2006年11月23日

**ゴジラと同じ道を辿る気なのか?〈 小さき勇者たち〜ガメラ〜 〉**

 嫌な予感があったためか、ずっと無意識のうちに避けていたガメラの新作をようやくのこと観ました。

 予感はある意味当たっていて、それ以上に辛辣な予兆もあったりなかったり。

 

 予感、つまりは子供向けに振っていそうだなという読みは見事に当たっていて、〈 妖怪大戦争 〉 のごとく主役のガキンチョにイライラさせられることしきり。ボクが10代ならば共感できる?のかも知れませんが、 とりあえず年齢だけはオジサンの域に踏み込んだボクには、正直堪えられません。「てめえぇ、はっきりせいよ」と画面に毒づいてしまいます。 「ああ、汚れちまったんだなあ」我が身の澱を感じる瞬間でございます。そんなことは上梓された題名〈 小さき勇者たち〜ガメラ〜 〉 を見ればわかること。まず第一に挙げられているのが小さき勇者たちなのです。 この勇者とは、赤いお守り(観れば判る)をリレーしていった・一ッ木審議官の前に立ちはだかった (観れば判る)小さき勇者を差しているのです。そしてガメラは付けたしのような扱い。 子供を描いた映画なんですな。断じて怪獣主導の映画とは違う。(余談)赤いお守りのリレーはアンカーで大ブレーキ!ここが一番イライラきた。

 いきなりネタバレになりますが、冒頭は1973年、志摩におけるガメラVSギャオス4匹の死闘から始まります(73年にはまだ福岡ドームはない)。 そしてその戦いにおいてガメラは爆死。1973年といえば昭和48年、そう〈 ガメラ対深海怪獣ジグラ 〉の2年後であります。 ちなみにマッハ文朱さんが活躍の〈 宇宙怪獣ガメラ 〉が80年製作。つまり〈 宇宙怪獣ガメラ 〉 はおろか平成ガメラシリーズまでが無かったことになっています。 これは度々ご破算に願いましてはと、それまでの作品を無かったことにして、「第一作〈 ゴジラ 〉 の正統たる続編ですよ」という(媚びた)ポーズを崩さなかった近年のゴジラ物と姿勢が変わらないのでございます。 〈小さき勇者たち〜ガメラ〜 〉は昭和ガメラの正統たる続編?

 そんな姿勢で居ながら、73年以降巨大生物が現れなかった為ついに解散となる『巨大生物審議会』 なる政府の委員会を持ちだすのは何故?この組織ははっきり言って平成ガメラから出てきた話でしょ?また昭和ガメラは火炎を吐いていましたが、 今回のガメラは火炎を吐かずに火球を吐くのは何故?無かったことにしていてオイシイところだけは頂くという姿勢は、 平成ガメラに対する羨望やら妬みやらが感じられて、より一層平成ガメラの凄みを増す結果にはなりませんでしょうか、田崎監督?

 それともう一つ、こいつもゴジラシリーズと重なるのだけれども、敵キャラ(敵怪獣)に魅力を感じないのです。ジーダスでしたっけ? チタノザウルスに襟巻きをつけたような奴(ジラースかよ)。平成・新平成ゴジラシリーズも数々の敵怪獣を創作してきましたけれど、 どいつもこいつもやっつけ仕事としか思えないほどの出来。最後の方は、 昔の名前で出ています怪獣ばかりになりましたし、事実上の最終作はリバイバル怪獣のみ。 敵キャラが立たないと主役も立たないのですよ。とりあえずジーダスについては1週間もすれば忘れそうです。今後、 角川ピクチャーがまだ作るのであれば、間違いなくギロンとかバイラスが出てくることになるよ。思い切って予言しとく(爆。

 まあ、ちっちゃなお友達に観てもらえばいいんじゃないのでしょうか。もともと昭和ガメラの目指したのはそういう客層なのですし、 それこそが昭和ガメラの正統たる続編ということで異論はございません。オジサンになってしまったボクは、「現在の日本に怪獣が出現したら」 という視点でSFパニック映画を目指した方で餓えをしのぐことにします。DVDは3枚とも手元にありますので。

ガメラ対大悪獣ギロン

 ガメラ対大悪獣ギロン?

 

posted by 森と海 at 00:21 | Comment(5) | TrackBack(2) | Movie(邦)
この記事へのコメント
幸いにも(笑)興行成績も振るわなかった様ですし、続編は無いでしょうね。
木村拓哉、岡田准一、堤真一、あたりの豪華キャストで「グエムル-漢江の怪物-」的な大人の怪物映画を製作して欲しいですね。そうそう女優陣は、個人的趣味で、篠原涼子、水野美紀、奥貫薫、加藤ローサでお願いします。(笑)
Posted by samurai-kyousuke at 2006年11月23日 09:14
お子ちゃまたちがどうこういう前に、連れて行く親を満足させないと、こういう映画はヒットを望めませんしね。そこいくとドラえもんは凄かった。
〈 グエムル 〉はハリウッドでリメイクするらしいですよ。権利を押さえたという情報が流れたみたいです。ハリウッド謹製ということですから、きっとジラみたいなへんちょこりんになるはずです(笑。えっ日本で?!無理無理。
Posted by 森と海 at 2006年11月23日 21:57
 こんにちは。私は「ガメラ医師のBlog」管理人のガメラ医師と申しまして、ガメラ情報の収集Blogを更新しております。
 この度、ガメラの検索からこちらの記事を拝見し、清廉な批評態度に深く感銘を受けました。拙BlogのDVD鑑賞記にて引用・ご紹介させて頂きましたので、ご挨拶に参上した次第です。差し支えなければ、拙Blogもご笑覧頂ければ幸いです。
 長文ご無礼致しました。これにて失礼します。
Posted by ガメラ医師 at 2006年11月25日 18:08
どもども。
ここはいわゆる私的意見の吹き溜まりでありまして、「ボクはこう思うよ。」ってところを脈絡もなく書き垂れた訳で。
ずばり言えば、平成ガメラを無き物にしながらも平成ガメラの影響大だなってことです。それとゴジラと同じ道を辿りそうだなって事だけです。こんなこと繰り返し言わなきゃならないのかよ。
Posted by 森と海 at 2006年11月25日 19:01
 重ねてお邪魔致します。
コメント拝見いたしました。当方の見識不足により森と海様に不快な表現を致し、申し訳ございませんでした。当該部分を削除しました事をご報告申し上げます。また、エキストラ参加者のエントリー集については、コメント欄にてご案内致しました。ご参考になればと思いお知らせ致します。
 
 
Posted by ガメラ医師 at 2006年11月27日 19:37
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「ガメラ -小さき勇者たち- 」
Excerpt: DVDで観賞いたしました。ストーリーにもうひと工夫欲しいなぁ〜とも思いましたが、主役の男の子と女の子も可愛いし、私の好きな奥貫薫さんも見られるし、及第点ではないでしょうか。 ガメラ(トト)の造形は、..
Weblog: samuraiの気になる映画
Tracked: 2006-11-23 09:16

小さき勇者たちの、勇気と友情のリレー!
Excerpt: 「小さき勇者たち〜ガメラ〜」を見た。 このDVD、10月27日発売だったのだ。10月27日はわたしの誕生日だ! で、自分への誕生日プレゼントで購入。DTSメモリアル・エディションをチョイス。今日のと..
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