2006年09月26日

**丹波さんが行っちゃいました**

 お久!

 このところ個人的にバタバタしておりまして、「ブログなんぞに、神経使ってられない!」と、休日も離れておりました(そこ、 「じゃあなにか?アンタは普段からブログに神経使ってたのか!?」というツッコミは無しの方向で。ええ、言いたいことは判ります。 とても神経細やかな書き手とはいえませんです。)が、・・・その間に丹波さんが行っちゃいました。

 

 丹波哲郎・・・新東宝ニューフェイスとなり以下略(勝手に調べてくれっと)。

 もう2回も"行っちゃった"って書いたけど、"逝っちゃった"とは書けないよ。何しろ霊界のスポークスマンだった丹波さんだ。 実体を伴うか伴わないかは分らないけど、いずれこの世に戻ってくるよ。根拠のない自信だけど、十中八九戻ってくる。三輪さんに聞いてみよう。

 物心ついたとき、丹波さんは黒木警視だった。警視といえば所轄の署長クラス。もうその時点でエライ人。 番組の続く中警視正まで出世したが、そんなのとは関係なくボスだった。存在がボス。ボスといえば石原裕次郎さんの代名詞だけど、 哀しいかな若くして逝去した石原さんは、そのガンとして動かない風の威厳は獲得できなかった。

 んでボス。警官だろうがヤクザの大親分だろうが国家のボスだろうがヤクザ処分場の元締めだろうが一家の好々爺だろうが、ボスはボス。 キツクてコワイボスなら佐分利信さんが適役かもしれないけど、コミカルまでカバーするボスは丹波さんしかいない。大霊界以降、 "発言の変な人"という烙印を押されたけど、そんなことは何処吹く風。積極的にコミカル分野に入っていったのは、 物事にこだわらない性格が幸いしたのだろう(と勝手に想像)。

 で、過去の代表作といえば、〈 日本沈没 〉とか〈 砂の器 〉に落ち着くのだろうけど、・・・なにか忘れちゃいませんか? 丹波さんは2度も同じ役を演じているんですよ。

 その役名とは『明日死能』。〈 忘八武士道 〉 で主演して、気に入っちゃって気に入っちゃって〈 地獄 〉でも同名の役で出演。両方とも見ているけど、〈 地獄 〉 では歳相応に老いてはいるけど、明日死能のままだった。カタカナで言えば、"ニヒル"なんですわ。生にしがみ付く気配のない風来坊。 生きることに執着のないヤザモノ。しかもそれが捨て鉢の結果ではなく、極めて静かな佇まいのままで。 別に人間丹波哲郎は生死を超越していたなんてアホなことは言わないが、イメージとしてそういう部分を残しつづけていた役者だった。

 天界も地獄も関係なく闊歩して、飽きたら自宅のヘリポートに戻って立っているだろう。丹波さん、いってらっしゃい。

 PS.〈 地獄 〉を見た人なら分ると思うが、〈 地獄 〉はもう数日前に騒がれるべき作品だった。 石井輝男監督の怒りの鉄槌がようやく手応えを感じた瞬間だったからだ。

 


ダメじゃん。両方ともジャケ写がない!

posted by 森と海 at 21:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | 俳優さん
この記事へのコメント
行きはりましたね。
でもほんまふらっと帰って来そうな気がする。

あとやはり『忘八武士道』の言及しましたな。
おいらはまだ未見なんで言及できるのは観ている森と海サンしかいないと思ってました(^^)
Posted by tonbori at 2006年09月26日 23:54
台詞を覚えない丹波さんて、キャリアの初期を除いて、主役を演じることが極端に少ない珍しい役者さんでした。あれほど存在感があるというのに。
何処見ても"死能"に触れてないのを見て、「コレはボクが取り上げなくては!」と思った次第。惜しむらくは、レンタルにはなっていなくて買った人だけが堪能できるという極めて間口の狭い映画ということが・・・。
Posted by 森と海 at 2006年09月28日 20:55
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