2005年10月01日

**シロウトさんにゃお薦め出来ない〈 シン・シティ 〉**

 いやいや、いよいよ明日より公開ですな。巷のブロガーさんは、これ以上上げられないくらい褒めちぎってますが、・・・いいのかよ、 それで?映画ブログの人達は、自分がある意味特殊だって気付いてないんとちゃう?

 このままじゃ、〈 KillBill vol1 〉の時と同じぐらい哀しい光景が繰り返されるんじゃないかとちと心配。

 

 はっきり言って、〈シン・シティ〉って普通の犯罪モノとは違うんだよね(普通の犯罪モノってなによ?というツッコミは無しの方向で) 。CrimeではなくてSinというところがミソ。法では裁けない罪状を扱うというのが、そもそもあやしすぎる。法とは決別した裁きなんて、 どう考えても陰惨でしょ。

 フランク・ミラーの劇画をそのイメージのままにロバート・ロドリゲスが映画化した、ということばかりが一人歩きしているけど、 イメージ以外は極めてオーソドックス。確かに、劇画の実写化ではなく、劇画のアニメーション化でも無く、 いわば劇画をそのまま動かしたようなビジュアルは今までお目にかかったことの無い映像だけど、語り方はマイク・ハマーの時代と変わらんのよ。 エピソードの主人公(マーブやらドワイトやらハーディガンら)のボソボソ独白で進んでいくなんて、そのまんまだ。オマケにモノトーンなので、 昔のノワールを観ているかのようだ。

 それだけなら、主人公が探偵か悪漢かの違いだけだが、ロドリゲスさんはタランティーノのお友達なのだ。タランティーノっつったら、 〈 KillBill vol1 〉を作ったお人でっせ。ロドさん自体も、〈 フロム・ダスク・ティル・ドーン 〉 という大方の人は頭を抱えてしまった作品をひねり出してしまった人なのだ。はっきり言おう。

 グロ大好き!!なのだな、 この人たちは。

 先に言っとくよ。〈 LOTR 〉のフロドを気に入って、イライジャ・ウッドを追っかけてるあなた。観ないほうが良い。既に、 イライジャが殺人鬼役である(これが似合っているんだ。あの無表情が)ということは、バレバレなのだが、まさか誰も ジュリー・ ドレフュスになるなんて思いもしないだろ。 しかし失礼な男だ、イライジャって野郎は。ニック・ スタールなんて被り物して黄色くなって頑張っているのに、奴のお陰で全く印象に残らない。〈 T3 〉 ではサル顔と極東の馬鹿野郎にののしられ、〈 シン・シティ 〉では記憶にありませんじゃ、ニック・スタールも立つ瀬が無いじゃんか!

 それから、大方の評判はミッキー・ローク演じるマーブのストーリーに集まっているようである。 誰だか分からないくらいの特殊メイクと言われているが、最近のミッキー・ロークの素顔を思い浮かべられる人っていないでしょ。 今ボクは懸命に〈 バッファロー66 〉出演時の顔を思い出しているところ。鼻とアゴ以外はそのままのような気がする。 素顔が分からない程のメイクをして熱演って、フランケンシュタインじゃないのだから・・・というか〈 美女と野獣 〉系のお話なんですな、 これは。

 斬新な色使いで、古典的なノワールで、グロいとなると、観て喜ぶ人は限られます。オサレなカップルさんに警告しますわ。「やめとき、 観た後会話無くなるで。」

 こんだけ言ってもまだ見るというのかい?シラネーぞ。この映画を面白いと評価することすなわち特殊ですと言ってるようなものだ。

 と、観てきたかのように評してみたりする。日付変わって今日公開!

sincity.jpg

posted by 森と海 at 00:35 | Comment(12) | TrackBack(10) | Movie(米)
この記事へのコメント
やっぱおいら特殊なようです(笑)
Posted by tonbori at 2005年10月04日 00:47
わっはっは、SPECIAL認定です。
Posted by forestsea at 2005年10月04日 12:15
トラバどうもです。そうか、あれフロドか、分かってなかった(笑)。
実は私はアメコミの絵って苦手なんですが、なぜか映画だとOKです。不思議。
Posted by denkihanabi at 2005年10月15日 22:50
コメントありがとうございました。
冷静に見れば、倫理的にこの映画はどーなんだって話なんですが。開き直って観たもん勝ちな映画ですね。
ツッコミもままならないぐらい勢いのある映画はよいものです。
Posted by chuoeiken at 2005年10月16日 02:12
>denkihanabiサマ
どうも指輪の力に負けたようです(笑。
比較的アメコミって太くて単純な線で描いてます(作者が変わったりする関係か?)けど、この映画って、アニメ化でも実写化でもなくて、やっぱりコミックが動き出した感が強いですね。
>chuoeikenサマ
序盤は「もったいぶってんのかゴラー!」っちゅーくらいじれったいですが、走り出したら一気ですものね。
Posted by forestsea(主) at 2005年10月16日 22:41
ご無沙汰しておりました。コメントありがとうございました。
この映画にハマってしまった私も少数派の一人の様です。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by samurai-kyousuke at 2005年10月25日 22:23
>samurai-kyousukeサマ
ハマリますよね。最近希にみるハードボイルドですもん。いささか、血の気が多いですが。
Posted by forestsea(主) at 2005年10月27日 00:10
トラックバックの件すみませんでした。
お手数かけてしまって・・・。
以後気をつけます。
Posted by samurai-kyousuke at 2005年11月01日 00:44
少数派予備軍は、近所のロードショーに来月来るの待ってるんでまだ見てない。ああ、楽しみ度数が上がっていくぅ。こうなると期待倒れだけが怖い。
Posted by acoyo at 2005年11月01日 01:40
samurai-kyousukeサマ、気にしないでください。
ボクは、こう考えた訳です。
ココにフィギュア関係のTBがあっても、読んでる人にとっては選択肢が広がって面白いだろうと。反対にsamurai-kyousukeさんとこにあるココからのTBは、(内容については当然知ってるでしょうから、)読んでる人にとって有益ではないのではないか?と。そんなこんなで一通り考えて、結局シンプルにTB返ししちゃおになりました。全然気をつけないでください。
>acoサマ
腹の中にどす黒い膿を持ち合わせつつ、蒼い正義感も備わってる人には、バカウケ・サイコー映画かと存じます。acoさんはクリーンだからどうでしょうね?
Posted by forestsea(主) at 2005年11月01日 22:10
TBありがとう。
おしゃれなカップルが、いちゃいちゃしながら、ダイハード気分で入場して、気まずくなって、そそくさと、退出する!とても、美しい光景です(笑)
Posted by kimion20002000 at 2006年07月23日 23:01
>kimion20002000サマ コンニチハ
イライジャ、丸太ですから・・・。あっ、言っちゃあいけない単語でしたっけ?
Posted by 森と海 at 2006年07月24日 20:35
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