2006年08月29日

**〈 アサルト13要塞警察 〉リメイクじゃなきゃ見なかったと思う**

 始まると同時に、頭の悪そうなイーサン・ホークの顔のアップ。"INVALID"なイーサン・ホークが出ているのを見て、 「しまったぁー。〈 ガタカ 〉を借りてしまったのかぁー。」 と一瞬焦ってしまった。それくらいダメなほうのイーサンだ。もちろん〈 ガタカ 〉は鑑賞済みだが 〈大いなる遺産 〉などと比べると、ホワイトトラッシュ一直線なイーサンは、(多少のイメージ挽回はあるが)最後までダメなほうだった。

 

 本作はご存知のとおり、もちろん〈 ジョン・カーペンターの要塞警察 〉のリメイク。はるか昔、ルーカス風に言えば「A long long ago〜」、20年くらい前に見たような気もするが、ほとんど記憶にない。なんか暗い画面が続いていたような気がするぐらい。 見直そうにもレンタルにはないのだよ。バップビデオカムバッーーク!それでそれで、今回は警察署を襲撃する集団が、 微妙大幅に変更になったようだ。ギャングから〇〇へ。〇〇については、劇中もったいぶったりしないし、 別にバラしたっていいんだけど一応礼儀ということで。

 監督はフランスの新鋭ジャン=フランソワ・リシェ。このリシェがイイ。ハリウッドシステムに毒されていないらしく、 女だって生死に容赦はないし、襲撃してきた集団の正体を謎にして引っ張ろうというような姑息な手も使わない。 やっぱりアクション物なら馬鹿なフランス人監督がいいなあ(ホメ言葉です)。一番グっときたのが、サージ(巡査部長)のローニック (イーサン)のカウンセリングをしていた精神科医の女医サビアン(マリア・ベロ)が、分署から脱出を試みるが敵の手に堕ちたところ。
敵ボス:デュバル(ガブリエル・バーン)はサビアンに尋問する。
「分署には何人いる?」
サビアン「100人よ!」
デュバル「たいした女だ。」
・・・ズドン。サビアン額を撃たれました。ローニックといい感じだったのに、 ほぼメインの役柄だったのに、クライマックスまでまだだいぶ時間があるのに、かなりあっさりと。素晴らしい!!ハリウッドルールに慣れているボクは、 彼女は人質みたいな立場に置かれるのかなと思ってたよ。それがズドンの一発で劇から退場です。 そうだそうなんだよ、カーペンターの映画って、女子供も容赦しないって姿勢を貫いていたんだっけ。逆に子供でも有能なら、 大人顔負けの活躍をさせる実力本位のストーリーの人だったのだ。

 どうもこのジャン=フランソワ・リシェ監督は、カーペンターをリスペクトしているようだ。ラストの部分、 ローニックと凶悪犯ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)が共闘してデュバルを倒し、敵の敵: 仲間から警官と犯罪者の立場に戻る場面の台詞なんざ、〈 ヴァンパイア 〉ぐらい熱いゾ。というかマンマだ。噴出しそうになったゾ。 オリジナルのここら辺の部分はとんと記憶にないから、めったなことはいえないが、 臭いぐらい熱くてなおかつ男汁な台詞はカーペンター印なのだ。

 まあ元を正せば〈 リオ・ブラボー 〉なんで、孫請けなんですが。それでも〈 ジョン・カーペンターの要塞警察 〉 のリメイクの惹句がなけりゃ観ることはなかったと思われますです。ハイ。

 

http://tonbori.exblog.jp/4816320 tonboriさんとこに。
posted by 森と海 at 23:15 | Comment(9) | TrackBack(4) | Movie(米)
この記事へのコメント
何が腹が立つといえば結局旧作のリマスター出てないってこと。只今品切れ中のハピネットのブツは画質が最高に『悪い』らしい。
やはり一応劇場公開されながらもほぼビデオスルーっぽい展開になってしまったからなのか・・・・・。
ところでコレと『スズメバチ』はどっちが面白いのかということを確かめるためにも観ないといけませんな(笑)
Posted by tonbori at 2006年08月31日 00:39
つい先日、TSUTSYAで、手に取ったり棚に戻したりを2,3回繰り返して結局「刑事コロンボ」借りちゃいました。(笑) 記事読ませていただいて、俄然見たくなりました。
「スズメバチ」も気になりつつスルーしてるんですよね〜。
Posted by samurai-kyousuke at 2006年08月31日 08:25
>tonboriサマ
今、米盤を確認してきたけど、レターボックス(ハピネット)・アナモフィック(image)くらいの差はあるみたい。まあゾンビのように、米盤マスターがアナモなのに日版レターってケースもあるだけに、ほんとに差があるのか確かじゃないけど・・・。リメイク記念でリマスター発売となればしてやったり。

