2006年09月11日

**新しい構図のみが評価されるわけではないこと〈 ピーナッツ 〉**

 深刻ぶってないで、今宵はレイドバック&リラックス!

 たぶん、内Pプレゼンツらしいですよ、知らないけど。内村光良(以下略してチェン)監督作品。出演者には、 知己の中堅お笑い芸人が総出演。しかしあくまでウンナン一派の方々のみ。「おい、ふかわ!爆笑問題とウンナンのどっちにつくんだい?」まあ、 そんなことはどうでもいいですヨだが、ワザワザ映画館で封切らなくとも、TVの特番で流してもよかったんじゃないという気持ちも、 ボクの中ではちらほら。しっかし最初っからアメリカでは公開できない題名だなぁ。

 

wall_800_04  どこを切り取っても目新しい構図などない。すべての画角が、 いつか見た映画のあの場面そのままに見える。台詞だって、コントの台詞回しに近かったり、どこかで聞いたような台詞だ。 大したことはない?

 ウン、驚くべきには値しない。既視感ありありだ。

 ん、でもちょっと待て。初監督だぞ。初監督つったら、北野武氏でさえ(武だからとも言えるが)既存の映画ファンを煙に巻く、 トンでもない構図やら、ありえない場面チェンジやらがゾロゾロ出て来て、ある意味当てられてしまったではないか。それに比べれば、 安心して観れるぞ。もちろんベタな展開だけど。

 チェン監督は、日本映画学校演劇科の出なのだ。日本映画学校といえば創立者は故イマヘイであり、 学校の先輩には三池崇史さんだって居るという養成校としては、かなり成功しているところだ。当然、 そんな学校に通ってやろうなどと企む高校生は、その高校の中でも1・2を争う映画好きであったことは疑い様がない。私ごとで恐縮だが、 ボクも高校3年の時にはココのパンフを取り寄せた覚えがある。結局、若いくせに「食えないだろうな」 というはなはだ冷静な内なる声にしたがって、普通の選択をして今日にいたるのだが(まずウダツが上がらなかっただろうなあ)。

 チェン監督は、かなりよく映画を観てるよ。それは間違いない。かなり手堅いもの。同じ野球繋がりで言えば、〈 フィールド・オブ・ ドリームズ 〉だって、そんなに突飛な構図など出てこないもの。突飛なのは、 トウモロコシ畑からホワイトソックスのお歴々が出現するところだけなんだ。トウモロコシ畑からは不思議な人々が出現するのだと、 シャマランも言っているし。

 町の再開発と落ちぶれた草野球チーム、そんな小さなテーマには突飛なんていらないじゃないか。後は、 起用する役者のキャラクターに当て書したかのような人物構成があれば、安心して観ていられる。 しかも視聴者の望みを過不足なく読み取るお笑い芸人らしく、ことの顛末&その後までフォローしている。この映画において、観た人なら誰もが 「その後、彼らはどうなったの?」と思うに違いないし、その部分をしっかりとしかも多すぎることなく伝えるというのは、 芸人としての嗅覚の鋭さなのだろう。

 2時間サスペンスをダラダラと見るぐらいなら、秋の夜長にこういったものを選択するのもういいんでないかい?あれ、 やっぱり競合するのはTVドラマかっ?

 

posted by 森と海 at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(邦)
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