2005年09月01日

**時間の隔たりを強く感じた〈Mr.BOO!〉**

 たのみcomの有志の強力な請願が実ったのか?はたまた、香港クラシックのデジタル・ リマスター版を次々とリリースするフォーチュン・スターの路線に乗っただけなのか?

 そんな大人の事情は、知る由もないが、まっ、 とにかくボクらの前に日本語吹替え入りの〈Mr.BOO!〉は無事に発売された。

 かれこれン十年前、劇場で字幕で観た覚えがある。もちろん、ボクはガキンチョだった。それも確か一人で観に行ったぞ! 大したマセガキだったに違いあるまい。とにかく、劇場で声を出して笑いつづけたのはあれが最初で最後だったろう。 靴が破れていてそこから指が出ているのを見て笑い、その靴に靴磨きがガムテープを貼るのを見て笑い、 歩き始めると踵を踏まれて靴底が剥げるのを見て笑い。『ひょうきん族』を欠かさず見てたようなガキンチョだったから、まさしく 〈Mr.BOO!〉はツボだったのだろう。コント集のような作りをしているからね。

 その後、「ゴールデン洋画劇場」もしっかり見た。当時、広川太一朗氏の吹替えって言ったらロジャー・ムーアの声 (007も繰り返し放送してた)という認識しかなかったんだが、実際放送見てて、ブッタマゲたね。マイケル・ホイは口閉じてるのに、 時間を埋めるかのごとくとにかくしゃべるしゃべる。今となってみればダジャレのオンパレードで繋いでいるだけなんだけど、当時は驚異だった。

 そんな期待の本作だが、改めて見直してどうだったか?

 ボクは、僅かに頬を緩ませるだけだった。

 もう、爆笑するようなネタじゃなかった、あらかた筋も覚えていたし。そりゃぁそうなのだ、 20年以上前のダジャレに腹を抱えて笑えるほどボクは浦島太郎じゃない。笑い方が変わってしまっていた。 やらしいがニヤニヤにやついた笑いだった。

 もともと、ホイ兄弟の笑いは日本人にしてみればかなりエグイ笑いだ。〈インベーダー作戦〉のインチキクイズ番組なんて、「箱の中の、 あるかないか分かりませんが、小切手とご主人の命と交換しますか?」とくる。このシーン、 吹替えが途切れるところをみるとTVでは切られたようだ。ゴールデンタイムに流せる内容じゃないわな。また未見ではあるが、 日本未公開の事実上の1作目〈天才興白痴〉は、こともあろうに精神病院が舞台のドタバタ喜劇だという。これはビデオスルーさえもしていない。 日本盤より先に発売された香港盤BOXには、〈天才興白痴〉がセットされているが、日本発売にはしっかり外されて〈鉄板焼 (それも吹替えなし)〉が加わるという念の入れようだ。

 するってーとなんだ、ボクの感覚は今頃当時の香港人レベルに上がってきたってことなのだな。

 だからな、みんなも〈Mr.BOO!〉を観てニヤつくのだ!やらしい笑い推進委員会推奨!

 

posted by 森と海 at 23:58 | Comment(4) | TrackBack(0) | Movie(華)
この記事へのコメント
それなんとなく解る(笑)
Posted by tonbori at 2005年09月04日 16:23
中の人の意地の悪さを浮かび上がらせてくれそうな・・・(笑。
Posted by forestsea(主) at 2005年09月04日 22:08
今でも友人に「香港映画、おもしろいよ」と言うと、ジャッキーチェンとかMr.BOO!と言われるということは、(ある程度の高年齢の)日本人にとっての香港映画スタンダードなんでしょうな。それなりに影響力、大きかったし。
Posted by サンタパパ at 2005年09月11日 06:23
駅前シリーズのような人情喜劇にひょうきん族が出会ったような気もして、今観たら観たで、別な面白さがありました。いや、モンティ・パイソンが近いのか?
Posted by forestsea(主) at 2005年09月12日 22:14
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