>samurai-kyousukeサマ
手に取っていたのに棚に戻したということは、かろうじて普通の人でいれたという意味で喜ばしいことでございます。店に入った途端、一目散にコレを手に取るようでは不憫でなりませぬ。

んで、お2人があげた〈 スズメバチ 〉、ほかの人も言及してました。見てないのだけれど・・・。
ちょっとばっかり、小沢アニイの〈 SCORE 〉と混同してます。
Posted by 森と海 at 2006年08月31日 22:28
「スズメバチ」を観て、元ネタの「要塞警察」を観ねば
と思っているのに、どこのレンタル屋にもビデオがない...。
じゃあ「アサルト13 要塞警察」にする?どうする?
と自問自答してましたが、これを読んで観ることにしました。
ハリウッド的なぬるい展開なのかなあ、というのは杞憂ですね!
Posted by rivarisaia at 2006年09月01日 03:31
>rivarisaiaサマ
ハリウッド的なぬるい展開ではないですが、稚拙という意味ではぬるいかも。唸らせるようなキレはまだリシェには無いみたいです。まあメジャーデビュー作ですからそれは酷というものでしょうか(笑。
Posted by 森と海 at 2006年09月01日 20:50
昨日観ました!TBさせていただきました。
こちらの記事を読まなかったらたぶん観なかったと思います。なかなか楽しめました!
Posted by cardhu at 2006年09月09日 20:41
>cardhuサマ
なんだかこそばゆい。自己マンエントリーに限りなく近いのに、一端のレビューのように聞こえるじゃないですか!(笑)。
Posted by 森と海 at 2006年09月09日 21:43
私も観ましたよ!TBもさせていただきました!
こちらの記事を読まなかったら、「リメイクか→スルー」だったのは私も同じです。ありがとうございました。

ところで。
「サビアン、ズドン!」を読んでいたのに忘れてたので
衝撃でした...。このあっさり感はホント、すっばらしいですね。
Posted by rivarisaia at 2006年09月15日 01:01
>rivarisaiaサマ
考えてみれば、「サビアン⇒ズドン」は凄いネタバレでした。今から反転文字に変更しようかな。でもココ書かないと、請求力がないのだよなああ。
Posted by 森と海 at 2006年09月15日 21:56
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『アサルト13 要塞警察』 ☆☆☆★
Excerpt: <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FMGTFI/cardhu-22/" target="_top"></a>  『トレーニング・デイ』のイーサン・ホーク、『マトリックス』のローレンス・フィッシュバーン主演ということでまったく興味なかったのだが
Weblog: 風人日記
Tracked: 2006-09-09 20:39

アサルト13 要塞警察
Excerpt: ジョン・カーペンターの『要塞警察』が観たくて観たくて、長いこと悶絶していたのですが(大げさ)、どっこのレンタル屋にも置いてないですよ! なんでよ!? そもそもなぜカーペンターの『要塞警察』かと..
Weblog: 春巻雑記帳
Tracked: 2006-09-14 23:47

『アサルト13』感想 
Excerpt: えーとですね、結構面白いかも?みたいなご意見といやいやなんか、ううっ、うーんという(苦笑) アバンタイトルは『NARC』?いやここは主演イーサンが出ていた『トレーニングデイ』の続編?みたいな。っ..
Weblog: web-tonbori堂ブログ
Tracked: 2006-12-09 00:55

アサルト13 要塞警察
Excerpt: ネーミングがすごいな。(笑)要塞警察だと?!アサルト13 要塞警察 [DVD]ジ...
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