2007年09月23日

**コレでも薄味に仕立てたんです。〈 スキヤキウエスタン ジャンゴ 〉**

 さてさて、三池フォロワーなら観られずにはいられない〈 スキヤキウエスタン ジャンゴ 〉。

 

 ということで、どうだい?えっ?・・・なんだいエラく薄味じゃないのさ。

 なーんか、テンポ悪いなぁ。実質、話が転がり始めたと思ったら、もうクライマックスじゃないの?

 

 いちいち回想シーンを持ってきて、懇切丁寧に説明しちゃってますね。気を削がれる思いです。 一から十まですべて理解できないとダメなんですかねー。「こんなーはずじゃぁー無かぁったよねー」と某アイドル歌手の唄が、 脳裏をかすめます。あ"あ"あ"まどろっこし。

 三池さんは説明無しで90分間ハイスパートが持ち味のはず。これほど遊べる題材にも関わらず、 解り易くしなくっちゃという配慮が重荷になっているよう。本来のお得意の残酷系ギャグ『真剣白刃取り』も、義経にしゃべらせすぎて台無し、 イマドキの芸人さんなら「長いよ」とツッコミ入れられるでしょう。オチは判っているのだから、さらっとやんなきゃ。 海外配給も視野に入れてるっぽいんで、「ブシとモノノフの違い」などそれっぽいこと挿入せにゃならんかったのか?いずれにしても説明多可。

 救いは役者さんもノったのか、キャラクターが生き生きしていること。伊勢谷義経、大して動くわけでもないけど、 見た目だけで格好いい。伊勢谷ってほかに何をやった人か知らないけど・・・、え"っキャシャーン?黙っとくことにします。 小ずるい悪党佐藤清盛、今回はコミカルにもっていってたけど、佐藤浩市が一番実力を発揮するのは、冷徹で卑怯者の役だから。〈 トカレフ 〉 観れば分かるよ。作戦司令室から指示を出すような役では収まりきらないのだ。彼の持つ、内に秘めた負の情念の滲み具合を生かさなくては。 おお、それから香川保安官の二重人格の演技は、元ネタはゴグリではないかい?元ネタの出何処はいいとして、 あの動きはパントマイム勉強してないと無理ではないのかな。・・・んで、主役の流れ者ガンマンは、・・・伊藤英明か、影薄っ。 唯一の弱点かも。

 まあ、いいよいいよ、いろんな大人の事情も見て取れるし、薄まったとはいえ三池ダシの味はした。イライラしながらも面白かったぞ。 大きな小屋にかかる邦画としては、型破りな娯楽作であることはおおいに認める。

 でもね、予算半分でいいから、単館でいいから、なんだったらビデオ撮りでもいいから、

 伊藤英明⇒哀川翔
 伊勢谷友介⇒竹内力
 佐藤浩市⇒石橋蓮司
 安藤政信⇒北村一輝
 香川照之⇒田口トモロヲ
 クエンティン・ タランティーノ⇒大杉漣

 という配役で、エログロにまみれた〈 ジャンゴ 〉を撮ってくれんかのう。無い物ネダリということは重々承知じゃが、 ソッチのほうがしっくりくるんじゃがのう(笑。

 

 

真の主人公は?『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』―web-tonbori堂ブログ―
posted by 森と海 at 20:09 | Comment(6) | TrackBack(2) | 三池崇史
この記事へのコメント
そのキャスティング、観てみたいです!!!
でもエログロにまみれるなら女優さんも重要ですね〜ダブルBは一体だれが?笑
Posted by cardhu at 2007年09月23日 21:20
今思ったんですが、伊勢谷のところ加藤雅也でもいいねえ。ダブルBは桃井ネーさんで決まりでしょ。日本の女優で、ハードボイルドものにしたのはネーさんが初だから。その代わり木村佳乃のとこを売れていない脱ぎOKの女優で。
Posted by 森と海 at 2007年09月23日 22:50
やっと観ました。興行的にはかなり苦戦してる様ですね。まぁ全編英語だし、PG-12だし、ある程度予想通りでしょうか。
伊勢谷くんは光ってましたね。演出のスピード感は各駅停車・・・、心地よい揺れに居眠りこいてた人もいました。居眠り率16%です。(注:全観客6人中1人のため)
Posted by samurai-kyousuke at 2007年10月03日 12:02
>samurai-kyousukeサマ
居眠り率16%って・・・(笑。
観客6人ですか!
ボク観た時はもっといました。「なんでこんなん観に来ているんだ?」と疑問に思ういい具合のオヂサンとか、なにか勘違いしたのであろうカップルとか。
あのオヂサンは、どう思ったんだろう?訊いてみたい。
Posted by 森と海 at 2007年10月04日 20:48
観てきたのでやっと読めたよ。なるほど薄いってのはそういうことかあ。
いやおいらは結構楽しめたけどね。パロディにしてさらに崩しているとこなんかが一種様式美になってるとこなんかが(笑)
ただ俳優がノリノリすぎたのはマイナス?かも。でも良いでしょう。
基本的に許せんのは3点だけだから。(これはエントリで)
Posted by tonbori at 2007年10月05日 00:28
面白いことは面白いんだけど、劇場で笑っていたのは約1名だったりして、・・・万人に受け入れられる作品ではないし、かといってVシネ時代から観ている人にとっては物足りないのかなーと。
Posted by 森と海 at 2007年10月07日 23:08
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「SKIYAKI WESTAN ジャンゴ」
Excerpt: 出遅れてしまいましたが昨日やっと「SKIYAKI MESTAN ジャンゴ」を観賞いたしました。 出撃準備でMOVIX昭島のサイトを確認すると「ありゃりゃっともう一日二回しかやってないじゃん!」か..
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真の主人公は?『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』
Excerpt: ということでやっと観てきましたよ。 で案外面白いんだけど・・・みたいな感想が多いみたいです(^^; まあしょうがないか。あれほど本家西部劇好き岡本喜八監督でも『EAST MEETS WEST』では..
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