2005年10月17日

**いつものラブコメではない〈 向左走.向右走 / ターンレフト・ターンライト 〉**

 えーと、ファンの人には悪いのだけれど、金城クンの異常に濃いへな眉がボク苦手でして、 ずっーと観てなかったんだな。それと、トー監督のラブコメ路線も「もういいんじゃない」とも思っていたんで。

 そんな訳で、殆ど観てみっか気分で、レンタルしてみた。

 

 いやぁー、笑った笑った。いい加減気付けよ!の志村うしろうしろー状態。某映画のキャッチコピーではないが、ありえねーすれ違いにツッコミまくってしまった。笑いすぎて鳥肌が立ったよ。

  無名のバイオリニスト・ジョンと雇われ翻訳家のイブは、 壁一枚を挟んで建てられたアパートの隣同士に住んでいる。しかしアパートの玄関を出るといつも右に曲がるジョンと、 反対の左に曲がるイブは、一度も顔を合わせたことがない。そんな2人が、ある日公園で知り合った。お互いが、 昔サマーキャンプで気になっていた相手だとわかり、夕立の中で電話番号を交換する。奇跡の再会を喜ぶ2人だったが、 翌朝になって愕然とする。紙に書かれた番号が、雨に濡れてにじんでいたのだ…。

goo映画をコピペ

 主演の2人(梁詠[王其](ジジ・リョン)と金城武) に出来すぎた嫌らしさが全く感じられなかったことが、素直に笑わしてくれたんだろう。そういう意味で、 劉徳華 (アンディ・ラウ )と鄭秀文 (サミー・チェン)のゴールデンコンビによる一連の作品、〈 龍鳳鬥 / イエスタディ・ワンス・モア 〉や〈 孤男寡女 / ニーディング・ユー 〉などのような、主役がコテコテの芸人根性を発揮した作品群とは、ちょっと違うように感じた。もちろん、舞台が台北とはいえ、監督製作が杜[王其]峰(ジョニー・トー)&韋家輝 (ワイ・ガーファイ)という銀河映像の2人ゆえ香港作品ならではのシツコサもある。それは、主役2人を弄ぶ運命しかり、主役2人に付きまとい挙句に会わせまいように工作しつづける男女の存在しかり。

 そのシツコイ仕打ちに悶々と耐えつづけるジジ・リョンと金城武が、不器用でシャイで真直ぐな分だけ、楽しめたんだ。いや、別にサドっけはないよ(笑。

 かねてから、トー監督は「撮りたい映画と売る映画」と公言してはばからなかった。撮りたい映画とは〈 ミッション / 鎗火 〉や〈 PTU 〉のような男臭い映画のことだろうと思っていたし、売る映画とは前述のラブコメ路線だろうと。事実、興行成績を見れば、そういう分類で間違いなかろう。ところがこの〈 ターンレフト・ターンライト 〉の公開前のインタビューで監督はこう言っていた。  「この作品は、以前から撮りたかったんだ。」と。嘘でしょう?という感じのインタビュアーの纏め方と同時に、ボクも嘘でしょう?という疑惑に駆られていた。「またまた監督ってば、リップサービスしちゃって!」ってね。だって、あくまでラブコメの範疇じゃないの、しかも原作は絵本。顔に似合わないよ監督。脚本はワイ・ガーファイが上手く纏めるだろうけど、というか、今になってみればワイ・ガーファイのほうがこういうの好きなんと違うの?〈 鬼馬狂想曲 〉でリッパに独り立ちしているし。

 あ、わかった。これって監督は連名になってるけど、事実上、ワイ・ガーファイの監督作なんだな。銀河映像内トー監督学校の卒業論文ということでOK?

 仮にトー監督も撮りたい素材であったならば、日本の配給は初のメジャー・ワーナーだし、撮りたい映画と売る映画が重なった記念すべき作品なのかも知れない。コレはスゴイことよ。次はフォックスが配給したりして!?

 内容に一切触れてなかった。前にも述べたように、無垢な2人が運命の波に揉まれつづける話だ。  しつこいくらい繰り返し繰り返し。この手の話には、大抵2人を引き合わせようとする善意の第三者が現れるものなのだが、ココには出現しない。反対に邪魔をする者は容易に現れる。ついには運命は、2人が物理的に永遠に会えないように仕向けてくる。奇跡を待ちわびる2人。かくして2人の行く末は・・・。やっぱり神(仏)頼みなのね、人より信じられるのは。この間、すれ違いの連続、じれったいのと同時に切なかった。そんな2人の唯一楽しかった時間を貼っときます。

TURN_LEFT_TURN_RIGHT-0

 正直言うと、私、嘘をついておりました。笑いすぎて鳥肌が立ったなどと申しておりましたが、実は切なすぎて鳥肌が立ちました。買うよDVD、アマチャンだな、ボクも(笑。

posted by 森と海 at 00:05 | Comment(7) | TrackBack(2) | Johnnie To
この記事へのコメント
森と海たちが、気分やラブコメ路線など観てなかったんだな
小太郎が、金城とか思っていたんで
小太郎は、ネットでファンなどをレンタルしたつもりだった。


Posted by BlogPetの小太郎 at 2005年10月17日 09:48
父さんのこれ全く同じ理由でスルーしてたけどやっぱ観ますか(笑)けどこれの評判他のところでも「志村、うしろ、うしろぉぉぉ」ってのがあったことから翻ってドリフの偉大さがしみじみ感じられるなあと思ったッス。
Posted by tonbori at 2005年10月17日 23:07
アンディ・サミーのコンビよりすっきりしていてお奨め。香港映画のセオリーに則って撮影していても、主役2人が爽やかだと、ココまで爽快になれることを証明している、と思うぞなもし。
Posted by forestsea(主) at 2005年10月19日 21:37
一見ラブ・ロマンスっぽいけど、変ですよ、この映画(笑)。ラストのギャグといい(^^;。
脇役2人がなかなかおもろかったっす。
Posted by サンタパパ at 2005年10月26日 23:47
サンタパパサマは、よくご存知じゃないですか。あのトー監督ですよ、〈 マッスル・モンク 〉を撮った。一筋縄で終わらせなんてことあるわけないじゃないですか(笑。
Posted by forestsea(主) at 2005年10月27日 00:23
(* '-')ノ ハジメマシテ☆
こんにちは。ご報告遅れましたがTBさせていただきました。お返しのTBどうもありがとうございました。
forestseaさんの記事の「志村、うしろうしろ〜っ!!」に思わず吹き出してしまいました。
まだみていないので、そのおまぬけ姿をいつか必ず見てみたいと思いますo(*^▽^*)oあはっ
Posted by kaorihonoka at 2006年02月12日 14:19
>kaorihonokaサマ
どうも、始めまして。
まだ観ていられないんですよね?原作の絵本がどういうものか知りえませんが、映画のほうは香港映画ですんで、杜[王其]峰(ジョニー・トー)&韋家輝 (ワイ・ガーファイ)ですんで、気をつけて(笑)。
おおらかな気持ちで観てやってください。
Posted by 森と海 at 2006年02月12日 21:17
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