2005年06月05日

**フランキーとケイティはいかにして疎遠になったのか?**

 〈ミリオンダラー・ベイビー〉をようやく観てまいりました。
 ここ数年は、オスカーを獲った作品は意図的とでも言いますか偶然とでも言いますかとにかく、あまり観てなかったのですが、 これは行きました。時計は見ませんでした(コレ重要)。

 で、まだまだ公開中でもあります。「ネタバレはあかんやろ」ということもありますし(ボク個人的には、 全然ネタバレOKの作品だと思う。というか分ってた方がカンチガイしなくていい)、需要は多そうですが、すでに供給過剰状態。 ボクのほうは感想のアップは止めときます。

 代わりと言っちゃなんですが、タイトルにあるとおり「フランキーとケイティはいかにして疎遠になったのか?」 について邪推したいと思います。


 

 まず誰じゃ?から。
 フランキーことフランキー・ダンとは、クリント・イーストウッド扮する老トレーナー。ケイティとは、作品中会話やスクラップ(モーガン・ フリーマン)のナレーション中に登場するフランキーの娘。

 この親子の疎遠の原因を探ります。
 父フランキーが関係修復を望んでせっせと手紙を出しますが、毎回娘は受け取り拒否で戻ってきます。(ここは字幕(戸田奈津子女史)だと、 宛先人不明のような感じ?になってますが、違いますか?語学堪能な方もしくは米国郵便事情に詳しい方の報告を待ちます。) その数も30センチ程の紙箱いっぱいという量で、その拒絶度合いの大きいこと大きいこと。娘側の怒りも相当です。

 フランキーは過去に対する後悔を引きずって生きている男です。
 最初の後悔は、スクラップの109試合目。このときは、自分の意見を曲げて試合を続けさせて、結果的にスクラップは片目の視力を失います。 →→→ああ、あの時自分の意志を曲げなければこんなことには・・・。→→→頑固に、保守的に。
 次は、娘との確執ですが、これはちょっと置いといて。
 3度目は、まるで娘のように愛しいマギー(ヒラリー・スワンク)の願いを利いてしまったこと。頑固で保守的であり、 オマケにカトリックのフランキーにとっては、承服しがたいものであったにも関わらず、何故そうしたのか、そうせざるを得なかったのか?

 娘ケイティとの確執は、フランキーの頑固で保守的な性格が原因でしょう。 具体的な内容は一切触れられていませんからあくまで推測でしかありませんが、娘の希望を、彼の頑固で保守的な性格が、 こっぴどく裏切ったのではないでしょうか?単に、異教徒もしくは非アイリッシュと結婚したぐらいなのかもしれません。いずれにせよ、 彼の側から一度は縁を切るようなアクションがあったのでしょう。それも、二の句を告げる間も与えないくらい性急かつ強引なやり方で。

 その後も、フランキーの頑固で保守的な性格は続きますが、そのときのことを悔やんでいます。誰かに罰せられたい、 怒られたいという欲望は、彼に神父様に変な質問するという行動を起こさせます。

 こんな風に仮定すると、彼の後悔が振り子のように大きく振れていて、アノ選択しか彼には出来なかったんだなと思われます。

  スクラップを止められなかった→→→頑固に保守的にいかなきゃ
                      ↓
  頑固すぎて娘とダメになった →→→娘の希望ぐらい叶えなきゃ
                      ↓
  マギーの希望を叶えてしまった→→→

 あとは、マギーと立ち寄ったあの店に行って”このまま死んでもいい”くらい美味しいレモンパイ食べて・・・。


 この作品、〈シェ―ン〉のように、のちのち議論の的となるかもしれません。


追記:ネタバレしないつもりが、なんだか微妙になってしまいました。

 
posted by 森と海 at 21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(米)
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