2011年11月30日

**蛸よりアメリカががが〈モンスターズ/地球外生命体〉**

ということで、散々〈スカイライン−征服−〉をDISった後で、本作をべた褒め。

しっかし、VFX系作品を安く上げるという似通った手法で、こうも変わるのかねえ?アメ人的には圧倒的にアッチだろうけど、深みが判る欧人にはコッチだろうね。ちなみにちょっと掘ってみたら、前田有一氏はアッチが70点でコッチが65点。ワシに言わせるとアッチは30点赤点ギリギリでコッチは60点なんで、彼とは意見が合いません。

何はともあれ蛸でーす。

もうちょっとヒネリがあるかと期待してましたが、マンマ蛸。まあいいです、彼らにとっては海の悪魔ですから。でも旨いのよん、結構歯ごたえがあるけど日本人なら喰える。アフリカから輸入してまで喰ってるし。西海岸のカリフォルニアロールを食わせるような店なら、ぜひ出してみると面白いと思う。

その蛸さんが、産卵のため遡上してきて人間の生活環境にバッティングするんで、人間様としては地上の覇者としてのプライドから空爆をしているという単純な話。遡上する生き物って、鮭もそうだし鰻もそうだ。サイズさえ小さけりゃ全然問題ないのだけどね。なんなら遡上途中に堰でも作ってくれたらワシらが喰って差し上げるのに・・・。

しかしながら蛸登場シーンはごく少なめ。その代わりロードムービーで吊り橋効果あり。キャスト少なめ。そんでもってその少ないキャストの重要な2人のうち、男のほうはデタラメ。デタラメはデタラメなりに、ダメ男の本分は忘れない。簡単にいえばそういう話。

でもそれでいいよね。社長に娘だろうがスキあらばナンパって、メリケン男の素の姿じゃん。そんでもって、異星の果てで蛸でさえコミュニケートする姿を見て、本能の趣くままに帰りたくなくなる女っていうのもメリケンじゃん。刹那的に生きてて宜しいってもんです。そこで、帰りついたらすっかり忘れてしまうんだろうって理解できるのもすんばらしい。

ゾンビ宜しく、「地球外生命体をサンプルを載せたカプセルがメキシコ上空で大破」などと字幕で説明してますが、別にコレなくても通じる話ですわね。クトゥルフにすればいいだけの話ですから。突如蛸が遡上したで十分。まあその場合売りがなくなるので、本邦ではビデオスルー確定ですwww。要は招かざる客が来て、それを理由に地元住人のことなどお構いなしに空爆すれば、本作の目的は叶いますから。劇中で示される「空爆を続ける米軍こそモンスターだ」という落書きこそがココでのキモ。アメ軍やNATO軍が世界各国で行った無慈悲な空爆を非難する作品なんですよ。さすがは世界警察もといシオニストか右派か知らないけどプロ戦争屋を自国に根付かしている国でありながら、言論の自由を保証しているフリをしている国です。これは世界のドコの国でも映像化できないなあ。そういう意味でやはりアメリカって凄いと思います。メキシコっていうのがまた意味深なんですよ。メキシコには蛸よりコワイ麻薬ギャングがいますしね。メキシコギャングに軍事介入したら地元人が吊るされそうでまったくもって怖い話です。

まあなんだかんだ云って、VFXを売りにしてでその後ろにある主題をこっそり仕込むという作戦は、かなり上手く行っているようです。ワシは好きだ。


posted by 森と海 at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(米)
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