2007年03月29日

**ブレッド・ラトナー注意報発令!〈 X-MEN:ファイナルディシジョン 〉**

 本日、「ダイハツ男タントのCMを拒否する会」会長に就任いたしました森と海でございます。「やっぱ。冬スキ(ハアト)」 ってどないなっとんねん?あれをプレゼンする代理店がいて、OKを出すクライアントが居るわけだろ。もうアホかと。

 そんな憤慨やるせないところに、一服の清涼剤。

 くろーい笑い・意地悪な笑い一杯の〈 X-MEN:ファイナルディシジョン 〉でございます。ホント、ブレッド・ ラトナーって人が悪い(笑。

 

 さて、今回第三作目となる〈 ファイナルディシジョン 〉は、のっけからブライアンさんの監督降板騒ぎあり、監督不在のまま流転し、 やっとこさブレッドさんがメガホンを取ったという、お流れになってもおかしくは無いという状況下。しかも、 手塩にかけたシリーズであるというのに、スタッフやキャストを〈 スーパーマン・リターンズ 〉 に引き抜くという荒業にブライアンさんは打ってでた。これは〈 ファイナルディシジョン 〉潰しですか?ですね。あわよくば、 時期をずらしてコッチも監督しようという。さすがは嫌われ者。やることがエグイ。

 そんな中、監督を引き受けたブレッドさんも、「ゼッテー、〈 4 〉は作らせねー!」という確固たる意思があったのか、 シリーズをぶっ壊すべく大胆なイメージダウン作戦をとったようだ。えっ、どの辺がだって?ボクはコミックまで読んでいる信者ではないので、 原作に忠実かどうかは分からないけど、この後に続編作ったってつまらなくなるでしょ。あらすじ抜きで観た人しか分からないように、 コノ後列挙。

 サイクロップス役のジェームズ君は、シリーズの脇を固めた立役者(ヒカリモノ担当ってだけだけど)。今回、 ブライアンさんについていったもんで、撮影スケジュールも押していたのか、開始直後に居なくなりました。 功労者には花を持たせないといけないという配慮からか、シリーズ始まって以来ゴーグルを外してナマ目を披露致しますが、 その後すぐにシナシナのパラパラに相成りました。持ち上げてんのか?貶してんのか? 少なくとも格好良くはない。

 ジーン(ファムケ)さんは、今までの女優キャリアを思い起こさせるエロエロ全開。 押えていたものが噴出したかのような。

 ヴルヴァリン(ヒュー)はというと、もともと粗暴ってイメージで来ておりましたが、それでも過去作に置いては「侠気」 ってやつがそこはかとなく漂う、「ヤクザ映画で言えば憧れの流れ者の兄さん」風でありました。今回は只の体力バカじゃん。しかも、 全知全能の(女)神となったジーンを刃にかけるという「神殺し」の役回り。ミュータント世界にとって転換期を迎えるキーマンのはずなのに、 呑気にバルコニーから空を見上げてるって・・・。アスカならきっとこう言うでしょう。「アンタ、バカァー?」

 マグニートーさんも例外では有りません。ミュータント治療薬「キュア」によって、ミスティークからレベッカ・ ローミンに戻ってしまった現状に対して、眉一つ動かしません。全裸のレベッカ・ローミンですよ!〈 ファム・ファタール 〉なんですから。 ボクなんざ眉どころか別のところまでビックンビックン動きましたよ(失礼)。ミュータントでなくなったものに対して興味が無いというより、 素で女性の裸体に興味が無いというような(爆。同様に「キュア」によってエリックに戻ってしまったマグニートーさんは、 施設のロマンスグレーのイケ面を物色しているのかも知れないので、ラストのチェスの駒が動くのは危険な兆し (テーブルの下で危険な何かが蠢いている)なのかも知れません。

 今回初登場のジャガーノート(ヴィニー・ジョーンズ)の扱いもいただけません。能力を失って壁に激突死、なんてことは「トム& ジェリー」のトム以外の何者でもありません。折角強面で売ってきた元暴力サッカー選手も、これからはトムと呼ばれてしまうことでしょう。 お笑い転向かあ?

 これまた今回初登場のリーチ。「キュア」 の開発は彼の他のミュータントの能力を無効化させる能力から生まれたのだが、 ミュータントの能力を無効化させる能力の因子は、自らの能力を無効化させないのだろうか?パラドックス! もしくは、一つ次元が上のミュータントにして、旧世代のミュータントを一掃する力を秘めているとすれば、 神の世代交代の物語の方が興味深々なんだけども、ブレッドさんはそうしなかったよね。

 で、一番の極めつけはチャールズ・エグゼビア教授。 不自由な体の代わりに五体満足だが意識だけないという男を極秘に培養するという行為は、 いくら移植医療王国のアメリカにあってもいい加減嫌われるだろう。移植医療後進国のボクらは、すぐにこのイヤらしい老害に気付くよ。 やっていることは、〈 アイランド 〉と変わりないし、精神的には〈 ブラジルからきた少年 〉よりタチが悪い。

 物語としては、続けられるような気配は残しているが、この話を続けたって依然として年寄りが権力闘争する話にしかならないわけで、 ブレッドさんの〈 X-MEN 〉ターミネイト計画は、製作会社の意向に沿いつつも、大成功と。上位に登れる要素(リーチ) のあの扱いにすべてが現れていると思うのですが。

