さすがに顔のメイクは肉っぽい。サミーは可愛らしい感じのデブで、 アンディの方はシツコイ感じの顔。素のアンディ・ラウの顔って、やっぱりシツコイのだなと改めて確認できたような気がする。

 まあなんというか、香港映画といえば香港映画っぽいドタバタうるさいぐらいのコメディであるが、 最初に言ったようにいやらしさもあまり感じず素直に面白い。これはどうしてか?主演の2人がデブだからである。美男美女のアンディ・ ラウとサミー・チェンが素のままでいくらコメディを演じてみても、「へぇん、アホなことしてみても、君らはしょせんは格好良いではないか!」 と醜男はやっかみ混じりで眺めてしまうのである(泣。こんな風に思うのはオレだけなのか?! あんまり格好良すぎな人物がコメディやっても嫌味なだけなのだ。その点、本作は、「こいつらになら勝てる!」と勇気づけてくれる。 一般的容貌の者にとって、コレは重要。コメディの基本は、”差を比べる”ことにあるのだから。ただし一つだけ苦言と申し上げる。ジョン・ ハートは最後までメリックだったし、エドワード・ノートンは最後までボードゥアン4世だった。アンディ・ ラウも最後まで肥[イ老]であってほしかった(ファンは許さないと思うけど)。

  余談だが、本作はオール日本ロケを敢行し、かなりの量の日本語が乱れ飛ぶ。〈 フルタイム・キラー 〉では反町某を主役に使い、 〈 PTU 〉では〈 野良犬 〉の影響を伺わせ、中国全土で反日運動荒れ狂うなか〈 マッスル・モンク 〉で彼なりの回答を示し、TV版 〈 姿三四郎 〉の主題歌をそのまま使って〈 柔道龍虎榜 〉を作り上げたジョニー・トー監督は、日本贔屓でないのかい?

 

DietLove.jpg
 デブ二等兵は出てきません。
 ところで、なんでAmazonで扱ってないの?

 

 

 

 

 噂の日本贔屓の証拠の品々

posted by 森と海 at 23:51 | Comment(4) | TrackBack(0) | Johnnie To
この記事へのコメント
>香港映画といえば香港映画っぽいドタバタうるさいぐらいのコメディであるが、最初に言ったようにいやらしさもあまり感じず素直に面白い。
つうのはねえ、実はわたくし、香港映画の場合だと概ねそうで、それはなんでだろーなーと毎度思ってるんですが、デブだからは関係なく(爆)、人間関係の湿度の低さの問題かなあとも思うの。
人間関係の湿度という点で、
香港>ハリウッド>ヨーロッパ>日本・韓国
という気がするのな。
Posted by acoyo at 2006年05月17日 20:54
結局今に至るも父さんのラブコメ系は殆ど観てないなー。『ターンライト・ターンレフト』はTSUTAYAにはあるんだけども(^^;
でもオデブなアンディがシツコイってのはワロタ。
Posted by tonbori at 2006年05月18日 00:19
「ジョニー・トーBEST」でも、ずらりと並ぶノワール系の中、堂々の第9位にランクインしておりますので、ファンは多いと思います。
佐藤佳次さんの出演は、『鎗火ファンブック』の中でトーさんが、新宿でたまたま会ったから出てもらったみたいなことを言ってました(笑)
Posted by micchii at 2006年05月18日 16:06
>acoサマ
つまりウェットってことですね。その意味では確かにその順番。問題は同じ香港映画でも、チャップマン・トー主演かアンディ・ラウ主演かで、こっちの受け取り具合が著しく違うのではないか?と。ぎりぎり勝てそうな気がするじゃない、チャップマン・トーなら。

コメディの面白さについての順番は、米と英がひっくり返るな(笑)。

>tonboriサマ
いまさらながら気づいたのだ。アンディの顔ってクドいってことを。東宝実録やくざ物シリーズにぴったりであると。

>micchiiサマ
ボクの目から見ると、〈 NEEDING YOU 〉がグタグタな出来でしたし〈 YESTERDAY ONCE MORE 〉も煮え切らないものでしたので、じぇんじぇんノーマークでした。惜しむらくは、本文でも触れたとおりエンディングでのアンディの激ヤセ。あれが太ったままなら・・・。
Posted by 森と海 at 2006年05月18日 19:10
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