2004年11月25日

**ビジターQっていったいなんなのさ**

 気鋭の映像作家6人にデジタルカメラを持たせて、「”愛”について撮ってください」 と発注したLoveCinemaシリーズの第6弾である。
 監督は、おなじみの三池崇史氏。

 ”足元を見直そう邦画キャンペーン”の一環として書き出したが、正直、ボクはこの作品、持て余している。

 
 この映画(ビデオか?)は」、「愛なんて言葉、ろくなモンじゃない」って教えてくれた。

 こんな言葉に騙されてはイカンのである。

 「愛」についての映画を観に集まった文化人・知識人を気取ったニーちゃんやネーちゃんを、三池監督は、 カミソリの鋭さとナタの威力でバッサバッサと切り捨てて、ほくそえんでいる。


 

 見てる人少なそうだから、宣伝文句を書いとく。

 家庭内暴力の息子(武藤洵)は外ではイジめられっ子。家出した娘(不二子) は援助交際で食いつなぐ。息子に怯え、愛に飢えた母(内田春菊)はクスリで現実逃避。キャスターを降板させられた父(遠藤憲一) は息子のいじめの現場をドキュメンタリーに撮り、現役復活を目論んでいる…。そんなめちゃくちゃな家庭に謎の男(渡辺一志) がやってきて同居することに。が、この男の出現で家族4人に、異変が…!? ある日本人家族の、失墜から再生を描いた、 これもひとつの愛の形、の物語。

 バラバラになった家族が一つになっていくという、「逆噴射家族」や「ひき逃げファミリー」 などでも使われた手垢のついたプロットだが、そのバラバラ具合とまとまっていく過程が異常なのだ。

 援助交際、近親姦、通り魔的暴力、家庭内暴力、いじめ、おやじ狩り、家庭内離婚、左遷、薬物中毒、売春、 不倫な家族が、不倫、レイプ、殺人、死体損壊、通り魔的暴力によって家族としての和を取り戻すのだ。なのに、 確かにラストには、なぜかしら暖かいものが漂っている。

 んなばかな話があるもんか!危なく騙されるところだった。

 こんなにこってり詰め込んだのは、監督の狙いだろう。ふと気付けば、 特殊なご趣味をお持ちの方の趣向されるアダルトビデオそのまんまなのだ。これに比べれば、昔実相寺の撮ったAV「ラヴァルス」なんて、 ミルクたっぷりの甘ったるいコーヒーでしかない。背徳ギリギリの部分の一線を越えてしまったエロなんだ。道徳観・倫理観を蹴っ飛ばしている。 そんなものを「愛」を観に来た客に見せてどうするの?監督も人が悪い。

 ものの見方によっちゃぁ、パゾリーニに喩える方法論もあるのかも知れないが、ボクには、 そんな風に持ち上げる気力はとてもとても無いのだ。

 うーん、やっぱり監督の悪戯説に100万クルゼーロ!

 

 

 もし、これを波田陽区が見たらこう言うだろうってネタ考えた。

「ラブシネマって・ゆ・う・じゃ・な〜い。でも、ほとんどアダルトビデオですからー。

残念。成人映画・斬り!」

 

 
posted by 森と海 at 22:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 三池崇史
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