2004年12月18日

**ローランド・エメリッヒ**

 なんという響きのよい名前だ。
 言葉の響きどおり、アングロサクソン系でもラテン系でもない。旧西ドイツはシュツットガルト出身のゲルマンなのだ。 こないだの戦争では同盟国なのだ。それは関係ない。

 しかし、わが国のちょこっとは映画を観ている人(監督まで認識して)には、「ああ、あのバカ映画の監督か」で、 片付けられてしまう悲しい人なのだ。

 ミソのつけはじめは「スターゲート」だった。

 「輪っかくぐったら、そこは異星ではなく古代エジプトだった。」
 すべてはここから始まった。
 何でアビヌスが異星人なの?なんでピラミッド?
 観た人の頭の中に?がずらりと並んでしまった。当時はボクもそう思った。しかし、古代エジプトに興味のあるボクには、拒否反応はなかった。 むしろ絵ズラとしては、面白いとまで思っていた。その後、「フィフス・エレメント(これもバカ)」、「ゴッド・ディーバ」が公開されると、 なんだか分かったような気がした。
 エメリッヒって「エンキ・ビラルの漫画を映像にしたかっただけなのね」と。

 次は、真打「インディペンデンス・デイ」だ。

 この年、みうらじゅんが裏バカ映画No.1としたものだから、真面目に作ったバカ映画のレッテルを貼られることになった。 みうらじゅん、実は好きだったとみた。
 映像は派手だ。ワシントンに現れる円盤の巨大さは、素晴らしいを通りこして、鳥肌さえ立つ。良くぞあんな絵を見せてくれた。 ここだけでも見る価値はある。
 その一方で、円盤にウイルスを仕込むなどという「あんた、PCってものをOSってものを知らんやろ?」 と全世界の人々にツッこまれるようなことを平気でする。これは暴挙だ。
 そんな落差の激しいさなか、「廃墟となった町でキングギドラのソフビで遊ぶ子供」を挿入するというオタク心をくすぐる演出を入れる。
 あんた、オタクやろ?

 それでもって予告どおり「ゴジラ」。通称「エメゴジ」。

 リアルな絵に拘ったんだろう。とはいっても、未だに本物のゴジラを見た人はいない。どうリアルにするのだ。 エメリッヒは考えに考えたんだろう。その結果、
 爬虫類にしよーっと。
 リアルにするなら、とことんリアルにしなくてはならない。口から何かを吐いては磯臭いまちがいうそ臭い。体つきはイグアナにしよう、 背中に棘があるし。なんだか手にとるように分かるぞ。
 そして、自分の観た映画と撮りたい絵がごっちゃになっているものだから、「足音にリンクして震れを加味」しようとする。 スタッフは忠告したかっただろうね。
 「監督、ジュラシックパークになっちゃいますよ」って。

 そして、「デイ・アフター・トゥモロー」へ。

 

 あんたって人は、自分が見たい絵を撮りたいだけのオタク監督なんでしょ。
 しかも、脚本に手を出してるものだから、話は強引かつ支離滅裂。
 しかしながら、ゲルマンの血のなせる技か、きわめて丁寧に真面目に作ってしまうため、はっちゃけた物にはなりえない。
 でも、オタクでこれだけのバジェットをコントロールしているのだから、むしろ誉めるべきなんだ。

 一歩違えば、映像先行型の大家、リドリー君になれる器なのだ。円谷英二と本多猪四郎のごとく特撮と本編の違和感がないものに、 SFXとドラマの垣根がない映画に、近づけばの話だが(いや、なれねーなー、きっと。ハッとさせるセンスは真似できない。)

 いずれにせよ、バカなのは分かったがそんなにバカにできるバカじゃないのだ。


 自分がなにを言いたいのかボクにもよく分からんが、とどのつまりは今後も期待してるよ!

 
posted by 森と海 at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 監督さん
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