2006年11月12日

**お腹いっぱいです・・・〈 ハイド・アンド・シーク / 暗闇のかくれんぼ 〉**

 なにがお腹いっぱいって、デ・ニーロとファニングが濃すぎて・・・。

 よく判りましたよ。演技派の役者は一つの映画に一人居ればいい。演技合戦というのもいいけど、 それはこういうホラー/サスペンス系の作品ではなくて、もうちょっとカツドウ的な作品ならOKでしょう。

 本作は、宣伝ではホラーっぽい雰囲気で売っとりましたが、ネタバレすると実は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 心霊をゴッソリ削った〈 シャイニング 〉でした。って、 重なるとこ親父が狂ってるとこだけじゃん。

 もちろん初見だったのだけど、「オカルト要素は無いな」と確信めいたものがあったため、以外に安心して見られた。 そうなると前述の2人の何気ない演技に目が行ってしまう。マトモなオトーサン役のはずのデ・ニーロのふとした視線には、 そこはかとなくねじれた様子が伺える。カミサンが生きている部分なんて、カミサンの様子を伺う目が、既に視点が定まっていないものなあ。

 娘役のファニングも負けてはいない。無表情な受け答えなど、そこいらの十羽一絡げの子役にだって可能だが、 無表情ながらどこか怯えている風を臭わせる表情の作り方など、大人にだってなかなか出来る人いないと思う。

 クライマックス、つまりデ・ニーロが小汚くなったところからは階段を転げ落ちるような展開。マトモに見ていたら、 こっちが椅子から転げ落ちそうなくらい無理の柱に無理の梁を乗っけたような耐震偽装建築。もともと弱かった伏線も生かしきれないし、 ファムケ・ヤンセンもその道のプロならもっと早く気づけよ。

 もっとも、なんだかんだ言いながらも面白かったのは事実。ただし、 とんかつ食ったあととんこつラーメンを汁まで啜るぐらいシツコイので、鑑賞後はパンシロンでも飲んどきましょう。

 

 そうそうDVDには別エンディングのバージョンも収録。でも公開バージョンの方がシツコクて好みっす。 ボクはとんこつを一滴残らず飲み干す派(爆。

 

posted by 森と海 at 23:12 | Comment(4) | TrackBack(0) | Movie(米)
この記事へのコメント
おひさ。
>とんかつ食ったあととんこつラーメンを汁まで啜るぐらいシツコイ
私もちょうどWOWOWで観たとこなんで爆笑。デ・ニーロは引くときは引く芝居する人なんだけど(つうか、スコセッシ相手でない限り、三割出力でやってねえか、彼は)、今回は、むしろ、ファニングに引っ張られて出力調整機能が狂ったという気もするの。
Posted by acoyo at 2006年11月13日 02:31
騒ぎ立てる狂った人は、意外に演技しやすいのだと思うのだ(ex.12モンキーズのブラピ:大したことない)。静かに狂ってる人は、いやいや難しいと思うよ。本作はさすがの出来。しかしそれ以上に、ほんとにかいりのようなファニングの演技に食われてしまっている。
ファニングが順調にステップを上がっていけば、スゴイ女優になることだろう。あくまでも順調に上がっていけばの話だけれども・・・。
Posted by 森と海 at 2006年11月14日 22:31
予告編の「もういいかい?・・・もういいよ」は「お腹いっぱい」という意味の「もういいよ」だったんですね!笑
Posted by cardhu at 2006年11月15日 19:59
その通り、「もう喰えないよ」って意味です。
が、それに気づくのは時間の相当まわってそろそろ真相が明かされる頃。その後は短いですから手遅れなんです(笑。
Posted by 森と海 at 2006年11月15日 20:23
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