2006年09月21日

**〈 カノン 〉釈然としない不愉快感**

 うそうそ、不愉快感の原因はしっかり分かっているんだ。ただ、認めたくないだけ。

 (トウが立った)好青年のフリをしている"森と海"さんでございますが、実はクロイ。体のどの辺の部位かといえば、陰× (コラコラーッ!)ではなくて、腹部。俗にハラグロイという言い方をされるわけでございまして。いえいえ、 普段は隠しに隠し通しているわけでございますのよ。オホホホホホーッ。

 

 ある程度、齢を重ねた御仁であるなら誰しも処世術を身に着けているはずでございまして、 少々の腹黒さはまさしく腹におさめて生きておられるでしょう?「なに?自分は品行方性だ?」そういう方も中にはいらっしゃるでしょう。が、 汚れちまった悲しみを受け止めた上で、"より良く生きよう"と努力する姿こそ美しいものでございます。

 前置きが長くなりました、〈 カノン 〉です。この作品の前日談〈 カルネ 〉はいまだに見ることが出来ませんが、大丈夫。 〈カノン 〉の冒頭でかいつまんで語られます。監督はギャスパー・ノエ。フレンチの方であります。真っ向からハリウッドに背を向けた作品。

DVD_VIDEO-1  主人公の元馬肉屋の親父(フィリップ・ナオン)のモノローグで語られるこの作品、 この親父の自分勝手な部分・暴力的な部分・不道徳な部分がセキララに、しかも節度無くダダ漏れに進んでいきます。 フレンチといえば、〈 マトリックス リローデッド 〉のフランス紳氏もそうですが、人に聞こえないように、 罵詈雑言の限りを尽くすというのが定説でございます。トータルで考えれば、「自分はこんな親父とは違う」 とはっきりと断言できますが、その一つ一つの愚痴だか罵詈雑言の類は、なぜか自分にも見に覚えのある風景。 けしてクチにはしていませんが、腹の中では「ああ、アノ時心の中で吐き捨てていた台詞だ」と、 カサブタを無理やり剥がされるようなやりきれなさ。まさしく正視に堪えないとはこの作品の為にあるようなもの。環境の違い (子いないですもん)こそあれ、部分部分ではイタイ記憶をほじくり返されれ、そこに塩を塗り込まれるようなもの。  居たたまれなくなります。

 中身については決して語らずという姿勢こそ、この作品を取り上げる意義がありますが、一言だけ。耐性のある方のみ! 何の耐性かといえば、"嫌なもん見ちまった"という感想に果敢に挑戦することができるチャレンジ・ザ・ アンチ道徳な冒険心のある方を指します。

 ボクでございますか、・・・うーん、2度と見るか、ど阿呆う!

 

posted by 森と海 at 22:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(他)
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