2005年10月31日

**ワンアイデアで突っ走れ〈 セルラー 〉**

 という訳で、とてもとてもNHKでは放送してもらえないような全編PRのような映画でございます。

 題名からして、国営放送では読んでもらえそうにはないですもんなあ。〈 CELLULAR 〉ですもん。 誰が聞いたってauを思い出します。ついこの間までそう名乗ってたんだから。中身のほうも、 全編携帯にまつわるエトセトラ。まあ、出てくるのはNOKIAばっかりでしたが・・・。

 高校の生物教師ジェシカ(キム・ベイジンガ―)は何者かに拉致される。身の危険を感じたジェシカは、 壊されたアナログの電話を物理の教師でもないのに器用に直し、リード線の短絡・開放でこれまた器用にダイヤルする。着信があったのは、 ありていに言えば、若いだけがとりえの馬鹿ライアン(クリス・エヴァンス)。最初は取り合おうとしなかったライアンだが、 ジェシカの緊迫した声に、ロス中を右往左往。

 日本で同様の事態が起こったら、若者は信じないだろうね。”オレオレ詐欺か?はたまた新手の宗教の勧誘か?” って具合に訝しがるであろうに。でもそうなると事件は転がらない。まあ、そんなことはどうでもいいですけどね。

 「偶然にかかった回線ゆえ、再び掛け直すことが出来ない」という制約を設けている関係上、 繋がったらライアンは携帯を一時たりとも手放せないという展開は、ONE and ONLYを地で行くものだ。最初から最後までコレ一本。 アイデアのみの勝負。なんだか、観たことがあるような気がする。設定の奇抜さのみでラストまで流れ込むヤツ。

 〈 フォーン・ブース 〉のまんまじゃないか!

 予備知識なしでそう思ったのだが、よくよく調べてみると、どちらも脚本はラリー・コーエンとなっている。なんだ、同一人物かい。 電話ボックスの次は携帯電話ですか。ほー。じゃ次は、PDAでネットなんですな。

 〈 フォーン・ブース 〉では、ラストにサプライズとして○ザー○ン○が出てきたりしたけど、〈 セルラー 〉では、 どうなってるのと思いきや、この作品でもサプライズはありますぜ。〈 ブギーナイツ 〉では妻に浮気される情けない中年親父、〈 ファーゴ〉 では殺人依頼をするカミサンの尻に引かれた情けない中年親父、〈 マグノリア 〉ではアレの直撃をくらう情けない中年親父の俳優さんが、 正義感が強く、感も鋭く、射撃も上手い頼れる警官役として登場。ボク的には相当驚き。

 しかしなんだね、キム・ベイジンガー老けちゃったね。こっちの痛手の方が数倍大きい(泣。

情けない中年親父がとってもよく似合うウィリアム・H・メイシー出演作

posted by 森と海 at 22:34 | Comment(3) | TrackBack(1) | Movie(米)
この記事へのコメント
え、「フォーンブース」の方見てないで、こっち見ちゃってるんだけど、そなの?(爆藁)
W・M・メイシー(モーゲンスタイン部長)は、私にとってはここ10年の出物の一人ですが、何か(藁)。ええ、あの情けなさがぐー。
キムさんは老けてからの方が好きだなあ。若い頃グラマラス&ゴージャスだった人がうまく老けるとすごく好きなんだよー。
Posted by acoyo at 2005年11月01日 01:38
実はメイシーは『Uボート最後の決断』でも今までの芸風らしからぬ活躍っぷり、漢っぷりを見せております(笑)どっちが先なんだろう?
Posted by tonbori at 2005年11月01日 01:41
>acoサマ
思わず〈 バットマン 〉見返しそうになったのよ。あの潤んだ瞳、グロスの効いた艶やかな唇に惚れておったのに。ダイアン・キートンあたりに比べると一気に皺皺のオバーチャンになっちゃいそうで・・・。
>tonbori堂サマ
〈 Uボート〜 〉のほうが先。知ってたんだけど、ワザと情報操作しちゃいました。だって、ブログもメディアの一部なんだもん(笑。
Posted by forestsea(主) at 2005年11月01日 22:22
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セルラー短評
Excerpt: スルー映画祭り57本。いやびっくり(笑) つうことで観たのはセルラー。 ウィリアム・H・メイシー祭りワンアイデアで引っ張るサスペンス。 ちょっと捻りありな1本。 いやねこーゆう映画はぐだぐ..
Weblog: web-tonbori堂ブログ
Tracked: 2005-12-22 00:59
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