2005年05月17日

**それより今はフランスの髭だ!**

 何の?誰の台詞か分からない人も多かろう。
「それより今はフランスの髭だ。どっかにいるぞ。」
 誤ってFBIを誤射して、悪びれずに吐くポパイの言葉だ。

  〈フレンチ・コネクション〉。
 この映画は、劇場とかレンタルでっていうより、物心ついたときには、テレビ放映で何度となく観た。もちろん、小池朝雄さんの吹替えで。 字幕じゃこんな台詞ないし。
 とにもかくにも、字幕じゃ物足りないのだ。この声じゃないとダメ。 軽妙な掛け合い漫才のような喋りと猪突猛進な鼻息の荒さが滲み出してくる。お陰でDVDでも殆ど吹替えで観てしまう。

 もっとも、最初に観たのがそれだったため、〈仁義なき戦い〉などに困ったような企んでいそうな顔で出演している俳優小池朝雄さんは、 どうにも違和感があったのだが(そういや、コロンボの方が有名か)。
 また、今になって思えば、「ジーン・ハックマン」といったらこういうキャラクターっていうのも刷り込まれてしまっていて、〈エネミー・ オブ〉の用心深い情報員上がりのオッサンなんかも、なんだかスーッと入ってこない。そこいくと〈遠すぎた橋〉 のポーランド空挺師団はポパイをそのまま移植したようで、ボクのなかでは収まりがいい。

 この映画、フリードキンのご多分にもれず、徹底したドキュメンタリータッチだって言われている。2時間も戸外で張り込んでいたら、 かじかんでしまうニューヨークの冬なのに、路上で酔っ払って寝てんだか、 死んでんだか分からないオジサンがフレームに入り込んでいるのを見るにつけ、「どっちか(演出か現実か)分からんが、 どっちにしろリアリティー重視なんだな。」とは思う。でもそれは、観た人が判断すればいい話であり、 それがすごいとかすごくないとかいう話とは関係ない。娯楽作だもの、面白いか面白くないかそれだけだ。

 で、ボクはというと、電車との追っかけっこはもちろん、わりと血みどろな描写を含めて、面白いと思う。でなきゃ、 何度も観れないって。

 話はころっと変わるが、最初のほうで”フランスの髭”が、背広のポケットからオピネルを取り出し、 ホヤかなにかを切り開いて喰ってる姿。なんともカッコ良い。

 こんなじーさまになりたいものである。

 
posted by 森と海 at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(米)
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