2006年12月02日

**速球投手と変化球投手のどちらが心に残るのか?**

 ゴリゴリの剛速球で三振の山を築く本格派の投手も居れば、打者のタイミングを崩して(凡打で)討ち取ってゆく変化球投手もいる。 また、若いときは体力に任せて速球派であったのに、年齢と共に落ちてくる筋力とそれに伴って増えてくる経験値をもって、 変化球派に転向なさる投手もいる。大抵の投手はというと、自身の投球内容で緩急差をつけて打者との読み合いに競り勝つというスタイル。 しかしながら、初登板から引退試合まで、変化球で押し通す投手は居ただろうか?(肘をすぐ壊して現役短そう)

 んでもって、オールスターで9連続奪三振という偉業を成し遂げつつも、覚醒剤汚染でミソを付けた某大投手。ではなくて、 先日鬼籍に入られたとある監督の話。

 

  しかしなんだね、ペーペーの新人時代に演出した作品が今だに語り継がれて、近年監督した劇場作には触れるもの無しという現実は、 そら厳しいものがあるわな。

 

 今のブログ界隈を駆動されつづけている世代にとって、 物心付くか付かないかという歳に某ウルトラを見せ付けられて、 鈍器で殴られつけられた衝撃を受けたというのはあながち嘘ではなかろう。 ここでボクのコメントが想像の形になっているのは、ボク自身にとってのそれはあまり面白い趣向ではなかったから。 今思い出せば某ウルトラでほんとに面白いと思うのは、バルタンの出てくる二作品 (テレポーテーションなどという飛び道具があったり)やキーラの無敵かも知らんという強さだったりする。 もちろん赤い玉の回やペンシル爆弾の回も忘れてはならない。 そんな中で本来その番組を観るにあたって欲していたハズのカタルシスの一つもなかったり、 顔の一部がアップになったりするよく判らない異常な構図だったりするだけで、 子供ゴコロにハズレの週でしかなかった回も存在した。 あまりに異質すぎて脳裏にへばりついてしまったことも追記しておく。

 後年、その変態作品のほとんどが、あるディレクターの手によるものであることを知ることになる。それが実相寺昭雄さんだった。 この顔の長いオジサンが、幼年期のボクに舌打ちをさせていた犯人だったのだ。ある程度歳を食ってこそ判る作品というのは、 子供向け番組であったことからすれば、酷く卑怯とも感じられる。第一、その作品世界の構築に心血を注いでいた方々に失礼ではないか。と、 ボクがいきり立ってもしょうがない(笑。

 さて、書けるのはココまで。実相寺昭雄という演出家の全貌を知らないのだよ。〈 曼荼羅 〉やら〈 哥(うた) 〉やら 〈あさき夢みし 〉といったATG臭い(というかATG絡み)作品は、観たことないし今後も観ることはないだろう (いや観ようと思えば観れる。いい時代になったものでこのあたりの作品がレンタル屋にしっかり置かれているのだ。 カブれた学生時代であったなら喜んでGO!!だったことだろう。)。漏れ聞くところによれば、キーワードはエロスらしい。 多分異常なシチュエーションのエロなんだろうな(幻のAV作も異常だったもの)。だもんで、〈 帝都 〉やら〈 星の伝説 〉 やら近作の 〈姑獲鳥の夏 〉ぐらいしか知らない。〈 姑獲鳥 〉については、 エントリーで書いた通り、目に付くのはやっぱり奇妙な構図や演出。進化した点といえばこれまた奇妙なテロップ使い(笑。

 上記のエントリーでも触れたけど、「大人しい顔をしてド淫乱」という(一般の成人男性にとっても)夢の女を追い求めた監督 (あくまで私見)ですが、極楽浄土にはエロ清純な女はいらしたでしょうか?極楽だしなあ、今頃ウハウハなのかも(不謹慎)。

 

posted by 森と海 at 21:15 | Comment(4) | TrackBack(0) | 監督さん
この記事へのコメント
実相寺監督作品のベストな尺は30分・・・。(笑)
Posted by samurai-kyousuke at 2006年12月05日 20:45
samurai-kyousukeさん、それは言っちゃいけないことでは・・・(笑。
Posted by 森と海 at 2006年12月06日 22:23
(ボソリ)
「曼荼羅」って観たけど……何も言うまい。
 しかし、30分ものは子供心に「すげええおもしれえ」とはならんかったが、痛切に心には残ったぞ。たとい、相手が幼稚園でも、おもしろいってのは、エンタだけじゃないわけで。わけわからんってのも、interestingなんじゃないのかな。
それもまた彼が「作品世界への構築」に心血注いだ結果ではではないのかい? そのフォーマットに従って作るというのも手段だし、そのフォーマット壊して作るのも手段。どっちであれ、「受けたもん」「残ったもん」、それぞれに勝ちだと思うの。
それに子供には堅い物も食わせないかんと思うぞ。

Posted by acoyo at 2006年12月09日 19:23
だから脳裏にはこびり付いたと言って・・・やめとこ。その手には乗らん(笑。
子供んときゃ嫌いなエピソードだったって訳で・・・、今になって見れば凄いラジカルなことしてたんだなと。ただ、乱歩に傾倒していた後年においても一目でわかるその特異な構図を、初期の段階から使いまくっていたってことは、早くから完成形の人だったんだなと感心しております。
Posted by 森と海 at 2006年12月13日 00:26
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