 

 あれっ忘れてた、オロロ・マンローのことを。ハル・ベリーってどんな役を演じていても何処か可愛らしさが滲むのに、ここでのハル・ベリーは社〇党の先生のようで可愛げがない。学校優先・教育優先・協調と先生方がおしゃりそうなことばかりまくし立てて。キャットウーマンのリベンジのはずなのになああ。(3/30追記)

posted by 森と海 at 23:01 | Comment(10) | TrackBack(1) | Movie(米)
この記事へのコメント
今日、ちょうどラトナー監督の『レッド・ドラゴン』を観たところです。それほど意地悪さを感じませんでしたが・・・これはジョナサン・デミ、リドリー・スコットの後釜というわりと名誉な立場だからを与えられたからでしょうか。

新作は『ラッシュ・アワー3』になるんでしょうが、これは出演料でもめて3年も企画を頓挫させたクリス・タッカーにぜひ意地の悪さを発揮して欲しいものです。てか殉職でいいっすよ。デューク真田さん、華麗なアクションでクリス・タッカーをやってけちゃってください!
Posted by cardhu at 2007年03月30日 01:39
「クリス・タッカーに」→「クリス・タッカーに対して」

訂正です。
そういえばスティーブン・セガールが敵役という噂もありましたね・・・。
Posted by cardhu at 2007年03月30日 01:41
>cardhuサマ
〈 レッドドラゴン 〉観ましたか。なによりレクターの扱いが粗雑でしょ。アレは原作通りらしいのですけど、会社としてはアンソニー・ホプキンスを売りたかったはず。

〈 ラッシュアワー2 〉自体が忘却の彼方に行ってますんでもうよく覚えてませんけど、たしか中華系の役者を使うだけ使って商品価値を使い切ってポイッ(チャン・ツィイー)だったような・・・。
Posted by 森と海 at 2007年03月30日 20:29
あそこのヒュー・ジャクソンから「僅かな侠気」までこそげ取って何が残るのと首を傾げておったところへ、

>精神的には〈 ブラジルからきた少年 〉よりタチが悪い

爆。これが決定打。
Posted by acoyo at 2007年03月31日 16:06
レクター博士があまり活躍しないらしい原作(未読)通りに作っててストイックだなぁと思ってたのですが、意地悪いだけだったんですね!笑

チャン・ツィイーは別に好きな役者さんじゃない(例外的に『オペレッタ狸御殿』は可愛くみえましたが)ので『ラッシュアワー2』での扱いはあれでOKです。
Posted by cardhu at 2007年04月01日 01:27
>「僅かな侠気」までこそげ取って何が残るの
acoサマ。その通り何も残らないのです。後にはペンペン草も残っていないという。
誰がなんと言おうと、不快に終わらせようとする強い意志は、各キャラクターを殺しているのです。もちろんソースなし、適当に言ってるだけですけど〈笑。

>cardhuサマ
チャン・ツィイーは今後10年間は、暗殺者のレッテルを剥がすことは出来ないでしょう。少なくともアメリカ人においては。ルーシー・リューがSMの女王のイメージを払拭するのに何年かかったことか!
Posted by 森と海 at 2007年04月02日 21:14
やっとこ観ました。
なるほどこういう見方とは。
おいらゴジラ(今のところ打ち止め作)としてのファイナルウォーズっぽさを感じていたけど龍平ちゃんより性質悪いよね(笑)
あっちは単純にやりたい放題やっただけで結果ペンペン草も生えなくなって更地にしただけだし。
こうなるとラトナー、ラッシュアワー新作でいろいろごねたクリス・タッカーをどう料理するか楽しみですな。
Posted by tonbori at 2007年07月08日 21:38
基本的に、後にはペンペン草も生えないという(それまでの路線は継承できない)焦土作戦を取っているという点では、意見の一致を見ましたな(笑。
単に監督が替わっただけという以上の影響を感じますです。
Posted by 森と海 at 2007年07月09日 22:05
あ、ブライアン・シンガー監督「Xメンシリーズ」に復帰とのニュースが・・・プロフェッサーの若い頃から仕切り直すとか、笑
まあ『スーパーマン・リターンズ』が続編作れるほどヒットしなかったからこっちに戻ってきた感じでしょうか。
Posted by Cardhu at 2009年12月18日 21:48
ありゃりゃ、Cardhuさんコメレス遅れました。ゴメンナサイ。
ビギンズ商売が使えると分かってからは、やたらと原点回帰が多くなりましたネ。それこそ下手すると〈4〉がグタグタだったから〈ターミネーター・ビギンズ〉なんていうのもあるかもですよwww。
Posted by 森と海 at 2009年12月21日 22:52
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ようするにウルヴァリンが主人公でいいじゃんみたいな。
Excerpt: 『X-MEN ファイナルディシジョン』元々それほどのX-MENファンでもない。それにウルヴァリンの声はどう考えても千葉繁だし黄色いジャンプスーツでガッチャマンの悪の組織ギャラクターの戦闘員のようなマス..
Weblog: web-tonbori堂ブログ
Tracked: 2007-07-08 21:34
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