2007年09月02日

**ヴァーホーベンってヒトは昔っから皮肉屋って訳でもなさそうだ。〈 女王陛下の戦士 〉**

 あーもう、日本のマスコミにはこういう時こそ頑張って取材してもらいたい。 モンゴルで遊んでいるヒトを激写とかボソッ

 さてさて、皮肉の効いたヴァーホーベンさんは非常にお好みでありますが、 ふと気づけばハリウッドで撮った作品しか観てないじゃないの。ということで、オランダ時代の出世作〈 女王陛下の戦士 〉 を確認しときました。

 さあ、どんなエゲツないエロやグロが爆発するのか!

 

 って、エロもグロも控えめじゃないのさ?!

 今の基準で観ているからという理由も成り立つけど、その時代なればこその描き方ちゅーもんがありそうなものだが。 らしき場面はあるにはある。が、官能神経をピンポイントでシゲキするようなエロも、 エンガチョー神経を切りたくなるような凄惨なグロもそこには見当たらない。なにより、 マジだかジョークだか判断のつきづらい皮肉の効いた部分が、あのいつでもどこでも見られた「うわあヤッテルヤッテル」 と小躍りさせてくれた部分が、無い!

 大戦前夜から戦後というとてつもない動乱の時期ではあるけど、普通に青春群像劇なのね。 ゴーインというか十把一絡げというか無茶は承知でいうと、〈 幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬 〉 となんら変わることはない訳で。主人公のエリック(ルドガー・ハウアー)を主軸に据えて、彼の行動から仲間たちの軌跡を描く手法を、 竜馬の動きに置き換え可能と違いますか?

 もうほんとに、伸びやかにストレート。ヤラシさの微塵もないの。時代の流れに翻弄されるエリックとその友人たちって感じ。

 これなら、普通にヒットするよ。何せ、オランダ映画界史上最高の製作費という触れ込みまで付いてて、前の大戦を描いていて、 女王陛下帰還の際エスコートした空軍将校が主役だもの。

 この作品の前も、結構エゲツない作品があるっていうから、ひょっとしてコレはお金なのかもしらん。 それともこちらがほんとに撮りたい線で、ハリウッドに招聘されてからは、求められている路線を無理して過剰に進めたのか? それで疲れちゃったとか?

 どっちか分からないけど、なかなか深い人だ、ヴァーホーベンは。ひょっとすると、答えは最新作のなかに埋まっているのかもしれない。

 

posted by 森と海 at 21:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | Movie(他)
この記事へのコメント
先日『ブラックブック』を観ましたが、エロもグロもスパイス程度なんですよね〜。しっかりと面白かったですが。
近くのレンタル店で『女王陛下の戦士』が置いてあった(『危険な愛』もあった!)ので今度借りるつもりですが、わりと正統派なんですね。なんかオランダ時代の方が好き勝手やってるぞ!という話だったのでちょっと意外。

何にせよ新作をどんどん撮って欲しいものです。
Posted by cardhu at 2007年09月02日 22:46
その〈 ブラックブック 〉、しっかり予約に入れました。
〈 危険な愛 〉が倫理的に激しいらしいので、その線で〈 グレート・ウォリアーズ 〉を撮ったら、オファーはそういう線ばっかりになってしまったというのが、疲れてオランダに帰った原因という仮説が成り立ちますね。いや、ホントのところは知らないけど(笑。
Posted by 森と海 at 2007年09月03日 23:22
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