2004年12月29日

**レジェンド・オブ・メキシコ**

 ボクは、実をいうとロバート・ロドリゲスという監督については、これといった知識は持ち合わせていない。作品についても、「エル・ マリアッチ」の3本と「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の3本、「ミミック」、「パラサイド」ぐらいしか見ていない(調べてみると、 これだけでも十分なような気が(笑)。

で、本作「レジェンド・オブ・メキシコ」(原題:Once Upon A Time In MEXICO)なのだが、 これがなんだか分からないが面白い。話がぐちゃぐちゃで込み入っているように見せて、実は単純明快。

mexico  そのまま「復讐劇」。

 冒頭から、ジョニデ扮するCIA捜査官の暗躍から始まるが、これが正直いって狂言回しで、本筋に関してはほとんど影響がない (これも暴論だけど)。これだけ嫌味な役を飄々と演じ、しかも裏切りまくりの小細工しまくりの割に好印象のままなのは、 ジョニデの人柄というかキャラクターのなせる技なのだろう。

 しかし、あくまでメインは、バンデラス。年齢にあわせるかのような、「デスペラード」なエル・ マリアッチに哀愁を漂わせたテイストで、画面からその体臭を漂わせる。

 このオンナゴロシめが!

 ボク自身はオンナじゃないし、”おすぎ”でもないので、そのフェロモンに関しては、どうでもいいというか臭くてたまらんのだが (ラテン男の体臭ってクサそうじゃん)、ガンアクションについてはありえないけど爽快でいい。自信をもって言うが、 バンデラスに弾は当たらないと断言してもいい。当たってもカスリ傷程度。このシリーズはこんなだ。一方、敵側は当たる。 見てなくったって当たる。そういうもんだよ。

 ただただバンデラスが撃って敵が倒れる。そこに至るまでを楽しむのではなく、圧倒的強さであっさり倒す瞬間を待ち続ける映画なんだ。 まあ、それじゃ商業映画にはなりえないので、今回はジョニデにご登場願ってかき回してもらったということだろう。 ボクはこういってもジョニデが嫌いなわけじゃなくて、たまたま今回はこうなったってことを言ってるだけですからね。ジョニデファンの方々、 努々誤解なさらぬよう。

 ネットで評判を見てみると評価が二分されていて、以外に悪く言ってる人も多い。B級くさいだの(B級なんですよ)、 デスペラードと違うだの(違う話なんですって)、話が分かりづらいだの(ジョニデの部分を無視すりゃ簡単)、いろいろ言ってますなあ。

 これ、続編じゃないですもん。あくまでも「エル・マリアッチ」の設定を借りた別の話。
 カーペンターの「ニューヨーク1997」と「エスケープ・フロム・LA」と同じ関係。同一監督によるリメイクと考えていいんじゃない。 カーペンターでさえ、自身の作品のリメイクは1本で止めているのに、ロドリゲス監督ってば、「エル・マリアッチ」から「デスペラード」 を撮って、その上さらに「レジェンド」を撮るっちゃ、はっきりいってやりすぎ。撮ってる作品を眺めていると、 3部作っていうのが好きなんだろうねー。しかもデビュー作という思い入れもあるから、新しい設定・新しいガンアクションを思いついたら、 またやるかも知れん?そのときのバンデラスの年齢にあわせたキャラクターで。

 ボクは、こういうB級のありえないガンアクションも好きなんで(何しろ、頭空っぽでいられる)、全然OKなのだが、 日本の配給会社の悪い癖で、もしまた作られることがあるとしたらヒット作の続編として宣伝するだろう。 それで混乱するのはいつも吊り上げられた客なのだ。

 罪作りだな。配給会社。

 
posted by 森と海 at 22:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(米)
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