最近、マックィーンをよく記事で目にすると思ったら、11月7日が命日なんだな。調べたら。
もう24年か、西部劇のいい役者ってことごとくガンで早くに逝ってる。残念。
ということで、線香上げる代わりに、在りし日の姿を久しぶりに拝もうと「ブリット」を観る。
配役を見ると、時代を感じる。マックィーンにロバート・ボーン、ジャクリーン・ビセット(美しくかわいい。 キャメロン以外なら勝てそうってCMがあったが、キャメロンがビセットに負けてる)、タクシー運ちゃん(脇役)にロバート・デュバル。 デュバルが脇だからね、あのデュバルが!
テーマ音楽もジャージーで渋いし、オープニングクレジットの出方もセンスを感じる。 映像がらみの技術が今と比較にならないから分からないが、フィンチャーなんかとタメ張れるんじゃない?
「ブリット」といえば、サン・フランシスコの坂の多い道路でのカーチェイス。
最初は、チャージャーに乗った殺し屋達が、ブリットの乗ったマスタングを尾行する。もちろんブリットは気付いている。
マスタングは流すフリをして大きく左折して、チャージャーをやり過ごす。マスタングを見失ったチャージャーは、低速で走りながら、
マスタングの行方を探す。
見失ったのかと思い始めた矢先、チャージャーのルームミラーに写る1台の黒い影。マスタングだ!
チャージャーの方も慌ててスピードを上げたりしない。直進してくる対向車を待つために停車する。シートベルトを締める。
直進車の切れ目をついて、アクセルを踏み込んで一気に左折。チェイスの始まりだ。
ここまでは、おとなしめだが緊迫感のあるBGMが流れている。チャージャーがアクセルを踏み込んだところから、聞こえてくるのは、 2台のV8のエグゾーストノートのみとなる(ブゴゴゴゴー)。
最近のカーチェイスになれた身には、ハイスピードのBGMがないこのカーチェイスは新鮮だし、 まるで自分が乗っているような臨場感さえある。いつの頃からか、”カーチェイスにはハイスピードのBGMを” というのがお約束になっているが、「ブリット」を観ると、その方法論は誤りとしか思えない。
ボクはある時期、タートルネックにジャケット、その上にステンカラーのコートを羽織るって格好をしていた。あるいは、
MA-1にジーンズ、ここまでならどこにでもいるが、MA-1の内ポケットにはエアガンのガバを忍ばせて(ハンター!)いたりした。
いつの間に、インプリントされていたのだろう?
なにが言いたいのかといえば、真似したいぐらいマックィーンはカッコ良かったってことだ。
真似したボクは、全然なってなかったが。笑え!