2004年09月14日

**『フォーン・ブース』のサウンドに注意**

 さて、〈フォーン・ブース〉です。  巷では、舞台が単調(殆ど一幕もの)だの、コリン・ファレルが暑く苦しい(今回の彼の眉はへの字に)だの散々な評価です。ボクの友人のSクンなど、『借りようなんて夢にも思わな』くて前を素通りしたと、証言してくれました。不評を、証明するかのごとく、4月に発売したDVDを今月廉価発売するとは、20世紀FOXさんやりますね。”リーグ・オブ・レジェンドスケジュール”(命名ボク。こいつも廉価版発売が早かった)ですか!  ところが、ボクはそんなにつまんなくなかったし、81分間テンションをキープしていられました。  確かに、序盤20分以降、写るものは公衆電話boxのみ。あとは、うるさいフッカーとマヌケな警官隊とかみさんと彼女のみ。一幕物の舞台だって、もうちょっと登場人物いるよ。 おまけに、いつコリン・ファレルが携帯を投げつけるか?ウィテカーが泣き出すか?心配で心配で。  そんな心配は杞憂でしたが、収穫だったのが電話口から聞こえる脅迫者の声。インテリジェンスがあふれていて、その奥に狂気が垣間見えて。ゾクゾクするほど渋い。某性格俳優さんでしたが、「お久しぶり!」と声かけそうでした。  そんなこんなで最後まで飽きずに観れました〇。  ん。ちょっと待てオレ。それだけかぁ〜?  いやいや違うぞ。なんかドキドキしてたぞォー。  そうだ、リズムボックス系の細かく刻んだリズムと電子楽器系の単音のメロディ、物語が反転する度に流れてた。それも、同じメロディの繰り返し。  サウンドのタイムテーブルを簡単に書くとこうだ↓。  脅迫者からの命令/ミュージックoff→ファレルうろたえ/on→ファレル反撃/off→脅迫者一枚上手/on  うまく表現できないがこんな感じだ。ずーっと鳴りつづけるわけではなく、無音部分とが繰り返していて、サウンドが走り出すたびに脈拍が一段上がるようだ。ボクの感じでは。  ヘッドホンで観ていたっていうのも要因かもしれない。  これって「つり橋効果」じゃないの?男女でつり橋を渡ると、つり橋の興奮”ドキドキ”を相手に対する好意”ドキドキ”に間違ってとらえてしまうってやつ。  そう考えると、”サウンドによる脈拍の上昇”を”この映画面白い”という風に取り違えてたのかもしれない。まんまと引っかかっているの、オレ??  撮影期間10日とか、低予算とか、実験的側面が取りざたされてる作品だが、案外、一番の実験は「サウンドで80分引っ張れるのか?」だったりするのかも知れません。  
posted by 森と海 at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(米)
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