2004年11月26日

**スパイ・ゾルゲ**

 今日、ホームシアター系の雑誌Hiviを立ち読みしていたら(買えよ!)、先だってBSで放送されたハイヴィジョン版「スパイ・ ゾルゲ」に託けて、篠田正浩監督のインタビューがあった。
 この雑誌、メーカーからの広告費やら現物貸与がないと製品が取り上げられない、ありがたいバイヤーズガイドなのだが、 カラーページが多くて綺麗だし、ネットで調べるより手間がかからないので、時々立ち読みしている。(買うのもいいけど、 物欲を刺激してかなわんのよ。)

 だもんだから、手元には雑誌も映像媒体も無いので、詳細は間違ってるかも知れないがそこは脳内補完してほしい。


 

 インタビューの内容は、かいつまんでいうと「自然な感じのCG合成、いいでしょ。」ってことだったと思う。篠田正浩監督って、前作 「梟の城」でもCGを随所に採用していて、今作ではオールデジタルカメラ撮影を行ったりと、 ベテランでありながら常に新しいことに挑戦している人なのだ。
 抽象的な表現ばかりに固執している若い監督さんなんかには、見習ってほしい人だ。

 この「スパイ・ゾルゲ」、日米会戦前から日本で暗躍したゾルゲ(イアン・グレン)を、 そのスパイ活動に協力した日本人ジャーナリスト・尾崎秀実(モックン)を軸にして描いている。戦前の銀座、数寄屋橋、 むろんボクはこの目で見てないし、生まれてもいない。それでも、今このときにそんな風景をCGで描くというのは、しごく理に適っている。 もう日本には山一つとっても、この時代の風景にはならないから。

 残念ながら、劇場では観る機会がなかった。それで、発売時に高ビットレートで話題となったDVDでの視聴となった。 この盤がどのくらいすごいかというと、平均ビットレートが9.2Mbpsというのだ。あの綺麗だといわれた「LOTR 二つの塔 SEE」 でさえ、平均ビットレート7.6Mbpsである。もうチョーキレイなはずなのだ。

 なるほど美しい。すっーとしたあっさり顔のモックンも、いつも以上に爽やかだ。前述の銀座、 見たことないけど大正デモクラシーってこうゆう町並みを作り出すのかと納得したり、瀬戸内を進む空母「赤城」 (帝国海軍の空母なんて資料しか残っていない)の姿に感動したりで、あっという間の鑑賞だった。ボクってば、 こういう映像化はオールOKな人なのだ。

 17インチのPCモニターで観ているだけならね!

 これは80インチで観るしかないだろうと、暗幕張って、プロジェクターで観てみましたよ。

 なにこれ?平坦な絵だなあ?

 PCでの解像度は1024×768ピクセル、わがプロジェクターPIANOは800×600ピクセル、「ははーん、 この差だよこの差!」とは思ってみたが、ちょっと納得がいかない。
 ためしに、「LOTR 二つの塔 SEE」を観てみると、冒頭の雪山なんて神々しくまで見える。明らかにCGの部分でも、 きちんと奥行きが感じられる。

 ???

 これは憶測だが、CGの細部の書き込みが足りないのだろうね。残念ながら。
 だから、小さい画面では気付かなくても、ちょっと大きくするとベタっとした絵になるんじゃないのかな?監督は、 風景の繋がらない部分をCGで置き換えて自然に見せていることを「良い」といっていたようだが、それでも潰れて見える。返す返すも残念。

 断っておくがこの比較は、うちでボクが見て感じたこと。劇場で観てないから、映画そのものがそうだというものではない。 DVDにするときのエンコードも重要な影響があるからだ。

 それにしても、ジャポンのCGはまだまだだと感じさせるには充分な体験だった。

 
posted by 森と海 at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(邦)
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