2005年02月07日

**やっぱり、ピーター・ジャクソンはスゴイ**

 「LOTR」は、原作物の映画化なんで、作品がどうこういうより「いかにその世界に浸れるか?」が最大の焦点。ちなみに、 指輪物語を読んでいないボクは、今の今まで(つまりは劇場でもレンタルでもショート・バージョンは)、見ないようにした。積極的に。
 あの濃密な内容を短くしては、話が変わるか、意味が通らなくなってしまう。

 絶対、ショート・バージョンは見ないほうがいい。
 できれば、いずれ行われるであろうSEE版劇場公開を待つのが一番いい。

 世界広といえど、DVDで観たほうがいいと言い切れるのは、この3部作だけだと思う。

 で、そんな稀有な作品を送り出したピーター・ジャクソンだが、この人のコレ以前の作品を改めて確認すると腰が砕けそうになる。

 で、どの作品を見て資金を出す気になったの?ニューラインシネマの重役さん。

 検索してもらえば分かるがホラー・コメディばっかりで、直前の作品のみがまともなぐらい。よほどプレゼンがよかったとしか思えん。

 3部作を同時に撮影するという考えられない方法も、成功した今となっては俳優のスケジュールを抑えやすかったり、 セットの使いまわしができたりと、コストダウンに寄与できたといえるが、撮影開始時には、大博打に近いものがあったであろう。 一作目でコケたら無駄だったんだし。1本の作品さえ完成させられず、そのメイキング映像だけを公開する監督 (某英国TV番組のアニメーション担当の方)だっているというのに。
 常々、ピー・ジャクはルーカスにも匹敵すると考えているのだが、 そのルーカスでさえ一発目当たらなかったら後は無しの姿勢だったことからしても、「ピー・ジャク恐るべし」なのだ。

 ピー・ジャクとルーカスの類似点を一つ。
 自前で、自作のためにSFX工房を設立したこと。
 ニュージーランドにはそれまで存在しなかったミニチュア・大道具小道具・メイクアップ・デジタルの総合工房”WATA社” をゼロからスタートさせ、3本撮りという劣悪なスケジュールの中、軌道に乗せている。ルーカスとILMの関係がこれに近い。
 このWATA社、(ピー・ジャクがミニチュア好きっていうのもあるのだろうが) CG全盛のこのご時世にミニチュアワークをふんだんに取り入れていて、メイキング画像を見るのが楽しい。アール・ デコがテリトリーになった中子真治氏は、今こそニュージーランドに渡るべきだと思うのは、ボクだけではなかろう。

 ピー・ジャクとルーカスの決定的な違いは、オリジナルと原作物の差。オリジナル物でヒットしたあと、 キャラクター商売で財をなしたルーカスは、『たまに撮ればええねん』になってしまったが、ピー・ジャクは違う。これからも、自分のために、 WATA社のために、企画しまくるのであろう。ニュージーランド国内で、WATA社を食べさせるだけのビッグ・ バジェットの企画なんてそうそうないだろうしね。

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posted by 森と海 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 監督さん
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