2008年01月08日

**せつないホラー 〈 MEY メイ 〉**

 「せつない」という形容詞がホラー映画に冠するに正しいのか否かは、本当のところよく判りません。 判りませんが感じたままを書けばこうなりました。

 ラッキー・マッキーという名を初めて認識したのは、言わずもがな「マスターズ・オブ・ホラー」 シリーズの監督一覧のなかでホラーの巨匠と呼ばれるお歴々に混じって聞いたことのない名だなと思った時でした。上梓された〈 虫おんな 〉 は、ポテチ片手にカウチに埋もれるようにして見流すようなひねりもなにもない作っただけというレベルでした。が、では何故抜擢されたのだ? それは〈 MEY 〉が素晴らしかったのだよ。と気づくのに小一分もかからなかったのでした。

 

 あらすじなどは他に任せるとして荒っぽく3枚におろしてみれば、〈 キャリー 〉が〈 フランケンシュタイン 〉する話でして、 そこには「かわいそうな」とか「理不尽な」とかいった怒りを感じることはあれ、「せつない」とか「いとおしい」 といった感情が入り込む隙は普通ありません。

 メイ役のアンジェラ・ベティスの外見が、シシー・ スペイセクのそれよりちょこっとだけボク好みであるというファクターが多大な影響を与えているということを否定はできません。でも、 それだけじゃないのです。劇中のメイは、多分いや間違いなく変な娘です。変でありながら、どこかツボを突いてきます。こっちに「愛らしい」 と思わせるように、完全にメイ肯定派に陥るように。注意深く注意深く。

 ふと気づけば、 ゴアシーンを経て自ら造り上げた親友の傍らに眠るように横たわるメイを抱きしめたくなってしまっている自分に気づきます。これは凄い (監督が)し、これは恐い(そんな自分が)。

 という訳で、ラッキー・マッキーにすっかりコントロールされていたのでした。こりゃ評価されるわけだね。

 

 余談ですが、メイの場合はいとおしくて抱きしめたくなりましたが、実際にこんな女の子がいたら多分関わりたくないですね。 いい年なのに自宅の玄関先に2時間も待ちつづけるような娘はちょっとコワイ(笑。

 

posted by 森と海 at 23:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie(米)
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