2004年11月20日

**ロンゲスト・ナイト/暗花**

 ここのところ、重い話ばかりでしたけれど、今日は違うよ、黒い映画。

 いやあ、黒い黒い、人が死んでばっかり、裏切りあり、拷問あり、クスリとする場面なしの香港ノワール。製作時期は「男たちの挽歌」 の後なんで、受け継いでるんだろうと思うけど、「男たち〜」にしたって、ホッとするところあったじゃない。これ、そんなシーンまったく無い。 「誰がこんなの作るんだ」ってツッコむ前に、自分の胸に手を当ててみる。

 最初から、分かってたじゃん、そんなこと。「ダーク・トリロジー」の1作目なんだし。と、自分を戒めてみる。

 「ダーク・トリロジー」というのは、ジョニー・トゥとワイ・カーファイが設立した銀河映像の初期のノワール作品(3作)を指す。 しかしこの2人は製作に回っていて、監督はパトリック・ヤウである。ちゅうことは、やっぱり大方の読みどおり、製作ものでもジョニー・ トゥをチェックしておきたいというバカ丸出しの森と海であった。

 

lonkni  日本公開はされているのだが、一部の人にしか知られていなさそうなんで、あらすじなどを記す。

 黒社会の二台勢力は抗争に疲弊していた。 ボスのケイとジョージは、手打ちを行なってマカオの顔役ホンに対抗しようとしていた。そんな矢先、ケイがジョージの首に懸賞金(=暗花) を掛けたという噂が流れた。ケイは子飼いの悪徳警官サム(トニー・レオン)に”噂と流した黒幕を探ること”、”明日、 マカオに戻ってくるジョージを守ること”の2つを依頼する。サムは部下と共に、噂を聞きつけて集まってきたチンピラを排除し始める。 そんな中、香港からスキンヘッドに刺青、目の据わったチンピライウトン(ラウ・チンワン)が表れ、 サムは二大勢力をめぐる陰謀の渦に巻き込まれていく・・・。

 なんのことやら、わかりませんなー、これじゃ。1ついえるのが、トニー・レオンが小汚い。And、トニーの暴力がエグイ。それから、 トニーの肩もつ気には全然なれない。あの情けな顔(コメディだといい按配)が、憔悴した悪の疲れた顔にしか見えない。これは素晴らしい。 トニー様なんていってる「インファナル〜」からのファンに見せてやりたい(昔っからのファンは知ってるんだろうな)。
 それからラウ・チンワンが異常な存在感。このタコ野郎!!

 冒頭でも言ったように、心休まる部分・ホッとする場所がまったく見受けられないため、約90分間は観てるほうも気が抜けない。 脚本も練ったものであるため、うかうかしてると伏線の種まき部分さえ見逃してしまうことになる。状況を整理するためのシーンも少ない。 これで、ハリウッドなみに120分もあった日にゃ、こちとら疲れてしまうわ!どうしてくれる!と訴えたくなるのであった。

 たぶんではあるが、受け付けられる人にはたまらなく面白いが、受け付けられない人にはまったくダメ(主にイタイ拷問関係) な映画だと思うよ。

 あっ、銃撃戦もあります。鏡を使った銃撃戦。銃撃戦の最中に互いに言葉も交わします。横っ飛びしての乱射もあり。でも、 二丁撃ちはないのであしからず。

 
posted by 森と海 at 21:53 | Comment(0) | TrackBack(1) | Johnnie To
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