2005年08月18日

**これが究極の癒しか?**

 黒沢清監督、遡って3つ目ですよ。年代順に並べると、これが一番古いのです。

 <CURE>なんですけども、DVDを確認すると出演者も今となっては懐かしい人が出ております。

 

 

役所広司   (高部賢一)
萩原聖人   (間宮邦彦)←ちょっと懐かしい
うじきつよし  (佐久間真)←ちょっと懐かしい
中川安奈    (高部文江)←ちょっと懐かしい
洞口依子    (女医)

 さて、ストーリーについては、大抵の人はご存知でしょう。間宮(萩原)という天才的催眠療法を駆使する元医学生が、 あたり構わず会った人会った人を癒しまくるという、まことにメシアな異(常)人の一代記。見方によってはそーだろ(笑。

 で、この画像。カミサンを療養所に入れた後、ファミレ スで食事を終わらせた高部(役所)。

CURE-1

 なんだ、半分も喰ってないじゃないか。なんとも不健康な。

 それから、もう1つ。物語もほとんど最後、同じくファミレスでの食事。

CURE-0

 完食!!身なりもさっぱりしていて、 こころなしか肌の色艶もいいね。健康そうだ。

 そう、高部は間宮に癒されていたんだ。巧みに相手の深層心理を掘り起こして、 ストレスとなっている他者とのかかわりの部分を認識させて、その源を自らの手で絶たせるということが、間宮のいう癒しである。 こうやって文章で書くと、現実の医師やセラピストのとる手段とは何ら変わりがないが、最後の源の絶ち方が決定的に違う。 自らの手でというのは同じだが、医師やセラピストとかはロールプレイなどで他者を理解するという方法をとるが、間宮方式は×(バッテン) をつけるという実も蓋もない方法なのだ。

 高部さん、あんた殺ったね。(何気に取り調べ風)

 誰しも、ストレスとなるリレーションはあるものだ。普通は気付かないか、もしくは気付いていたとしても気を取り直して過ごしている。 そういう心の交流を、相手を排除することで取り除くとは、身勝手な対処法である。高部と妻のかかわりは、 交流分析で言えば高部がP(ペアレント)で妻がC(チャイルド)というP−Cの関係だ。親が子を許す関係なんだな。 親のほうは大きな愛でダダッ子を見守らなきゃいかんからPって多少は我慢が付き物なのだが、 その我慢も出来なくなってしまったのが高部ということなのだろう。

 これは、世間に対してえらく挑戦的ですぞ!毒吐きまくりの黒沢節ここに極まれり。

 しかしながら、親殺し子殺しの事件絶えない昨今を鑑みると、既に毒が薄まってしまっているというのが正直なところでございます。 いろんな意味で残念。

 



   
posted by 森と海 at 23:30 | Comment(3) | TrackBack(0) | Movie(邦)
この記事へのコメント
うじき氏は「サンデープロジェクト」で紳助の後をついでいるので一部では露出度多いかも(笑)
一応大河にも出てるしね。

そういえば萩原くんってばたけし御大の「教祖誕生」にも出ていたなあ・・・(遠い目)

Posted by tonbori at 2005年08月21日 22:57
森と海は、高部文江と懐かしいう黒沢清とか並べると
小太郎が、大きい洞口依子など古いのです
懐かしいう中川安奈とか、古いのです萩原聖人や、役所広司とか遡って
懐かしい佐久間真と高部賢一などを確認したかったの♪


Posted by BlogPetの小太郎 at 2005年08月22日 09:26
萩原くんの印象に残っていることって、これと<マークスの山>と、全女の試合でリングサイド席に陣取って「アジャさーん、アジャさーん!ガンバって!」と志生野アナのマイクに声が拾われっぱなしだったことぐらいだ。
Posted by forestsea(主) at 2005年08月26日 22:23
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